逸木裕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ自殺をほう助する地下VRゲームによる集団自殺が目論まれ、自死防止のNPO法人主催の主人公たちがそれを食い止めようとする物語。
前半の地下ゲームに絡んだ謎の多い展開と、主人公たちの人間模様の描写がスリリングで次の展開が待ち遠しく、さすがは逸木裕と思わせる展開。
しかし後半何故か失速。謎解きはなく、犯人も中途半端なところで退場、主人公を取り巻く友人や仕事のパートナー、主人公側につくVRゲーム被害者の扱いも持て余してる感があり。
使い時を誤って持ち続けているアイテムをガチャガチャさせながら走っているようなもたついた展開だから、クライマックスもいまいち盛り上がらず、どうした逸木裕?って感じのちょっと残念な読後感。 -
Posted by ブクログ
エンターテイメントサスペンスミステリーですね。
この小説には主人公が二人います。
十七才の藍葉、母親との関係がねじれて高校を中退してウェブデザイナーの仕事して一人住まいをしている。
もう一人は森田みどり、育休中の私立探偵。
藍葉のもとにみどりが顧客から依頼で奇妙な案件を抱えて訪ねて来ることから物語は始まる。
藍葉は六歳の時に誘拐事件に捲き込まれる過去のトラウマを抱えている。天才的な色彩感覚を持つ少女。対人関係を築けない性格の持ち主。
みどりは育休中だが、探偵業に執着心を持つ危険を省みず事件解明に猪突猛進してしまう性格の持ち主。
物語事態は藍葉の依頼でみどりが人探しをするというもの。
それぞれの人間関係の入れ子細工で交互に進展して行く。
読みやすく、色彩の16進数という聞き慣れないロジックをキーワードにして、過去の誘拐事件の真相に迫る。
ちょっとバイオレンスとセックス願望が意味無く描写されるのがたまに傷かな。
文章がこなれているので好みの作家さんなのだが、他の作品も読んでみたいですね。