逸木裕のレビュー一覧

  • 風を彩る怪物
    怪物すなわちパイプオルガン。
    なんかわかる。
    あの圧倒的な存在感。
    人間が作るんだけど、
    そこから出る音色は人間を超える。

    それに対する楽器が
    フルートというのも面白い。
  • 風を彩る怪物
    「私たち、本当は何になりたいの?」
    音大受験に失敗した名波陽菜は自信を取り戻すため、姉の住む自然豊かな奥瀬見にきていた。フルートの練習中に出会ったのは、オルガン制作者の芦原幹・朋子親子。同い年の朋子と〈パイプオルガン〉の音づくりを手伝うことに。だが、次第にオルガンに惹かれた陽菜はこのままフルートを続...続きを読む
  • 五つの季節に探偵は
    何事にも熱中することなく、淡々とした日々を送る榊原みどり。探偵を父に持つせいで同級生から半ば強要された依頼をきっかけに彼女が気付いたのは、「人間」を見ることの愉悦だった。やがて探偵業に身を投じることになる彼女が解き明かす事件の数々を描いた、ちょっとビターな連作ミステリです。
    隠された人の本性を暴くこ...続きを読む
  • 五つの季節に探偵は
    ミステリーとしてはあっさりしてるけど、人情物として楽しめた。
    今度は短編じゃなくて長編も出して欲しい
  • 五つの季節に探偵は
    真ん中3つがお気に入り。

    真実を暴いてしまったが故のビターさがリアル。
    重すぎないけど軽くもなく、人間の本質が描かれているようにも思う。

    全部暴いて全部言ってしまう主人公結構好き。笑

    お香やクラシックなどが詳しくなくても読みやすく、それでいてその世界へ憧れをもてるような綺麗な書かれかたで良き。...続きを読む
  • 虹を待つ彼女
    横溝正史ミステリ大賞受賞作だそうな

    なるほどミステリちゃミステリやな。意外と読んだことないノリな気がしました。「i」からファンタジー要素抜いた感じ??(違ったらすみません…)。おもしろく読めました。
  • 電気じかけのクジラは歌う
    人工知能を用いて、ユーザーが好みの曲を自ら作曲していく。
    未来のようとも思えるし、近い将来実現しそうとも思える。
  • 電気じかけのクジラは歌う
    すでに音楽の作り方が人経費を抑えるために打ち込みになることが多く、ループ素材を貼り付けて作品を作ることは一般的となっている。
    未来の話というより、そんな現在の世の中を揶揄しているのかもしれない。
    面白く読ませてもらえた。
  • 新世代ミステリ作家探訪
    既読作家のインタビューは面白く読めたが、それ以外の方のは上滑りする感じで読んだ。しかし、作家さんたちや、書評家の方々は本当に本を読み込んでいるのだなぁと思う。澤村伊智と阿津川辰海は読もうと思っていた作家で、更に早く読まねば、と思った。あと、大学のミステリ研で、ミステリーよりも「ジョジョ」「カイジ」「...続きを読む
  • 新世代ミステリ作家探訪
    言い回しや考え方にそれぞれの個性や人柄を感じられ、同じ本をあげていても視点が違ったりする所があったりしたのが読んでいて楽しめた。
  • 少女は夜を綴らない
    心に闇抱えてる人がなんといっても多い

    アドバイスが良いものになるか悪いものになるかっていうのは受け取り手の問題っていうのにはなるほどってなった。
  • 空想クラブ
    死んでしまった友達を中心に話が進む青春ミステリ。
    読み終わった後に心が温かくなりました。また星座や宇宙に詳しくない自分には面白い部分がたくさんあり、思わず宇宙関係の本を買ってしまいました!

    空想は光よりも速いスピードで見たいもの感じたいものを経験させてくれる。
    大切なのは空想する為の素となる知識と...続きを読む
  • 空想クラブ
    SF要素にファンタジー要素にホラー要素に貧困問題にミステリーに青春ジュブナイル…ちょっと盛りすぎた感があってやや粗っぽい感じがある。

    広げた風呂敷を綺麗にまとめているのは良いのだけど、空想(千里眼)の部分と青春劇の部分に特化しても良かったのかもなぁとは思うが、これは好みの問題かな。

    とはいえ、オ...続きを読む
  • 空想クラブ
    逸木裕『空想クラブ』(KADOKAWA、2020年)は不思議な力を持った中学生を主人公とした小説。中学生の吉見駿は祖父から受け継いだ「能力」によって、見たい風景を「見る」ことができる。荒川が流れる埼玉県笹倉市という架空の都市が舞台である。その辺りでは大宮が一番の都会という(181頁)。
    小学生の時の...続きを読む
  • 空想クラブ
    祖父から受け継いだ力により、見たい風景を「見る」事ができる主人公・駿。その彼に興味を持った転校生でクラスメートの真夜。いつしか「空想クラブ」を作るようになった。
    しかし、ある日を境に「空想クラブ」は解散。みんな中学生になり、メンバーはバラバラになっていた。
    そんな時、真夜が川で命を落とした。現場を見...続きを読む
  • 虹を待つ彼女
    人工知能とか、電子用語あちこちとか、新時代のミステリ。読むのを止められない。
    雨のことは割と早い段階でわかるし、ハードボイルド的展開は中途半端な感じもするけど、読みやすい文体で爽やか。
  • 少女は夜を綴らない
    買ってから8時間もしないうちに読み終わってしまった。

    愛読家(?)の人からするとこれは思われるか分からないが高校を卒業し2年半も小説に触れてこなかった私からするととても珍しい事だし驚いた。

    小説を読んでいると中盤で空きが出てくるがこの本に関してはそれを感じなかった。

    たくさんの本を読んできた訳...続きを読む
  • 虹を待つ彼女
    SF+ミステリー+恋愛。
    しかしこのSF的な要素についてはかなりの現実味というか、現状AIの進化は驚くべきものがあるので、もうAIと恋愛をすることが不自然ではない時代が来るのでしょう。もしかしたら来ている???
    既にこの世を去っている見知らぬ女性をAIとして復活させる。しかも彼女は世間を騒がせた犯罪...続きを読む
  • 虹を待つ彼女
    三十路のおっさんの初恋から失恋までを長々と読ませられるこっちの気持ちも考えてくれよ……。     
    いやまぁしかし随分とひねくれた恋愛小説だこと。    

    そして驚愕のオチ!     

    まぁまぁ面白かった。
  • 虹を待つ彼女
    AI技術により死んだゲームクリエイターを蘇らせようとするが、誰からか脅迫状が届く。
    調査する過程がミステリっぽく面白い。また謎の人物が意外にもという感じだが無理矢理っぽい。時代に合わせた結果かな。