逸木裕のレビュー一覧
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手にしたことのない作家さんの作品が読めて、楽しみました。新たな作家さんとのであいに感謝ですね。
このシリーズ、大好きなのでぜひ続けてほしい。Posted by ブクログ -
ミステリとしては小粒だけど、芸術や音楽への視点としては面白い。世の中の全ては錯覚と解釈によるもの。完全に否定できないからこそ最後の鵜崎の模倣に心を打たれるのかも。Posted by ブクログ
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普通のミステリーかと思いきや依頼者のほうも癖があり、物語が二転三転して面白かった!
鍵の話はその後犯人は捕まったのかドキドキした展開。
ピアニストの叙述トリックにはまんまと嵌められて悔しかった~。主人公の好奇心はまさに、深淵をのぞく時深淵もまたこちらをのぞいている でした。Posted by ブクログ -
2023.10.28
このアンソロジーはいつも待ち遠しい。
ただし、さいごの宮内悠介の作品は音楽をプレイしたり、レコーディングの意味を知っている人にはすぐに推察できるネタだとワタシは感じた。ネタバレではないと思いますが念のため。Posted by ブクログ -
秀逸である。連作短編集の形式を取っていて主人公が次第に探偵という職業に目覚めていく姿が描かれている。
ハードボイルド的なアプローチも面白いが、そこに本格推理の要素も加わって読む者を惹き付ける。それも殺人などといった大仰な事件でなく、日常の謎という趣でまた良い。Posted by ブクログ -
読んでる途中で感じたのは「好きを仕事にしたらダメなのかな」だった。岡部も益子も理沙もみんなみんな好きだったから音楽で生きていて、そのせいで絶望を味わった。でも最後はやっぱり音楽で希望があった。「好き」はずっとずっと大切にしていきたい。それが絶望をもたらしたとしても最後はきっと自分の支えになるから。
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生成AIが話題になってるので読んでみた。
作曲領域でAIが活躍する近未来の話。主人公は夢やぶれて、AIへ取り込む情報の審査員へ身を落とした元作曲家。元バンドメンバーの天才作曲家の自殺から物語が動き出し、謎を解く過程でAIとはなにか、人とは何かが問われる。
主人公が優柔不断で、そうはせんやろ…みたいな...続きを読むPosted by ブクログ -
ーー大丈夫。世の中がどんなに変わろうと、私たちの行動は波及し、必ず誰かにつながっていくのだから。
本作では音楽という題材が扱われましたが、イラストもCGも小説も例外ではなく、もっというと私たちの仕事ですらAIが代替していくかもしれない。そんなワクワクと同時に漠然とした恐怖も感じる現在だからこそ、こ...続きを読むPosted by ブクログ -
近未来の音楽世界。究極までパーソナライズされた音楽はもはや作り手を必要とせず、音のタコツボ化が起こる。それでも音楽を作り続ける人間と区切りをつけて適応する人間。主人公岡部数人は、友人である名塚楽の死をキッカケに、音楽の本質的価値を苦悩しながらも理解していく。一人一人が持つ空港。音楽の波及。芸術の将来...続きを読むPosted by ブクログ