逸木裕のレビュー一覧

  • 風を彩る怪物

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    タイトルだけではまったく想像もつかないが、素晴らしい音楽小説だった。
    フルート奏者の陽菜は、あることをきっかけに演奏することができなくなり、音大の受験にも失敗してしまう。失意の陽菜は、奥瀬見でカフェを営む姉からの誘いに乗りその地を訪れる。そこでオルガンを製作中の芦原と知り合い、協力することになる。
    前半は陽菜の、後半は芦原の娘でオルガン製作者の朋子の視点で紡がれる。オルガンという特殊な楽器の構造や歴史、演奏法など、初めて知ることが多くて興味深く読んだ。2人の主人公の成長譚としても読み応えがあった。
    いろんな楽曲が登場するが、オルガン=バッハとならない点も高評価。大好きだったサン=サーンスの交響

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    2022年07月31日
  • 風を彩る怪物

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    怪物すなわちパイプオルガン。
    なんかわかる。
    あの圧倒的な存在感。
    人間が作るんだけど、
    そこから出る音色は人間を超える。

    それに対する楽器が
    フルートというのも面白い。

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    2022年07月12日
  • 風を彩る怪物

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    「私たち、本当は何になりたいの?」
    音大受験に失敗した名波陽菜は自信を取り戻すため、姉の住む自然豊かな奥瀬見にきていた。フルートの練習中に出会ったのは、オルガン制作者の芦原幹・朋子親子。同い年の朋子と〈パイプオルガン〉の音づくりを手伝うことに。だが、次第にオルガンに惹かれた陽菜はこのままフルートを続けるべきか迷ってしまう。中途半端な姿に朋子は苛立ちを募らせ、二人は衝突を繰り返す。そんな中、朋子に思いもよらぬ困難が押し寄せる! 絶望に打ちひしがれながら、オルガン制作を続けるか葛藤し、朋子は〈怪物〉を探しに森の中に入っていくが……。果たしてオルガンを完成させることはできるのか?

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    2022年06月06日
  • 電気じかけのクジラは歌う

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    「Jing」というAIによって、これまでの音楽は全て喰らい尽くされていく。
    作曲家としての仕事が減り、安価に音を生み出す機械が重宝される時代の中で。
    ある天才作曲家が、「遺作」の一部を自らの指紋に残し、壁に貼り付けたことから、波が起こり始める……。

    AIが台頭する世の中では、これまでの「仕事」はなくなってしまう、そんな話を何度も耳にする。
    だから、私たち人間にしか出来ない創造的な内容や、答えが一つではない問題にトライしていくことが“必要”になってくるのだと言われている。

    けれど、この作品を読んでいると、仕事を「奪われること」の重みをとても感じる。
    それは、今までだって同じで、機械化・情報化

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    2022年04月24日
  • 虹を待つ彼女

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    横溝正史ミステリ大賞受賞作だそうな

    なるほどミステリちゃミステリやな。意外と読んだことないノリな気がしました。「i」からファンタジー要素抜いた感じ??(違ったらすみません…)。おもしろく読めました。

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    2022年03月31日
  • 電気じかけのクジラは歌う

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    人工知能を用いて、ユーザーが好みの曲を自ら作曲していく。
    未来のようとも思えるし、近い将来実現しそうとも思える。

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    2022年03月26日
  • 電気じかけのクジラは歌う

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    すでに音楽の作り方が人経費を抑えるために打ち込みになることが多く、ループ素材を貼り付けて作品を作ることは一般的となっている。
    未来の話というより、そんな現在の世の中を揶揄しているのかもしれない。
    面白く読ませてもらえた。

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    2022年03月24日
  • 新世代ミステリ作家探訪

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    既読作家のインタビューは面白く読めたが、それ以外の方のは上滑りする感じで読んだ。しかし、作家さんたちや、書評家の方々は本当に本を読み込んでいるのだなぁと思う。澤村伊智と阿津川辰海は読もうと思っていた作家で、更に早く読まねば、と思った。あと、大学のミステリ研で、ミステリーよりも「ジョジョ」「カイジ」「ガンダム」が会話に出るというエピソードや、京大ミス研にはジョジョ全巻置いてあるのとか面白かった。デスノートもインタビューのあちこちにでてきたし、マンガ・アニメのストーリーがミステリー界に与えている影響も大きいのですね。
    今、高校生だったら賢い大学行ってミステリ研入る目標も楽しそうだなぁ。読み仲間が増

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    2021年10月24日
  • 新世代ミステリ作家探訪

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    言い回しや考え方にそれぞれの個性や人柄を感じられ、同じ本をあげていても視点が違ったりする所があったりしたのが読んでいて楽しめた。

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    2021年09月30日
  • 少女は夜を綴らない

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    心に闇抱えてる人がなんといっても多い

    アドバイスが良いものになるか悪いものになるかっていうのは受け取り手の問題っていうのにはなるほどってなった。

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    2021年05月28日
  • 空想クラブ

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    ネタバレ

    死んでしまった友達を中心に話が進む青春ミステリ。
    読み終わった後に心が温かくなりました。また星座や宇宙に詳しくない自分には面白い部分がたくさんあり、思わず宇宙関係の本を買ってしまいました!

