逸木裕のレビュー一覧

  • 彼女が探偵でなければ

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    私立探偵の連作短編シリーズ2作目。主人公は2児の母の顔を持つ一方、真実を求めることに執着する性分であり、この危なさが本作の肝と言えます。端正な文体と言葉選びのセンスの良さで読ませる力があります。ただ、結末の方は(狙いは分かるものの)ピンとこない話もありました。未読の1作目も読んで、著者やみどりについて理解を深めようと思います。

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    2025年08月31日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

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    「十二人の怒れる男」に始まるいわゆる「十二人」もの。三谷幸喜さんの「12人の優しい日本人」などのオマージュに本書も連なります(本筋はまったく関係ありません)。
    十二人もいるの!?と身構えましたが情報を提示する順番が丁寧に整理されているのですんなりと読むことができました。
    もし自分が当事者だったらどんな反応をするだろう…と考えながら読むのが思考実験みたいで面白かったです。

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    2025年08月25日
  • 彼女が探偵でなければ

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    止まらない好奇心が事件を解決する

    探偵みどりの第2弾。
    帯の「本格ミステリ大賞受賞」に惹かれ手に取ったが、まさかの前段があるなんて、そちらも読まねば。

    でも、前段がなくとも本著は本著として読めました。
    探偵という職業で、2児の母である主人公みどり。 自らの好奇心を満たさずにはいられず、家庭を顧みないとしばしば自らの習性に嫌悪する。だが、だからといってその習性や探偵という職業を辞めることは出来ない。
    ただひたすらに真相を追い求める根っからの探偵。
    まさしく、彼女が探偵でなければ…何を探偵というのか。はたまた彼女のような者こそ探偵でなければならないのか。

    何かを追い求めること、大なり小なりあ

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    2025年07月26日
  • 彼女が探偵でなければ

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    父が社長を務める探偵会社"サカキエージェンシー"で女性探偵として活躍する森田みどりを主人公にした二作目。

    二作目も面白かった。
    前作の一話目で、十六歳の高校生だったみどりも、結婚し、2人の子どもをもち、"女性探偵"としても確実にキャリアを積み、メディアにも取り上げられるようになっている。そんななか、今作でみどりが関わるメインとして置かれていたのがかつての自分と同じような"子ども"であった。相手が子どもだからであろうか、それともみどりが夫や子どもという大切な存在を得たからであろうか、今作では前作よりも、みどりが

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    2025年07月18日
  • 彼女が探偵でなければ

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    第25回2025年本格ミステリ大賞受賞作品と言うことで読みました。
    夫と子持ちの女性探偵。なかなかなかった設定でしたが、今までの探偵もののように、現実離れしていなくて逆に良かったです。
    読み終わってから、前作『五つの季節に探偵は』(榊原みどりが高校2年生)があったことを知り、しまった...と思いましたが、今からでも読んでみたいと思います。
    探偵の子...良かったので、次作は森田理のその後を読みたいです。探偵の子の探偵の子がどう成長するのか...気になる。

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    2025年07月06日
  • 彼女が探偵でなければ

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    探偵ものでも静かというかやはりビターな感じでジワジワと続きを読んで見たくなる味わいがある。前作も森田みどりも始めてだが今までの過程が知りたくなった。

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    2025年07月05日
  • 彼女が探偵でなければ

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    森田みどり。今回も、感情、私情にとらわることなく真実をつきとめることに一直線。
    歳を重ね大切な家族ができても、彼女 は 探偵でなければいけない使命のようだ。

    このシリーズまだまだ続いてほしい。事件までいかず探偵が活躍できる範疇なのですが、ホー、と楽しませてくれる謎解きが心地良い。

    理くんが、お母さんと同じ仕事で活躍する日が訪れるのかも。

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    2025年06月28日
  • 彼女が探偵でなければ

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    軽めの推理小説の短編シリーズみたいな感じ。そこまで理詰めでこないから読みやすかった。
    なんで、を追求するのは面白そうだけど、怖さもある。

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    2025年06月21日
  • 五つの季節に探偵は

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    高校生から大人になって出産後に仕事を再開する、探偵人生の物語という形式の連作ミステリー。設定自体どうということもないし、成長したからこその事件解決能力が上がっていくようでもない。そういう意味では物足りないこともないではないが、主人公の根本的なところは変わらないというのが話の根幹でもあるから、じっくりとこの探偵と付き合っていくための連作というところ。
    それぞれの話は面白くできているし、どんでん返しもあったりするので十分楽しめた。どうということのない高校生、自分を常温水に例えるくらいの無味無臭かもしれないが、どうしてどうして色々なところでいい味を出している。最初の話が高校生時代の探偵業に入っていく

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    2025年05月25日
  • 電気じかけのクジラは歌う

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    絵を描くAIが普及しているが、音楽を作るAIは「まだ」。
    絵よりも娯楽として浸透している音楽がどう反応を受けるのか、楽しみでならない。

