逸木裕のレビュー一覧

  • 電気じかけのクジラは歌う

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    AIの発展に侵蝕される音楽業界で生きる人たちの物語。
    近い未来同じような変化がいろいろな文化や職業に起こるのだろう。最近も「昭和レトロ」ブームがあったように、いかに便利な時代になっても、旧き良き、人が創り出したものを愛する気持ちは、必ずや多くの人の心のなかにあり続けると思う。
    自分もいつまでもそういうものを好きでい続けたい。

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    2022年11月23日
  • 星空の16進数

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    エンターテイメントサスペンスミステリーですね。
    この小説には主人公が二人います。
    十七才の藍葉、母親との関係がねじれて高校を中退してウェブデザイナーの仕事して一人住まいをしている。
    もう一人は森田みどり、育休中の私立探偵。
    藍葉のもとにみどりが顧客から依頼で奇妙な案件を抱えて訪ねて来ることから物語は始まる。
    藍葉は六歳の時に誘拐事件に捲き込まれる過去のトラウマを抱えている。天才的な色彩感覚を持つ少女。対人関係を築けない性格の持ち主。
    みどりは育休中だが、探偵業に執着心を持つ危険を省みず事件解明に猪突猛進してしまう性格の持ち主。
    物語事態は藍葉の依頼でみどりが人探しをするというもの。
    それぞれの

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    2022年09月23日
  • 星空の16進数

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    みどりさんのご主人の司さん!グッジョブ!
    綺麗なもの。忘れられないくらい印象的で何度も夢に見たものは、本棚だった。
    沢山の本にさまざまな色の折り紙を巻いて、しまう。その景色、見てみたい。
    赤、緑、青。
    光の三原色をブレンドした16進数、
    これでたくさんの色を表現できる。
    でも、色を表現するのは和名が素敵。
    日本の美徳。
    光さすラスト。

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    2022年07月03日
  • 虹を待つ彼女

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    ネタバレ

    ミステリ……の皮を被った本質は恋愛小説なのではないかと思います。

    人工知能のモデル(故人)に惚れてしまった男と、亡くなったモデルの女性、そしてその恋人の関係を中心に描かれています。モデルの女性は亡くなっているので、最初から報われない恋なのですが。

    主人公の男が本当に腹の立つやつで、斜に構えたプライド高くすかした男で最初は本当にイライラするんですが、恋をしてから少しずつ愛に狂っていき、人間味が出てきてよかったです。

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    2022年06月29日
  • 少女は夜を綴らない

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    内容(「BOOK」データベースより)
    「人を傷つけてしまうのではないか」という強迫観念に囚われている中学3年生の理子。身近な人間の殺人計画を「夜の日記」に綴ることで心をなだめ、どうにか学校生活を送っている。そんな理子の前に、彼女の秘密を知るという少年・悠人が現れる。暴かれたくなければ父親の殺害を手伝えと迫る悠人に協力するうち、徐々に心惹かれていく理子。やがて2人は計画を実行に移すが―。先読み不能の青春ミステリ!

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    2022年06月23日
  • 虹を待つ彼女

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    虹の一言に込められた想いは感じられた。でも使い方が気に入らない。この本に限らないんだけど、気に入らない。AI絡みのところは、そうね、できたら面白いなと思えたので、よかった。

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    2022年06月18日
  • 星空の16進数

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    どうして私を誘拐したんですか――? 色鮮やかな青春ミステリ。

    17歳でウェブデザイナーとして働く藍葉のもとを、私立探偵のみどりが訪ねてきた。「あるかた」の依頼で藍葉に百万円を渡したいというのだ。幼い頃に誘拐されたことのある藍葉は、犯人の朱里が謝罪のために依頼したのだと考え、朱里と会わせてほしいとみどりに頼む。藍葉は、誘拐されたときに見た色とりどりの不思議な部屋を忘れられずにいた。風変わりな人捜しを引き受けたみどりは、やがて誘拐事件の隠された真相に辿り着く。

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    2022年06月13日
  • 虹を待つ彼女

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    内容(「BOOK」データベースより)
    2020年、研究者の工藤賢は死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。モデルは美貌のゲームクリエイター、水科晴。晴は“ゾンビを撃ち殺す”ゲームのなかで、自らを標的にすることで自殺していた。人工知能の完成に向け調べていくうちに、工藤は彼女に共鳴し、惹かれていく。晴に“雨”という恋人がいたことを突き止めるが、何者かから調査を止めなければ殺す、という脅迫を受けて―。第36回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

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    2022年06月13日
  • 電気じかけのクジラは歌う

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    人工知能の作曲アプリ「Jing」により作曲家が絶滅した近未来。元作曲家の岡部の元に、自殺した天才・名塚から指をかたどったオブジェと未完の傑作曲が送られてくる。
    彼の残したメッセージの意図とは――。名塚を慕うピアニスト・梨紗とともにその謎を追ううち、岡部はAI社会の巨大な謎に肉薄していく。

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    2022年06月13日
  • 電気じかけのクジラは歌う

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    AIにより完成度の高いものが手軽に創造できる時代に、あえて人間がモノを生み出すの意味が希薄になる。
    いつか音楽に関わらずこういう時代が来るのだろうな、と思った。
    Jingやカイバなど、近未来の世界観が面白く没入できた。
    最後のJing社長の結末が気になる。
    人間がモノを作ることの意義は、作ること自体にある、という起結は浅い気もしたが、事実そうなのかも知れない。

