逸木裕のレビュー一覧

  • 五つの季節に探偵は

    Posted by ブクログ

    んー好みだと思うけど、イヤミス好きな私としては良かった!むしろイヤミスだと思って読み始めていなかったので、話が進む事にやっぱりそうなのか、と思いながら読んでました。
    いやぁ、嫌な子ですね、主人公(笑)でも、最後は希望が見えそうな終わり方だったので、次の作品を是非読みたいですね!

    0
    2026年01月19日
  • 彼女が探偵でなければ

    Posted by ブクログ

    前作から大きく時間が進み、主人公は2人の子どもの母に。今回描かれるのは、いずれも子どもが関わる事件。淡々と謎を解いていた彼女に“情”のような揺らぎが生まれたように見えて、その変化に驚かされた。もし彼女が探偵でなければ、当事者達は切ない真相を知らずに済んだけど、彼女は知らずにいられない。それは彼女と事件に関わった人達の宿命のようで、読み終えたあとにはほろ苦い余韻が残った。「太陽は引き裂かれて」がとくに印象深い。

    0
    2026年01月19日
  • 彼女が探偵でなければ

    Posted by ブクログ

    なるほど。
    著者の逸木さんは法学部卒のウェブエンジニアだったそうで、お話が具体的で詳しく説明されているのも納得。
    ゾワゾワしながら読みました。
    シリーズものだと知らずに読んだので、別の作品も読んでみたい!と思わせる作品です。

    0
    2026年01月17日
  • 五つの季節に探偵は

    Posted by ブクログ

    みどりは父親が私立探偵をしている。
    だからと言って自分にはそんなことできないと思っていた。
    しかし、高校で友人から頼み込まれて探偵の真似事をすることになる。
    その時に【人の本性を暴く】ということに快感を覚える。
    5つの短編小説でそれは5つの季節というより、みどりの成長を描いている。最初は高校生、大学生とだんだん大人になり、最後は結婚までして子供もいる。

    好きな話の一つが【龍の残り香】
    この話は大学生の話でみどりの残酷さを描いて面白かった。人の本性を暴くために友達をなくす。切なかった。
    そして【スケーターズワルツ】は賞をもらっているだけあり、複雑な話であったが面白かった。
    みどりはちゃんと成長

    0
    2026年01月14日
  • 五つの季節に探偵は

    Posted by ブクログ

    主人公の高校時代から30代までを描く連作ミステリ。成長しても本質がぶれない主人公が凄いなと思った。人間関係が壊れようとも真相を掘り当てずにいられない探偵の“執念”も、潔くて格好いい。生きづらさごと愛せる主人公。各エピソードに散りばめられた謎解きも巧みで、読み応えがあった。

    0
    2026年01月10日
  • 彼女が探偵でなければ

    Posted by ブクログ

     前作の感想で「探偵は職業ではない、生き方だ」を引用したが、やはり本作の主人公・森田みどりに最も相応しい言葉だと思えた。
     たとえみどりが職業探偵になっていなかったとしても、真実を求めるその生き方は変えられないだろう。
     彼女自身はそんな自身の在り方を“人を傷つけてしまう良くないもの”とやましさを感じているようだが、部下の要視点で語られるみどりは“簡単に答えを出す人にならない”、“確信ができてもさらにその先を考える”ことを芯に据えた人間であって、いたずらに他者の秘密を覗き暴くことを喜ぶ人間ではない。
     確かに真実はときに人を傷つけてしまうこともあるが、真実に正面から向き合ってこそ初めて前を向い

    0
    2025年12月18日
  • 虹を待つ彼女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人工知能開発者が亡くなった人間を甦らせる道筋で恋をしてしまう話

    面白かった

    オーディブルで視聴
    5つの季節に探偵は、を先聴いていたからより楽しめた

    みどりの声が本作とは違ってて、そこも面白かった、5つの季節にこ声の方が私の印象と合ってる感じ
    みどりはちょっとアホっぽい

    hal誰なのか、などは結構読めし、こういうことか!みたいな解決パートくどいなとは思った
    そして主人公がキショい
    柳田はスキ
    最後の目黒がスッキリしすぎてて嫌だった

    0
    2025年12月05日
  • 電気じかけのクジラは歌う

    Posted by ブクログ

    AIが音楽を作曲する世界の近未来ミステリー

    「作曲」は人の意思が強く反映される創作活動だと思います
    そんな作曲を「AIがするもの」という認識が当たり前になっている世界を「近未来」として描いているのですが、ここ最近の音楽業界では実際に「AI作曲」というものが少しずつ当たり前になってきていると思います
    ただ、それでも人が作曲する意味はあるし、まだ未完成な「AI作曲」に対して目“くじら”を立てずに、容認していきたいものですね

