逸木裕のレビュー一覧

  • 彼女が探偵でなければ

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    ネタバレ

    連作短編でどれも面白く読めた。
    縞馬のコードは、子供の危うさが出てる感じで読んでて辛かった。
    以前知り合いが意識高い系男子が好きなYouTubeってのが西野さん、中田さん、ひろゆきさんって香ばしいよねって言ってたのを聞いた時と同じ気持ちがする。(それで、香ばしいってどういう意味なんですかね?若者言葉なのかな?その時は聞けなかった。)
    大人や企業はビジネスだったり、ブランディングの為に色々な事を言ったり演出したりするけれど、まだ子供だとそれが全てと思ってしまうんではないかなと。必勝法だったり絶対の正解があるのではと、誰かや自分自身を盲信しちゃうのかなと感じた。

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    2026年05月24日
  • 四重奏

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    音楽でも芸術でも先入観とか情報に囚われてそっちばっかりに目を向けてしまうことってあるよね〜と。美術展でも、有名な絵にどうしても人だかりができてしまうこと、あるある。他にも素敵な物もあるけど。でも有名な物も有名じゃない物も、素敵だな〜って思う気持ちを持つことは良いことだとも思うけど。

    火事に巻き込まれた原因、動機については「あぁ、なるほど…」と。両親が離婚して、お金に困窮している状態であることも知り合って数ヶ月の人に言えないよねぇ。
    それにしても慕っているから、というだけで人の部屋に忍び込み、あまつさえ楽譜を探し音源を手に入れて人前で演奏するのはどうなんだろう。恩師の傷口に塩を擦り込む以上のこ

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    2026年05月14日
  • 彼女が探偵でなければ

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    例えば、弁護士は24時間弁護士なのか、学校の先生は24時間先生なのか。
    24時間ってことはなくても、職業としての振る舞い方や考え方が、どんどん自分に侵食してきて、仕事とプライベートを割り切るということが難しくなる、ということはあるものかもしれない。
    そんなことを考える小説でした。

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    2026年05月10日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

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    皆それぞれ色んな思いを持ちつつ、お金が絡んで敵対するような人も、露悪的な人も、とにかく色んな状況や考えを次々読んでいく。
    最後はまぁ主人公にはこの結論しかないんだろうなと思った。
    個人的に響いたのは、自分だけが我慢すればうまくいくって生きてきた人が、自分は生まれなければよかったというエピソード。辛い。

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    2026年04月19日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

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    血で繋がった父親が別にいるという事実にこんなふうに感情が動くのかと半信半疑な思いと想像が及ばないもどかしさは、アセクシャルの本の時と似た感覚。母とはまた違う、父との関係性を親目線・子目線から考え続けた読書時間でした。

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    2026年04月18日
  • 彼女が探偵でなければ

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    ネタバレ

    『時の子ー2022年 夏』時計職人の父を亡くしたばかりの高校生の元へ父の作った時計を持った女性が訪ねてきた…。
    『縞馬のコードー2022年 秋』みどりの部下が失踪人の調査中に千里眼の持ち主という少年に出会ったと言い…。
    『陸橋の向こう側ー2023年 冬』ある日みどりは父親の殺害を計画する少年に出会う。その少年はかつての依頼人の息子だった…。
    『太陽は引き裂かれてー2024年 春』みどりは部下の要とトルコ料理店の店主から落書き被害の犯人を特定依頼を受ける。店主はクルド人だと言い…。
    『探偵の子ー2024年 夏』みどりは父と夫・息子たちと父の故郷である茨城を訪れる。父の幼馴染の女性の家に泊めてもら

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    2026年04月09日
  • 電気じかけのクジラは歌う

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    AIが作曲するようになり作曲家が絶滅した近未来を描いた小説、実際にもうAIが音楽を作ってて聴いたこともあるし、この小説のような世界に既になりかけているのかもしれない、人が何のために音楽を作るのか、誰かのことを思い、誰かのために音楽を作る気持ちが、想いが大切なんじゃないかと読解力が無いながらに思った

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    2026年04月02日
  • 祝祭の子

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    ネタバレ

    文庫で購入し、少し前に一気読みしました。
    新興宗教×ミステリーの内容で、幼少期から洗脳を受けた5人の忌み子がそれぞれの生きる理由を探し、懸命にもがく話です。そして、それ以上にアクション描写が漫画レベルで躍動していたのが1番記憶に残っています。教祖がただの良い人なので、祝祭さえなければ今の私はこの地上の楽園に入信しますね。

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    2026年03月31日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

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    ホテル王の森栄は精子提供により100人以上の子を持っていた。彼の死後を託された支倉の呼び掛けに12人の異母兄弟姉妹が集まる。漏洩されたデータに対し「父」の名誉を回復して欲しいと言う依頼に集まった12人はどんな反応をするのか、と言うもの。過去を振り返る過程で12人の生い立ちがランダムに描かれる。ミステリーと言うよりヒューマンドラマの様。リアルではないが、近い未来のようでゾッとした。

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    2026年03月03日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

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    ホテル経営者が精子提供を行い
    100名以上の子どもが生まれた
    その名簿が漏れた事から
    連絡がとれた12名が集められた
    精子提供者を「父」と認めるかという事 認めるとしたら1000万 認めないなら100万提供すると