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    2022年05月08日
  • 虹を待つ彼女

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    ❇︎
    虹を待つ彼女/逸木裕

    第36回横溝正史ミステリ大賞受賞作

    6年前に劇場型自殺事件を起こして死亡した
    ゲームクリエイター水科晴(はる)。

    人工知能会話システムの開発者 工藤賢は、
    システムの更なるユーザー開拓の一環として
    晴の人工知能の開発に着手する。

    晴の人工知能を作るために晴の情報を集める中、
    過去を調べるなと脅迫状が届く。

    なぜ晴は周囲を巻き込んで自殺をしたのか、
    その本当の理由に迫る。

    驚きのラストは切ないけれど清々しい。

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    2022年03月28日
  • 電気じかけのクジラは歌う

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    AIに作曲家や音楽家の仕事が奪われた世界のお話。
    終始暗い雰囲気のまま、話が進んでいった。結末をどうするのかと不安になったが、その結末でパッと世界に色がつき、救われた気がした。

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    2022年03月19日
  • 電気じかけのクジラは歌う

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    各人のキャラがブレブレで、展開も混迷を極めるけれど、原点に戻ってくるかのような帰着にはほっとさせられた。主人公を始めとした登場人物があまりにもひねくれているのがマイナス印象でもったいない。アコースティックから交響楽やテクノまで、歌や音楽を奏でることへの想いは伝わってくる。名声を残すために死を選ぶという発想がまったく理解できなかったので、それについてはきょとんな感じでした。それにしても、ここではまるで人間性を否定しているかのように描かれている 「jing」だけれど、これはかなり面白そう。これを開発実現した霜野さんって、わざわざ悪巧みしなくてもすでに偉人ですよね。

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    2022年03月14日
  • 新世代ミステリ作家探訪

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    読みたい本が増えた。
    ミステリー作家のトークイベントとインタビューをまとめてある。
    読んだことのある本には共感。読んだことのない本には興味津々。まだまだたくさんの知らないことがあるようだ。読んでいて楽しかった。

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    2021年11月13日
  • 少女は夜を綴らない

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    イヤミスは読んでいてツラい。この本の主人公のような、状況から不幸の境遇に追い込まれていくだけでなく、自らの行動でも不幸の側へあえて進んでいくようなストーリーは、特にツラい。

    心の中の澱みがどんどん積み重なってしんどくなる。まぁ、それがイヤミスの醍醐味と言えばそうなんだけど、読み終わったらズンと疲労が来る。

    良くある学園モノの典型的な登場人物を配しながら、苦くて重い話を作るあたりはさすがだと思う。

    それでも、この手の作品を続けて読むにはメンタルの持久力がもっと必要だろうなぁ…まぁ、鍛える気もないけども。

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    2021年02月26日
  • 虹を待つ彼女

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    ネタバレ

    SF色の強いミステリ。道具立てが多彩で死者を再現する人工知能開発の話を軸に、AI囲碁の対戦、主人公の人格の欠損など面白い部分が多い。
    人工知能開発に必要な「晴」という自殺した女性の人格調査がメインとなってくる。この部分で調査を妨害する者の正体は意外に早くわかってしまう。早くわかりすぎて、ミスリードか?と訝しんでしまうくらい。この点はストレートだった。
    晴の謎の行動については、ちょっと説明不足だと思う。
    自殺の理由がいまいち分かり難い。
    自分が同性愛であることを検証するなら、三か月男と付き合い、三か月女と付き合う対照実験実験が筋が通っているけど、それは物語の構成なので仕方ない。
    ラストまでの流れ

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    2021年02月25日
  • 空想クラブ

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    不思議な力を共有・解明・楽しむ仲間の話のなかに暴力的なグループが関わってきて、その温度差に戸惑う。ラストは良かった。

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    2020年12月05日
  • 空想クラブ

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    人一人死んでる現実より空想が勝ってしまって楽しい感覚にも陥る。ファンタジーだからな。
    殺人事件なのになぜ捕まらないのか。
    ユタの存在も信じていないがなにかあるんだとおもう。死人を思い出すことが供養になると思っている。

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    2020年10月22日
  • 空想クラブ

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    ファンタジィベースにミステリ。アストロミー要素が多くて、『ホーキング宇宙を語る』が作中に。11時元とか。ミステリ要素よりは少年少女の世界の伸び上がりを緩やかに映して行く。

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    2020年10月15日
  • 少女は夜を綴らない

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    ネタバレ

    中学3年生の理子には人には言えないことがある。
    ひとつは〝誰かを傷つけてしまうのではないか〟という恐怖を抱え、その自己治療として身近な人を殺す様子を日記に書いていること。
    二つ目は、小学6年生のときに不思議な関係で結ばれていた友人、加奈子を殺したこと。
    これは事故として扱われたが、事実は理子の中で埋もれることなく生き続け、これが加害恐怖という病を発生させている。
    理子の家族は父親を亡くしたことで壊れた。
    母は一家の大黒柱の重圧と仕事に疲れ果て心を病み、兄は教師としての仕事をしながら理子と母親を養っている。自然と家事の担当をもつことになった理子は、大切にしていた部活動を休止していた。
    誰かを傷つ

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    2020年07月26日