逸木裕のレビュー一覧
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ネタバレ『時の子ー2022年 夏』時計職人の父を亡くしたばかりの高校生の元へ父の作った時計を持った女性が訪ねてきた…。
『縞馬のコードー2022年 秋』みどりの部下が失踪人の調査中に千里眼の持ち主という少年に出会ったと言い…。
『陸橋の向こう側ー2023年 冬』ある日みどりは父親の殺害を計画する少年に出会う。その少年はかつての依頼人の息子だった…。
『太陽は引き裂かれてー2024年 春』みどりは部下の要とトルコ料理店の店主から落書き被害の犯人を特定依頼を受ける。店主はクルド人だと言い…。
『探偵の子ー2024年 夏』みどりは父と夫・息子たちと父の故郷である茨城を訪れる。父の幼馴染の女性の家に泊めてもら -
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ネタバレ----------------------------------
宗教と
暴力で
洗脳された
五人の
子供たち
加害者と被害者の、
果てしない憎しみの
螺旋の底で、私は
なにができるのか
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ある宗教団体の施設内で起きた『祝祭』と呼ばれた大量殺人事件。
生き残ったのは、
教団トップであり祝祭の首謀者である石黒望。
そして5人の子供たち。
5人の子供たちは、石黒と共に信者らの殺害をおこなっていた。
幼く、洗脳されていた彼らの14年後。
どこに行っても過去が付き纏い、
まともに働くこともできない。
そんななか、石黒望が -
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AID(非配偶者間人工授精)をテーマにしたミステリです。
主人公が割と独特の価値観の持ち主なので、そこを受け入れられるか否かで、評価が分かれる気がします。
主人公の健太はAIDで生まれた子どもであり、戸籍上の父親とは血が繋がっていません。母親が早くに亡くなり父親は一人で健太を育ててくれました。父親を尊敬し愛情を感じながらも健太は、血の繋りがないことを知ってから父親の健一を「父親」とは思えなくなります。
男手ひとつでずっと育ててくれた父親を「父親」と感じない主人公にずっと違和感があり、それは最後まで続くのですが、最後は健太の気持ちが少し分かったような気がします。とはいえ、共感はできないのですが。 -
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これだけは言っておきたいのです。逸木さんが選択する挑戦的なテーマがいつも大好きです。小説の完成度とか、共感の有無とかに関わらず、これだけ毎回あっと驚くようなテーマを提示してくれる逸木さんの作品がいつだって大好きなのです。なにかしら他人との違いに劣等感を隠し持ってうじうじしてたりするけれど、普段はそれなりに真面目で真摯に生きている、なのにときとして激情を抑えきれない主人公が好きなのです。
物語は突拍子もない設定と展開で、主人公がたどり着いた結論には正直共感しかねるのですが、そんなことよりもこのテーマそのものが意欲的であり、それだけで僕はもう満足なのです。
父親とは何か?生物学上の父親と育ての親と