時雨沢恵一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本の、ひととき
お茶が運ばれてくるまでの短い時間に読む本。
絵本とでも言うべき短い物語、フルカラーの柔らかなイラスト。
だが、深く、深く考えさせる本。
著者の作品には『キノの旅』『アリソン』などがあるが、私はこれらの作品を大変に高く評価している。
難解な言葉ではなく、平易な言葉で問いかける。
しかし問いの答を明らかにしない。
なぜならそれは時と場合によっていとも簡単に「正しい」答えが変わってしまうからだ。
そんな揺れ動く人間の「正しさ」を少しの皮肉をこめて語る著者。
その世界観が短い中に詰まっている。
『「くすりはひとつ」』
どちらかを選ばねばならない時がある。
どちらも正しい。
折衷案が -
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