逸木裕のレビュー一覧

  • 電気じかけのクジラは歌う

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    ネタバレ

    音楽に限らず、文学も含めたあらゆる表現を行う人には深く刺さると思う。現在もAIによっていろんな仕事が代替可能になりつつある。でもAIを用いることもまた表現の一つの方法であり、どんな形であれ創作をすることには意味があるのだと、優しい希望を感じた。

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    2024年08月11日
  • 五つの季節に探偵は

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    最後の結末を読み終えたときの満足感が半端なかったです。ミステリー系の探偵のお話なので真相がわかったとき「!?」ってなるのでどんどん読み進めてしまいました。

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    2024年08月10日
  • 電気じかけのクジラは歌う

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    SFだしミステリーだった。
    読み易かったのと題材がAIなので、短時間で読めた。
    2023年以降のAIの劇的進化の後だったらもっと違う話になったかな…?
    AIに対する人間ができることについての語り部分は変わらないだろうからそうでもないか…
    AIっていうSF要素でかなりプラス判定になったけど、登場人物全員薄っぺらい気もする…
    登場人物も少ないし、語られている事件も狭い範囲で起こったことで、それほど大事ではない気もする。

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    2024年07月27日
  • 四重奏

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     音楽家の苦しみ喜び、その人生の一部分を書いているところがとても面白かった。
    オーケストラで弾く一チェリストが、オーケストラの他の楽団員をどんなふうに見て捉え、後ろから聴こえてくる音がどんなふうに聴こえているのか、なども興味深く読んだ。
    ある天才的技巧を持つ鵜崎というチェリストは、「人間は音楽なんて理解していない。すべて錯覚だ」と言う。人々が魅了される演奏とは、よい演奏の模倣と、演技力や先入観による「錯覚」を上手く使えば出来上がるとする考えかた。

    主人公の英紀も、鵜崎のこの考え方にはまっていきそうになる。そして、それを読んでいる私もはまっていく。この考えに同調すると、全てが無意味に思え、人間

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    2024年07月23日
  • 四重奏

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    ネタバレ

    音楽ミステリー
    解釈やら錯覚やら、音楽よりも心理学重視の内容で、音楽の聞こえてくる物語ではないが、解決と希望の光が見える。

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    2024年07月12日
  • 四重奏

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    分からないじゃなくて、理解しようと試み続けるのがきっと大事なんだと・・・

    甘いものに目を奪われ、誘蛾灯に飛び込まないように気をつけないとダメですね。

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    2024年07月07日
  • 銀色の国

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    ネタバレ

    3人の視点で進んでいくストーリー展開です。
    プロローグの最後でまずドキリとさせられ
    その後どこに繋がって行くのかと思いきや
    『ここに行き着くのか!』となりました!

    第2後半〜エピローグまでは
    ページを捲る手が止まりませんでした。。

    自殺心と洗脳と一度は経験する心の闇(悲しみ)が
    凝縮された一冊。
    最後はハッピーエンドだったので
    嬉しかったなあ、、。

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    2024年06月30日
  • 四重奏

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    ミステリー小説なのかな?と思ったらほとんどが音楽に対する葛藤でした。音楽好きとしては嬉しいのですが、ミステリーにハマった身としては少し物足りなく、-星1です。

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    2024年06月27日
  • 四重奏

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     模倣と錯覚。
     こういう音楽✕ミステリーもあるんだな。
     ただ、主人公の心理が、今一つ分かりにくい。最後も、そこへ来るかという感じ。

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    2024年06月23日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    太田愛さんのファンで、手に取りました。
    良く練られた話で、思わずウルッとくる物語でした。人物像を肉付けして、長編で読みたい…。

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    2024年06月11日
  • 虹を待つ彼女

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    初逸木。少〜し読んだだけで、これは間違いなく面白いっ!と直感した本作。その結果……大当たりな作品でした(^^) ある(頭も性格もいい完璧な)男が、初めて愛した女性は残念ながらもう既に死んでいた——それを人工知能として蘇らせる話。究極の恋愛小説。星四つ半。

