ユッシ・エーズラ・オールスンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ特捜部Qシリーズ第七作。
特捜部Qのメンバー、ローラの過去が明らかになる作品。
長年、父親から精神的虐待を受けていたが、
その父親は圧延工場で事故死した。
すぐそばにいたローラは犯人なのか。
ガンに罹患してしまった社会福祉事務所の女性が、
自分の担当の生活保護を受けている女性たちを殺していく話も強烈で、
過去の女性教師殺人事件と現在の老女撲殺事件の関連性について捜査しているはずなのに、
どうも印象が薄れがち。
ゴードンがどんどん使える奴になっているのが、楽しい。
モーナとカールの関係は好転するのか。
とにかくローラが助かって良かった。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ特捜部Qシリーズ第二作。
時々読書の神様は意地悪なことをする。
閉鎖的な学校での暴力がエスカレートし、殺人に至る。
そして復讐、という似通った主題の作品を立て続けに読むことになってしまった。
とはいえ、主人公の刑事のタイプが全く違うし、
学校と行っても子供の学校と大人に近い学校と舞台も異なっていたので、
とくに混乱したりすることはなかった。
簡単に言えば、こちらの作品の方が暴力的で、しかも唾棄すべき加害者たちということかな。
とりあえず、自分が気に入っているアサドがアシスタントを続けていたのが良かった。
あいかわらず資料集めでも、聞き取りでも活躍してたし。
さらにもう一人特捜部のメンバー -
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Posted by ブクログ
このシリーズがもう7作目になるとは!
とは言え読んでいく内に登場人物の事情をだんだん思い出して行くという体たらく。北欧ミステリはスウェーデンもデンマークも何でこんなにボリュームが多いの?
そして主人公たるカールがあまり好きになれないのが困る。こいつは物分かりが悪いし勘が鈍いしイライラする!その倍アサド頑張れと肩入れしたくなる。
後味は悪い。犯罪があまりにも簡単に運び都合よく片づいていく。バタバタと死んでくれる。
ミステリとしての評価は星3つがいいところ。
ローサの謎が解けたことに追加した星である。
今回は彼女が主役と言っても良い。ローサが回復するのを心から願って次作を待ちたい。 -
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特捜部Qシリーズ第六作。きっかけはボーンホルム島に勤務する警官からカールにかかってきた一本の電話だった。退職を前に心残りの事件の再捜査を依頼するものだったが、相変わらずやる気のないカールはすげなくあしらう。翌日、定年退職を祝うパーティーの席上で、電話の相手ハーバーザートが拳銃自殺してしまう。むげに拒否したことが引鉄を引かせたのだろうか。カールは重い腰を上げるしかなかった。
事件は十七年前に自動車事故として処理されていた。ハーバーザートは、そのために家族を失ってまでも、なぜかその事件について長年独自の捜査を続けてきた。主を失った家には捜査資料が山のように残されていた。ローセはそれを署に持ち帰り -
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デンマークの人気ミステリ、特捜部Qのシリーズも6作目。
個性的な特捜部の面々は、またしても思わぬ成り行きに巻き込まれる。
17年前の事件をとりつかれたように捜査していた刑事が、退官式で自殺してしまう。
ボーンホルム島で、少女がひき逃げされた事件だった。
後を託されたと張り切る助手のローサらに、しぶしぶ重い腰を上げるカール・マーク警部補。
一方、あるスピリチュアル系の団体があり、指導者アトゥは神々しいような長身の美形で、人を惹きつけるカリスマ性があった。
その片腕の女性ピルヨは、実務面を受け持ち信頼も厚いが、アトゥに近づきすぎる女性はひそかに遠ざけてきた。
ピルヨの視点での重いストーリーが交 -
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シリーズものを3作連続して読む機会は、今まで無かったと思う。小説の面白さもあるが、入院に伴う時間の流れ方が今までにないものだったからだ。
今回の事件の発生は7年前だった。誘拐された少年が犯人の目を盗み、助けを求める手紙を書き、瓶に封入して海に流したのだ。その手紙はスコットランドの漁師、スコットランド警察を経て、デンマークの特捜部Qのカールの手に渡り、操作が始まった。
7年前の事件を調査するうちに、同様の誘拐事件は被害者を変え、繰り返されていることがわかる。そして、今まさに進行中の一件があったのだ。解決に向けて奔走する特捜部Qと、犯人の息詰まる駆け引きが展開される。被害者の家族や犯人の家族の再 -
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北欧ミステリ。主役が分かりやすいヒーローではなく、やさぐれた訳ありくせ者の中年のおじさん。そしてワトソン役として存在感を出しているのがシリア系のアサド。今後のシリーズでアサドの過去や経歴も明らかになっていくようでし楽しみ。事件捜査中に銃撃に遭い、三人のうち自分を除く一人が死亡、一人が重傷で寝たきりとなる体験をして燃え尽きPTSDを負ったカールを持て余した上司が、政治家が突如作った「特捜部Q」という未解決事件を担当する特別部署のトップに任命、カールはしぶしぶながらも元来持っている正義感と刑事の素質、観察眼をもって難事件の見落とされ忘れられた手がかりを丁寧に追いかけ、真相に迫ってゆきます。シリアス
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