逸木裕のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
かつて、新興宗教団体〈褻〉で、同団体の幹部、石黒望が、コミューンの住民30数名を惨殺するという事件が起きた。しかも、実際に手を下したのが、彼女により戦闘訓練を受けた5人の子どもであったことが明らかになり、世間は大騒ぎとなる。当時まだ未成年だった子どもたちは、罪に問われることもなく、大人になった今、一般社会でひっそりと暮らしていた。そんな彼ら〈生存者〉の日常が突然、崩されていく。SNSで身元をバラされ、次々とナイフで襲撃される。相手は素人ではなさそうだ。敵は誰なのか。彼らは生き残れるのか。
なかなか登場人物に感情移入ができないまま、終わってしまった。主犯者の動機も、過去の契機も、何もかもよくわ -
Posted by ブクログ
のっけからいろいろなことが起こるので、結構、”引き込まれ”系なお話でした。場所が山梨だし、どうしてもオウム真理教のサティアンみたいなものがイメージされてしまいます。でも、宗教や洗脳の話じゃなくて。。(ネタバレになるのでやめます)
ところどころ予想外の展開もあって楽しめました。最後はどうなるんだろうと思わせる緊張感あふれる盛り上がり。(物語冒頭に出てきた)カオを最後にも登場させて締める、というのちょっと肩透かしな感じもしました、その人たちの貧困も一つのテーマとしてとらえているのであろうから仕方ないのかもしれません。
是非、わかばを菜々緒で映像化して欲しいところ。 -
Posted by ブクログ
エンターテイメントサスペンスミステリーですね。
この小説には主人公が二人います。
十七才の藍葉、母親との関係がねじれて高校を中退してウェブデザイナーの仕事して一人住まいをしている。
もう一人は森田みどり、育休中の私立探偵。
藍葉のもとにみどりが顧客から依頼で奇妙な案件を抱えて訪ねて来ることから物語は始まる。
藍葉は六歳の時に誘拐事件に捲き込まれる過去のトラウマを抱えている。天才的な色彩感覚を持つ少女。対人関係を築けない性格の持ち主。
みどりは育休中だが、探偵業に執着心を持つ危険を省みず事件解明に猪突猛進してしまう性格の持ち主。
物語事態は藍葉の依頼でみどりが人探しをするというもの。
それぞれの