    空想は光よりも速いスピードで見たいもの感じたいものを経験させてくれる。
    大切なのは空想する為の素となる知識と空想する練習。
    それの最たるものは小説なのではと思いました。
    小説なら宇宙の果ても地底の中も見る事が出来ますしね。

    点と点を繋いで星座と考える様に人間の一番素敵な力は想像力なんだなと思いました。

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    2021年05月21日
  • 空想クラブ

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    ネタバレ

    SF要素にファンタジー要素にホラー要素に貧困問題にミステリーに青春ジュブナイル…ちょっと盛りすぎた感があってやや粗っぽい感じがある。

    広げた風呂敷を綺麗にまとめているのは良いのだけど、空想(千里眼)の部分と青春劇の部分に特化しても良かったのかもなぁとは思うが、これは好みの問題かな。

    とはいえ、オーラスのクライマックスの一番盛り上がる部分は圧巻。ティーン世代の友情をこんな風に描けるのか。死後の世界にこんな解釈を持ち込めるのかぁ!

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    2020年12月25日
  • 空想クラブ

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    祖父から受け継いだ力により、見たい風景を「見る」事ができる主人公・駿。その彼に興味を持った転校生でクラスメートの真夜。いつしか「空想クラブ」を作るようになった。
    しかし、ある日を境に「空想クラブ」は解散。みんな中学生になり、メンバーはバラバラになっていた。
    そんな時、真夜が川で命を落とした。現場を見ようと駿は川へ。そこには、死んだはずの真夜がいた。

    主人公だけが真夜が見えることやバラバラだったメンバーを集結しようと試みるというキーワードを聞くと、どことなく「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」が浮かびました。設定はもちろん違いますが、この作品は、よりミステリー色が強い印象でした。真夜

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    2020年09月05日
  • 虹を待つ彼女

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    人工知能とか、電子用語あちこちとか、新時代のミステリ。読むのを止められない。
    雨のことは割と早い段階でわかるし、ハードボイルド的展開は中途半端な感じもするけど、読みやすい文体で爽やか。

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    2020年09月05日
  • 少女は夜を綴らない

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    買ってから8時間もしないうちに読み終わってしまった。

    愛読家(?)の人からするとこれは思われるか分からないが高校を卒業し2年半も小説に触れてこなかった私からするととても珍しい事だし驚いた。

    小説を読んでいると中盤で空きが出てくるがこの本に関してはそれを感じなかった。

    たくさんの本を読んできた訳では無いので、比べる対象が少ないのだが、スピーディに物語が進んでいくように感じた。

    だが、私の理解力や考察力が足りないのか題名の持つ意味がイマイチ分からないままなのが悔しい。

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    2020年08月31日
  • 虹を待つ彼女

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    SF+ミステリー+恋愛。
    しかしこのSF的な要素についてはかなりの現実味というか、現状AIの進化は驚くべきものがあるので、もうAIと恋愛をすることが不自然ではない時代が来るのでしょう。もしかしたら来ている???
    既にこの世を去っている見知らぬ女性をAIとして復活させる。しかも彼女は世間を騒がせた犯罪者で、自らを標的として自殺を遂げている人物。これだけで既に面白い話になりそうだなと想像させますが、正直ここまでSFとミステリーに振ってくるとは思いませんでした。表紙からするともっと恋愛感動に大振りしてくるのかなと。
    捻くれているうえに類まれなる頭脳を持っているが故に、生に倦んでいる青年が主人公ですが

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    2020年05月08日
  • 虹を待つ彼女

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    三十路のおっさんの初恋から失恋までを長々と読ませられるこっちの気持ちも考えてくれよ……。     
    いやまぁしかし随分とひねくれた恋愛小説だこと。    

    そして驚愕のオチ!     

    まぁまぁ面白かった。

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    2019年07月30日
  • 虹を待つ彼女

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    AI技術により死んだゲームクリエイターを蘇らせようとするが、誰からか脅迫状が届く。
    調査する過程がミステリっぽく面白い。また謎の人物が意外にもという感じだが無理矢理っぽい。時代に合わせた結果かな。

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    2019年06月15日
  • 虹を待つ彼女

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    自殺したゲームクリエイターの水科晴を人工知能として蘇らせようとする工藤。晴の過去を探るうち魅了され恋愛感情を抱く。誰かに命を狙われながらも調べることをやめない工藤。自分でも想像していなかった感情に囚われていくさまは狂気すら感じさせる。ゲームの世界とうまく絡めてあったり、人工知能の善し悪しなどもあってとても面白い。

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    2019年06月07日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

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    ホテル王の森栄は精子提供により100人以上の子を持っていた。彼の死後を託された支倉の呼び掛けに12人の異母兄弟姉妹が集まる。漏洩されたデータに対し「父」の名誉を回復して欲しいと言う依頼に集まった12人はどんな反応をするのか、と言うもの。過去を振り返る過程で12人の生い立ちがランダムに描かれる。ミステリーと言うよりヒューマンドラマの様。リアルではないが、近い未来のようでゾッとした。

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    2026年03月03日