時雨沢恵一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『キノの旅』シリーズでおなじみのコンビによる一冊。短編というか詩集というか。絵本形式で描かれた綺麗な本。やっぱり黒星さんの絵、好きだなー。
さて、約20編のお話があるわけですが、それぞれ1,2ページで終わるほどの短いもの。それでいて「考えさせよう」とする時雨沢さんの意図が伝わってくるわけです。それ故に、意図が見えてしまうとチープさを感じさせる一因ともなると考えているわけですが、本書はどうなんでしょう? ちょっと、僕には判断がつきかねるのです。本書にあるお話は玉石混交なのですが、その中には、素直に「なるほどなー」と思わされた作品もございました。でも、それって時雨沢さんの策略に嵌ったために、 -
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面白かったです、すごく。
前回で物語は完結していたのに、「Ⅱ」なんて一体どんな展開になるんだろうと楽しみにしていたけれど、楽しみにしていただけありました。ヴィル、アリソンは言うまでもなく好きだけど、ベネディクトさんもだいぶ好きになりました。何気に最後にはフィオナさんと約束事までしているし、ちゃっかり者感は否めないけど、かなり好感。
友人も登場回数少ないくせに面白いし、たくさん笑わせてもらいました。決して薄い本ではないのに、あっと言う間に読み終われちゃう。あとがき・作者近影もいつもにも増して楽しかったような気がする。ヴィルはあんなにも冷静で頭もいいのに、どうしてああも鈍感なんだろう。そ -
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Posted by ブクログ
なんだかアニメを見ているようでした。イラストのせいでしょうか。
いつアニメ化されても不思議じゃない気がします。口絵で見られる黒星さんのイラストは相変わらずによかったです。表情豊かな人物や機体のカッコよさはほんとに素敵でした。
わくわくするような話やドキドキするような話とはちょっと違うんですが一気に読めちゃうような楽しさはありました。キノと同様に読者に対して疑問をなげかけてきます。人に銃を向けるのはよくないよ、と言うヴィルと、大切なものを守るためなら躊躇いなく人をも殺す、というアリソン。一体、何が正義なのか。
読み終わって納得。読み返して少し切なく。最後の平和がとても心地よかった -
Posted by ブクログ
ネタバレアリソン、リリトレに続く、ロクシェを舞台としたお金持ち学校の新聞部のお話。
今回は「妹と弟の話」「新聞部、オリエーティングに出る」「新聞部、新入部員が入る」「ちょっぴり切ない恋のつぼみ」の短編四本立て。
え…今回のあとがきは短編と数えていいんだよね? そうだよね?(笑)
大きなお話は「オリエーティングに出る」と「新入部員」の二本。
オリエーティング大会で優勝し、名を売っちゃおうぜって部長ジェニーのお言いつけにより、ラリー、セロン、メグの三人が一位を狙い奮闘する。
その間残されたマイペース三人組はというと、ベンチに座って恋バナに花を咲かせていたりして…。
ジェェェニィィー(*´∀`)私もナタリ