逸木裕のレビュー一覧
-
勉強でも仕事でもやる気がある時は楽しい。もっとこうしてみよう、こうしたらいいかもと真摯に向き合って上手くいけばさらに。
この本の主人公にとって探偵業がまさにそれ。地道な努力も調査もその人間の本質が見えてくるまでやり遂げる。それが読んでいて楽しい。
現実は結果を提示するだけで済まない感じがいい。Posted by ブクログ -
一人の探偵の人生をなぞる短編集。人を壊しかねない真実を暴いてしまう自分の性質が嫌だけどやめられないというジレンマが面白かった。探偵小説では探偵は称賛されるのに、彼女は批難される場面が多かったかな。
サクサク読めて面白かったけど、なにかがすごく抜きん出てたとは思わなかったので星3。Posted by ブクログ -
虹の一言に込められた想いは感じられた。でも使い方が気に入らない。この本に限らないんだけど、気に入らない。AI絡みのところは、そうね、できたら面白いなと思えたので、よかった。Posted by ブクログ
-
人工知能の作曲アプリ「Jing」により作曲家が絶滅した近未来。元作曲家の岡部の元に、自殺した天才・名塚から指をかたどったオブジェと未完の傑作曲が送られてくる。
彼の残したメッセージの意図とは――。名塚を慕うピアニスト・梨紗とともにその謎を追ううち、岡部はAI社会の巨大な謎に肉薄していく。Posted by ブクログ -
AIにより完成度の高いものが手軽に創造できる時代に、あえて人間がモノを生み出すの意味が希薄になる。
いつか音楽に関わらずこういう時代が来るのだろうな、と思った。
Jingやカイバなど、近未来の世界観が面白く没入できた。
最後のJing社長の結末が気になる。
人間がモノを作ることの意義は、作ること自...続きを読むPosted by ブクログ -
スケーターズワルツが頭から離れない。探偵を始めるきっかけの話が一番嫌かも。調査会社としての探偵って、喜々として謎解きをするのと違って人の嫌なとこいっぱい見るんだろう。Posted by ブクログ
-
人の心を覗き見たい暴きたいという厄介な性質をもつみどりが、父と同じ探偵の道を歩んでいく。5話の連作短編集。「イミテーション・ガールズ」「龍の残り香」「解錠の音が」「スケーターズ・ワルツ」「ゴーストの雫」Posted by ブクログ
-
AIに作曲家や音楽家の仕事が奪われた世界のお話。
終始暗い雰囲気のまま、話が進んでいった。結末をどうするのかと不安になったが、その結末でパッと世界に色がつき、救われた気がした。Posted by ブクログ -
各人のキャラがブレブレで、展開も混迷を極めるけれど、原点に戻ってくるかのような帰着にはほっとさせられた。主人公を始めとした登場人物があまりにもひねくれているのがマイナス印象でもったいない。アコースティックから交響楽やテクノまで、歌や音楽を奏でることへの想いは伝わってくる。名声を残すために死を選ぶとい...続きを読むPosted by ブクログ
-
読みたい本が増えた。
ミステリー作家のトークイベントとインタビューをまとめてある。
読んだことのある本には共感。読んだことのない本には興味津々。まだまだたくさんの知らないことがあるようだ。読んでいて楽しかった。Posted by ブクログ