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    2024年05月12日
  • 風を彩る怪物

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    どんな演奏なのか、何を感じるどんな音なのか…を文字で伝え記すのは本当に難しいことだと思います。こちらは、はじめましての作者さんでしたが、音色を表す言葉のチョイス・表現の仕方に響くものがあり、前半部分一気読みでした(*°∀°)=3

    『闇の中に光を灯すようなフルートとは違い、オルガンは光の塊を放出しているようだった。神に捧げるはずの賛美歌が、神の言葉そのもののように重厚に響いていた。』
    『拍子が変わり音楽は疾走する。オルガンを含めたあらゆる楽器が鳴り響きフィナーレに向かって突き進む。大音量のオケを丸ごと包み込むように〈怪物〉は歌った。』

    サン=サーンスの「交響曲第3番・オルガンつき」がより魅力

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    2024年05月12日
  • 四重奏

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    面白かった。この世界にのめり込んで読みました。仕事中も続きが気になって仕方ないくらいに。音楽に造詣が深い訳でもないし、おそらく楽器の善し悪しも聞き分けられないと思うけど、悲しいかな「錯覚」はあると思う。でも音楽を聴くのは好き。小松さんの好感度が高い。

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    2024年05月07日
  • 四重奏

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    音楽の素養は全くないが、良かった。
    チェロ奏者の話だが、どんな生き方を選んでも遭遇する普遍的な話だと思うので、幅広い層に読んでもらいたい。

    「人間は何も理解できない」──でも〈解釈〉し続けるしかない。
    絶望の中に一筋の希望を見出すようなラストに感動した。とても良かった。

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    2024年05月05日
  • 虹を待つ彼女

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    ライトノベルのような昨日かなぁ〜と舐めてかかって読み始めたら,大パンチ喰らいました〜
    すごく良かったです。
    文章も上手でどんどん読み進めることができるし、ミステリー?サスペンス?な感じであっという間に作品にのめり込んでいました。
    恋愛,青春,ミステリー、と三つのテーマが一つになった一つで3度美味しい作品でしたー!
    若い子に読んで欲しいよ青春小説ですね!
    アラフォーのおばさんんでもとっても楽しめました!

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    2024年04月22日
  • 四重奏

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    音楽の話かと思ったら、何か深い話になってた
    クラシックはわからない。
    確かに奏者がヨーヨー・マだったら、いい音、いい音楽だと思う。
    小沢征爾の指揮のオーケストラは、ゲネプロでも音が違った気がした
    最後に主人公の今後がどうなるかが気になる

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    2024年03月27日
  • 四重奏

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    異端の楽団に入った知り合いの女性が死んだ。死の謎を解こうとまだプロになりきれていないチェリストが挑む。

    ミステリーとしては微妙。しかし音楽とは何かを大胆に解釈する様は最高。所詮この世は錯覚とバイアスで成り立ってるだけなのかも

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    2024年03月10日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    アンソロジー。
    ほんとは東川篤哉が読みたかったんだけど、他の作家さんも面白いねぇ。
    東川篤哉さんは星4つ。まさかの烏賊川市シリーズの番外編が読めて幸せでした。
    他の作家さんだと、逸木裕さん(いつきひろし かと思ったら いつきゆう だった)、太田愛さん、宮内悠介さんが面白かったです。特に太田さんのは星5つ付けたいくらい。他のも読んでみたいな。

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    2024年03月03日
  • 風を彩る怪物

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    大学時代に付き合ってた彼女がピアニストでショパン弾きながらフォークの伴奏もしてくれた。繊細な感性と手先の技術が自分の心を表現する手段だとわかっている人は強いね。欲を言えば完成するまでの数ページを読みたかった、よね。

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    2024年03月01日
  • 電気じかけのクジラは歌う

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    読んでいくたびに新解釈が出てきて物語の展開に右往左往してしまいました。
    序盤はどうなっていくんだろうとワクワクしたり中盤衝撃的な事実に驚いたり、主人公の人間的な弱さにイライラしたり…。著者の手のひらの中で転がされているようでした。
    テンポも良くなかなか面白かったのですが、最後の展開が自分的にイマイチよくわからなかったので星4つにしました。

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    2024年02月29日