    AIが作ったといえど、そのAIを作ったのはヒトで、指示を出したのもヒトであり、答えを出すための材料を与えたのもヒトであることは忘れずにありたい。

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    2025年05月13日
  • 四重奏

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    部活や習い事でクラシック音楽の世界に片足突っ込んでいた私にとっては、内省的でとても響くテーマでした。火事で亡くなった知人の謎に関して言えば、結構あっさりめなので、ミステリー分野として手に取ると、退屈に感じるところがあるかもしれません。

    YouTubeを開けば、再生回数による良し悪しも測れるし、他人のコメントも、いいねの数も、指標になる。「私の感覚間違ってないよね?」と知らないうちに示し合わせていたかもしれないなと考えさせられた。名演奏に模倣も錯覚もきっとあると思う。それでも、いくつもの時代を超えて伝わってきた曲・作曲者が込めた思い・有名演奏者によるドラマ・聴いている自分、もしくは弾いている自

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    2025年05月11日
  • 彼女が探偵でなければ

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    前作を知らずに読んでしまった。
    2022年 夏を読み終えた時はあんまりかな〜と感じたが、以降の物語が深かった。
    有益だったし、論理的に導きだされる仮設に引き込まれた。
    〈答えを簡単に出す人〉にはハッとさせられた。
    派手な事件はないが、真相や結末がとても良かった。

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    2025年05月06日
  • 彼女が探偵でなければ

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    『五つの季節に探偵は』の続編! 少し大人になったみどりに会えて嬉しい。前みたいな凶暴な探偵性は少し顰めるのだけれど、やっぱりな〜みたいなところも好き。父親の殺害計画を交換ノートすることになる「陸橋の向こう側」がお気に入り。

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    2025年05月04日
  • 四重奏

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    逸木裕なのでミステリとして面白いのはもちろんなんだけれど、音楽ってなんなのかなあ、とかちょっと考えちゃったり。そこに悩むのが芸術とエンタメの狭間にいるクリエーターの宿命なのかもね。

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    2025年05月04日
  • 彼女が探偵でなければ

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    ネタバレ

    みどり。探偵。母親。謎を解き明かしたい。時計。父親。防空壕。自分が時計。父親を殺したい。千里眼。闇バイト。陸橋。渡ってしまう人。クルド人。探偵の子。子どもは親を見て育つ。

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    2025年04月18日
  • 銀色の国

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    ネタバレ

    VRで自殺を引き起こす。
    商品化実現の可否は別として、現実にも充分あり得そうで恐怖を覚えました。
    プレーヤーをじわじわと確実に死へ誘っていく手法も身の毛が立ちます。
    死を望んでいる人に手助けしてやっているという恐ろしい思想にも思わず引き込まれそうになるほどでした。
    リアリティがありすぎて夢中で最後まで読みました。
    終盤は周りに助けを求める事の大切さを軸に描かれていきますが、序盤中盤で誰もが人生一度は感じたことのある喪失感や孤独を描いているので、より身に染みて心に入ってきます。
    周りに助けを求められていたら苦労しないよ。とどこか批判的に思いながら読み進めましたが、誰かに少しだけ話してみるというだ

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    2025年03月04日
  • 風を彩る怪物

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    面白かった
    前からパイプオルガンのコンサート行ってみたいなと思いつつ、重い腰を上げずにいましたが、この本を読んで行くことにしました。楽しみです。

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    2025年01月22日
  • 五つの季節に探偵は

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    久しぶりに読むことができた逸木裕さんの本。今回は探偵もの。単なる謎解きとしても予想外に良くできていたけれど、僕が期待していた通りに、ちょっと変わった人間の性(さが)のようなものを背負った主人公の設定がいつもながらにとても面白かった。コンプレックスを抱えつつも、それを否定的にとらえるばかりではなく、自分の根底にあるものとして認め、つきあっていく主人公像はいつも興味深く読ませてもらっている。
    5つの短編がつまった連作集となっており、途中がちょっと中途半端になってしまっているきらいはあるものの、最初と最後がうまくまとめられているので読後感は極めて良く、感動すら覚えた。最終話がまさか別視点になるとは思

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    2025年01月19日
  • 虹を待つ彼女

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    人工知能に縋る事は倫理観に触れるのだろうか。
    人に与えられた期間楽しく過ごす手段として恋人を作ったり友人を作るのと同じなのではと思った。
    ただ耳障りの良い言葉に慣れて社会不適合者になると話は変わるけど。何でも塩梅が大切。
    そんな事を感じたお話でした。

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    2025年01月18日
  • 四重奏

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    音楽だけじゃなくて、解釈して錯覚してる事なんて沢山ある訳で、なんだか共感してしまった。
    読んでるこちらも取り込まれてる気分。

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    2024年10月23日