逸木裕のレビュー一覧
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★4.5
道を惑うフルート奏者の少女と、オルガンビルダーの少女の求道音楽物語。
どちらも音楽を創るという意味では同じだけれど、視点を変えた悩みや戸惑いが胸に迫る。
森の怪物の正体へ行き着くストーリーも必見。Posted by ブクログ -
他作品で登場する女探偵が如何なる軌跡を描いて現在に到達するかを時代を追って描かれている。
女探偵といえば、葉村晶。こちらはみどりさん。どちらもグリーンなイメージでいて、貪欲でタフで安全装置がどこかぶっ壊れている人物描写。どちらも好ましい。Posted by ブクログ -
ミステリ作家とのトークイベントをまとめたもの。ミステリを俯瞰したようなテーマと、インタビュアー自身の考えも多く語られているのが特徴か。
ミステリの面白さが多角的に見られる。最近のミステリを読めてないなと実感し、読みたい本がたんと増えた。Posted by ブクログ -
『〝クジラ〟強調月間始めました!』13
第13回は、逸木裕さんの『電気じかけのクジラは歌う』です。
今後十数年で、現在の職業の半分がAIに代替されると予測される未来は、理想社会なのでしょうか?
本書で描かれる世界は、AIで駆逐される音楽業界、とりわけ作曲家の苦悩が主軸です。ここに、天才作曲...続きを読むPosted by ブクログ -
若林さんがガンガン踏み込んで面白い話を引き出してくださるので楽しかった。「こうではないですか?」と斬り込んで「そうじゃないですね」と返される場面も多かったけど、それはまあご愛嬌。
印象に残っているのはこの辺▼
・円居さんの「推理漫画よりも早く展開する頭脳バトルやギャンブル漫画のテンポが求められてい...続きを読むPosted by ブクログ -
技術革新により職場が失われて行く。圧倒的な才能を持ち、AIに対抗出来ると思われていた斯界の第一人者も自らの命を絶った。昔の仲間に謎めいたメッセージを残して。。。
名塚楽はなぜ自殺したのでしょう?岡部の得た結論はとても陳腐に感じられて名塚のイメージにそぐわないのですが…。天才の考えは永遠に凡人の理解...続きを読むPosted by ブクログ -
父親が探偵のみどり。高校、大学、父親の会社に就職、そして探偵になり、課長になり。「人の本性を見たい」という欲求はいつまでも変わらないけど、だんだん大人の振る舞いにはなってるんだなーと。
「龍の残り香」と「解錠の音が」が良かった。
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オルガンとフルート、音楽に真剣に向き合う人の物語。
確かにオルガンや木管楽器の響きは、森の響きと似ているのかも。
バッハを脳内再生しながら、心地よく読みすすめた。Posted by ブクログ