逸木裕のレビュー一覧
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パイプオルガンは、確かに楽器の『怪物”かも。その製作者をビルダーと言うのも納得。多彩な音の表現に引き込まれ、荘厳な気持ちに。「羊と鋼の森」「蜜蜂と遠雷」以来の音楽小説。賞レースに名乗り出ろにはタイトルにもうひと工夫ほしいところ。Posted by ブクログ
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面白さはもちろんのこと、著者である逸木さんの、人工知能への視点、人間への視点に感銘を受けた一冊でもありました。人工知能が労働を奪う、とささやかれる現代だからこそ、よりこの作品の世界観や主人公の心情がリアルに、そして切迫感をもって伝わってきた気がします。そういう意味ではSF要素がありながらも、社会派的...続きを読むPosted by ブクログ
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主人公の独善的でステキな性格(←嫌味)に多少イライラしつつも、謎と伏線回収のバランスが良く、続きが気になりほぼ一日で読破。
ラストで「ざまぁ!」と思うか「哀れ…」と思うか。
それは読者次第。Posted by ブクログ -
初逸木。少〜し読んだだけで、これは間違いなく面白いっ!と直感した本作。その結果……大当たりな作品でした(^^) ある(頭も性格もいい完璧な)男が、初めて愛した女性は残念ながらもう既に死んでいた——それを人工知能として蘇らせる話。究極の恋愛小説。星四つ半。Posted by ブクログ
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面白かった。この世界にのめり込んで読みました。仕事中も続きが気になって仕方ないくらいに。音楽に造詣が深い訳でもないし、おそらく楽器の善し悪しも聞き分けられないと思うけど、悲しいかな「錯覚」はあると思う。でも音楽を聴くのは好き。小松さんの好感度が高い。Posted by ブクログ
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音楽の素養は全くないが、良かった。
チェロ奏者の話だが、どんな生き方を選んでも遭遇する普遍的な話だと思うので、幅広い層に読んでもらいたい。
「人間は何も理解できない」──でも〈解釈〉し続けるしかない。
絶望の中に一筋の希望を見出すようなラストに感動した。とても良かった。Posted by ブクログ -
音楽の話かと思ったら、何か深い話になってた
クラシックはわからない。
確かに奏者がヨーヨー・マだったら、いい音、いい音楽だと思う。
小沢征爾の指揮のオーケストラは、ゲネプロでも音が違った気がした
最後に主人公の今後がどうなるかが気になるPosted by ブクログ -
異端の楽団に入った知り合いの女性が死んだ。死の謎を解こうとまだプロになりきれていないチェリストが挑む。
ミステリーとしては微妙。しかし音楽とは何かを大胆に解釈する様は最高。所詮この世は錯覚とバイアスで成り立ってるだけなのかもPosted by ブクログ -
アンソロジー。
ほんとは東川篤哉が読みたかったんだけど、他の作家さんも面白いねぇ。
東川篤哉さんは星4つ。まさかの烏賊川市シリーズの番外編が読めて幸せでした。
他の作家さんだと、逸木裕さん(いつきひろし かと思ったら いつきゆう だった)、太田愛さん、宮内悠介さんが面白かったです。特に太田さんのは星...続きを読むPosted by ブクログ -
大学時代に付き合ってた彼女がピアニストでショパン弾きながらフォークの伴奏もしてくれた。繊細な感性と手先の技術が自分の心を表現する手段だとわかっている人は強いね。欲を言えば完成するまでの数ページを読みたかった、よね。Posted by ブクログ
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読んでいくたびに新解釈が出てきて物語の展開に右往左往してしまいました。
序盤はどうなっていくんだろうとワクワクしたり中盤衝撃的な事実に驚いたり、主人公の人間的な弱さにイライラしたり…。著者の手のひらの中で転がされているようでした。
テンポも良くなかなか面白かったのですが、最後の展開が自分的にイマイチ...続きを読むPosted by ブクログ -
手にしたことのない作家さんの作品が読めて、楽しみました。新たな作家さんとのであいに感謝ですね。
このシリーズ、大好きなのでぜひ続けてほしい。Posted by ブクログ