逸木裕のレビュー一覧
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「Jing」というAIによって、これまでの音楽は全て喰らい尽くされていく。
作曲家としての仕事が減り、安価に音を生み出す機械が重宝される時代の中で。
ある天才作曲家が、「遺作」の一部を自らの指紋に残し、壁に貼り付けたことから、波が起こり始める……。
AIが台頭する世の中では、これまでの「仕事」はなくなってしまう、そんな話を何度も耳にする。
だから、私たち人間にしか出来ない創造的な内容や、答えが一つではない問題にトライしていくことが“必要”になってくるのだと言われている。
けれど、この作品を読んでいると、仕事を「奪われること」の重みをとても感じる。
それは、今までだって同じで、機械化・情報化 -
Posted by ブクログ
既読作家のインタビューは面白く読めたが、それ以外の方のは上滑りする感じで読んだ。しかし、作家さんたちや、書評家の方々は本当に本を読み込んでいるのだなぁと思う。澤村伊智と阿津川辰海は読もうと思っていた作家で、更に早く読まねば、と思った。あと、大学のミステリ研で、ミステリーよりも「ジョジョ」「カイジ」「ガンダム」が会話に出るというエピソードや、京大ミス研にはジョジョ全巻置いてあるのとか面白かった。デスノートもインタビューのあちこちにでてきたし、マンガ・アニメのストーリーがミステリー界に与えている影響も大きいのですね。
今、高校生だったら賢い大学行ってミステリ研入る目標も楽しそうだなぁ。読み仲間が増 -
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祖父から受け継いだ力により、見たい風景を「見る」事ができる主人公・駿。その彼に興味を持った転校生でクラスメートの真夜。いつしか「空想クラブ」を作るようになった。
しかし、ある日を境に「空想クラブ」は解散。みんな中学生になり、メンバーはバラバラになっていた。
そんな時、真夜が川で命を落とした。現場を見ようと駿は川へ。そこには、死んだはずの真夜がいた。
主人公だけが真夜が見えることやバラバラだったメンバーを集結しようと試みるというキーワードを聞くと、どことなく「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」が浮かびました。設定はもちろん違いますが、この作品は、よりミステリー色が強い印象でした。真夜 -
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SF+ミステリー+恋愛。
しかしこのSF的な要素についてはかなりの現実味というか、現状AIの進化は驚くべきものがあるので、もうAIと恋愛をすることが不自然ではない時代が来るのでしょう。もしかしたら来ている???
既にこの世を去っている見知らぬ女性をAIとして復活させる。しかも彼女は世間を騒がせた犯罪者で、自らを標的として自殺を遂げている人物。これだけで既に面白い話になりそうだなと想像させますが、正直ここまでSFとミステリーに振ってくるとは思いませんでした。表紙からするともっと恋愛感動に大振りしてくるのかなと。
捻くれているうえに類まれなる頭脳を持っているが故に、生に倦んでいる青年が主人公ですが -
Posted by ブクログ
ネタバレ----------------------------------
宗教と
暴力で
洗脳された
五人の
子供たち
加害者と被害者の、
果てしない憎しみの
螺旋の底で、私は
なにができるのか
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ある宗教団体の施設内で起きた『祝祭』と呼ばれた大量殺人事件。
生き残ったのは、
教団トップであり祝祭の首謀者である石黒望。
そして5人の子供たち。
5人の子供たちは、石黒と共に信者らの殺害をおこなっていた。
幼く、洗脳されていた彼らの14年後。
どこに行っても過去が付き纏い、
まともに働くこともできない。
そんななか、石黒望が