逸木裕のレビュー一覧

  • 空想クラブ
    不思議な力を共有・解明・楽しむ仲間の話のなかに暴力的なグループが関わってきて、その温度差に戸惑う。ラストは良かった。
  • 空想クラブ
    人一人死んでる現実より空想が勝ってしまって楽しい感覚にも陥る。ファンタジーだからな。
    殺人事件なのになぜ捕まらないのか。
    ユタの存在も信じていないがなにかあるんだとおもう。死人を思い出すことが供養になると思っている。
  • 空想クラブ
    ファンタジィベースにミステリ。アストロミー要素が多くて、『ホーキング宇宙を語る』が作中に。11時元とか。ミステリ要素よりは少年少女の世界の伸び上がりを緩やかに映して行く。
  • 少女は夜を綴らない
    中学3年生の理子には人には言えないことがある。
    ひとつは〝誰かを傷つけてしまうのではないか〟という恐怖を抱え、その自己治療として身近な人を殺す様子を日記に書いていること。
    二つ目は、小学6年生のときに不思議な関係で結ばれていた友人、加奈子を殺したこと。
    これは事故として扱われたが、事実は理子の中で埋...続きを読む
  • 少女は夜を綴らない
    心に闇をもつ女子中生。 
    いつか人を傷つけてしまうのではと、暴露療法として殺人日記を書いていたのだか、そこに書いたやり方と同じ方法で殺人事件が発生した。自分がやったのか?
    怪しい行動をする兄、病気を理由に家事を放棄している母、姉を殺した事をばらすと言い寄ってきた小学校時代の友人の弟。
    不幸な登場人物...続きを読む
  • 少女は夜を綴らない
    柱となる話は、友達の父親の殺人計画ですが、その他にも次々と話が色んな方向へと展開していき、予想がつかない展開に凄さを感じました。着地点はどこへ?と終始考えながら、読んでいました。

    雰囲気としては、最初貴志祐介さんの「青の炎」を感じさせたのですが、読み進めるほど違った雰囲気を放っていました。「青の炎...続きを読む
  • 虹を待つ彼女
    死者を人工知能化するという設定に惹かれて購読。
    毎日同じことの繰り返しで退屈な日々、自分の辿る先が見え目標もなくただ漠然と生きる。恋愛はただのサプリメントで時間が経てば恋愛感情はなくなり、揉め事は増えていく。主人公のこのような考え方に共感する部分があった。

    「損得をすべてなげうっても、相手に自分を...続きを読む