    なんだこれは読んだ違和感だった
    ただ精子提供のシステムや問題が
    ちょっと理解できたかな

    読み進むと自分の子どもが腎不全で
    臓器移植しか生きていけないので
    腎臓提供者をキープする為の行為
    だったことが明らかになる

    だったらなんで認める 認めないで 1000万の話からスタートするのか
    話の進め方に違和感を感じてしまった

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    2026年02月14日
  • 祝祭の子

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    ネタバレ

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    宗教と
    暴力で
    洗脳された
    五人の
    子供たち

    加害者と被害者の、
    果てしない憎しみの
    螺旋の底で、私は
    なにができるのか
    ----------------------------------
    ある宗教団体の施設内で起きた『祝祭』と呼ばれた大量殺人事件。

    生き残ったのは、
    教団トップであり祝祭の首謀者である石黒望。
    そして5人の子供たち。

    5人の子供たちは、石黒と共に信者らの殺害をおこなっていた。
    幼く、洗脳されていた彼らの14年後。

    どこに行っても過去が付き纏い、
    まともに働くこともできない。

    そんななか、石黒望が

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    2026年02月02日
  • 電気じかけのクジラは歌う

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    自分は凡人なので、AIという題材を通して、音楽に限らず創作に生きる人や才能のあるひとの葛藤みたいなものが感じられた

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    2026年01月31日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

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    森栄莞爾の精子提供提供によって生まれた子どもの数は、なんと105人。
    情報漏洩から、その子どもたちがその事実を知ることになる。育ての父親と血がつながっていないことももちろん驚くだろうけど、その衝撃をより大きくしているのはやっぱりその人数の多さ。正直、引いてしまう…
    森栄を父と認めるかどうかの判断を委ねられた子ども12人。なんとも不思議な設定なんたけど、この12人の議論が面白くて一気読みしてしまった。
    でも、ラストは私の思い描いていたものとは違っていて「そうなっちゃうの?」と少し残念だった。

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    2026年01月12日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

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    AID(非配偶者間人工授精)をテーマにしたミステリです。
    主人公が割と独特の価値観の持ち主なので、そこを受け入れられるか否かで、評価が分かれる気がします。
    主人公の健太はAIDで生まれた子どもであり、戸籍上の父親とは血が繋がっていません。母親が早くに亡くなり父親は一人で健太を育ててくれました。父親を尊敬し愛情を感じながらも健太は、血の繋りがないことを知ってから父親の健一を「父親」とは思えなくなります。
    男手ひとつでずっと育ててくれた父親を「父親」と感じない主人公にずっと違和感があり、それは最後まで続くのですが、最後は健太の気持ちが少し分かったような気がします。とはいえ、共感はできないのですが。

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    2026年01月06日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

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    ネタバレ

    カリスマ経営者として愛されていた森栄莞爾は、精子提供で105人もの子供を作っていた。彼の死後、彼らのリストが流出し、そのうち12人が、莞爾の友人にしてビジネスパートナーの支倉によって集められる。
    莞爾を父親と認める声明を出してほしいという支倉の要請を受け、12人は話し合うことにする。

    なぜ莞爾が精子提供をしたのかが問題だが、とことん利己的な理由だったのでむしろ納得。

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    2025年12月31日
  • 四重奏

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    クラシック音楽のこと、とりわけ演奏論にこだわって書かれているところは興味深く読んだが、登場人物の言動の不自然さが時に鼻についてしまうところもあった。
    ミステリーとしてのおもしろさは感じられたし、プロットもよく考えられていたと思われるが、最後の謎解きはいかにもあっけない感じで、まあこんなものかという印象だった。

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    2025年12月19日
  • 彼女が探偵でなければ

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    なんでしょ?さら~っと読める探偵5篇
    クルド人のお話で、いじめっ子が弱者家庭を助けるために‪✕‬書いたくだり?良い奴なのか悪い奴なのか?いじめてる事態、悪い奴やと思うけど、、、なんかそこ違和感

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    2025年12月13日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

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    ネタバレ

    途中までは良かったんだけど、最後で失速。主人公の出した結論が相容れなかった。
    12人の怒れる男のオマージュかと思うような、番号振られた12人で可否の投票。全会一致が条件。リーガルミステリー気分で入ったが、主人公の頭が硬過ぎて脱力。そこ含めての遺伝によるものは何より強いの主張になるのかな。
    ドナー云々で、あ、善人に見せかけてこれはダメなやつだと思ったら案の定。清水玲子さんの「輝夜姫」ではないですか!!活用まではしてないけど。

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    2025年12月11日
  • 彼女が探偵でなければ

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    軽い感じでサラッと読めました。
    この本の前が、米澤穂信さんの羊のやつで、暗くてウツウツ、高貴な闇の世界的な話だったので、中休み的な感じて、サラッと。重すぎたり残酷すぎるのもが嫌だし、軽すぎなのもなんか合わないし、読書って、その時の自分が反映されますね。

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    2025年12月09日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

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    これだけは言っておきたいのです。逸木さんが選択する挑戦的なテーマがいつも大好きです。小説の完成度とか、共感の有無とかに関わらず、これだけ毎回あっと驚くようなテーマを提示してくれる逸木さんの作品がいつだって大好きなのです。なにかしら他人との違いに劣等感を隠し持ってうじうじしてたりするけれど、普段はそれなりに真面目で真摯に生きている、なのにときとして激情を抑えきれない主人公が好きなのです。
    物語は突拍子もない設定と展開で、主人公がたどり着いた結論には正直共感しかねるのですが、そんなことよりもこのテーマそのものが意欲的であり、それだけで僕はもう満足なのです。
    父親とは何か?生物学上の父親と育ての親と

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    2025年12月05日