    0
    2025年12月01日
  • 四重奏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    テクニックがあればいくらでも名演を模倣でき、コラージュしてそこに演技を足せば、観客の感情は自分の思う通りにコントロールできるというのは本当なんだろう。
    音楽好きだが、これまで音楽のなにを聴いてきたのか、改めて考えさせられた。

    オチは???だった。
    鵜崎の作曲した幻の曲を、英紀はビデオから採譜したの?でも文中には「こうして弾くまで、聴いたことのない曲だった」って書いてあるよね?その点が猛烈に気になって、読後感はモヤモヤ。

    0
    2025年11月30日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

    Posted by ブクログ

    率直な文章で、あっという間に読み終わった。当事者ではないから分からないが、血の持つ力はそんなに大きいのか、と半信半疑で、あまりストンと落ちなかった。子供をもてない親の気持ちなら、よく分かるので、希望もあるのかもしれないけれど…。
    25年親子をして人生を生きてきてもなお、一部分のに通った性格や、言葉に出来ない繋がりが、親子と決めてしまうもの、それ程までに、血は強いのか、と改めて感じた。兄弟達の、何を言っても許される感覚の描写は、共感でき、ああ確かにな、と思った。

    0
    2025年11月27日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

    Posted by ブクログ

    父親とは何か?色々考えさせられた。
    途中で、オチを予想したけども、思ったオチとは全く同じでも無く、よく練られてるなぁって思った。
    逸木氏のミステリーは、どっちかと言うと地味目で、驚きのトリックとかがあるわけではないだけども、読み終わると、いい感じに余韻が残る。
    私としては、結構、オススメの一冊。

    0
    2025年11月23日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かったー!
    けど、結局1000万はもらえないのかな…?鹿島くんにはあげてほしい。あの健太の結論にはまぁ納得だけど大金はそんな簡単に諦めつかないよね。
    健太目線なので最初はごく普通の青年と思って読んでたけど、一番莞爾の遺伝子を色濃く継いでたのが彼だったんだろうな。めちゃくちゃ人格者の育ての父へのわだかまりとか、他の11人への情とか、所々共感できないなぁと思いながら読んだ。でも莞爾の同じ人種と思えば納得。

    0
    2025年11月23日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    十二人の怒れる男をモチーフにした作品はたくさんあるので、何となく議論して意見がひっくり返っていくのかな、というくらいの感覚出読み始めた。

    元々興味のある分野で、精子提供だけではなく特別養子縁組とか、まだまだ歴史が浅いので、当事者が大人になり子どもや孫をもつ年齢になったら、出自を知る権利について、どう感じるのか知りたいと思っていた。

    議論を重ねる中で変化していく主人公や兄弟たちの心情も、育ての親の健一郎の言葉もとても興味深かった。今後も正解なんてないだろう。

    逸木さんのミステリは、ともすれば軽いテンポで進められる設定なのに、内面にうずまく言語化できない感情とか、深いところまで描いているなぁ

    0
    2025年11月22日
  • Jミステリー2023~FALL~

    Posted by ブクログ

    アンソロジー作品『Jミステリー2023 FALL』を読みました。
    全篇書下ろしの短篇を収録した贅沢なアンソロジー作品です。

    -----story-------------
    ミステリー界の最前線で活躍する作家陣による、全編書き下ろしの超豪華アンソロジー「Jミステリー」。
    この秋も誰もがよく知るあの作家たちが競演! 大好評だったあの作家の再登板も……これを読まずして日本ミステリーを語ることなかれ。
    『Jミステリー2023』もお見逃しなく。
    ----------------------

    2023年(令和5年)に刊行された作品で、以下の6篇が収録されています。

     ■どうして今夜の彼女は魅力的に映

    0
    2025年11月08日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

    Posted by ブクログ

    父と子の関係性、センシティブで極深い課題に挑戦した問題作 #森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

    ■あらすじ
    大手ホテルチェーンの創業者森栄莞爾。彼は生前に精子提供を行っており、百人以上の子どもを作っていた。ある日、転職活動中である三ツ橋健太のもとに、ラ・フォレの相談役の支倉から手紙が届く。森栄の子どもたち十二人が邸宅に集められ、とある提案を受けることになるのだが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    私は何故この世に存在するんだろう?

    物心をつくと誰もが一度は思い悩む疑問ですよね、でも結局は答えなんて見つからない。でも近くには両親や兄弟がいて、愛情に包まれながら楽しく過ごしていると、そんな

    0
    2025年10月05日
  • 五つの季節に探偵は

    Posted by ブクログ

    五つの短編のうち、『スケーターズ・ワルツ』が、日本推理作家協会賞(短編部門)

    初読みの作家さん。
    『彼女が探偵でなければ』という短編集の前編ということで読む。
    とても読みやすい文章でさらさらっと読み終えた。

    主人公のみどりは、高校生の時、あるきっかけから人間の裏側を暴く興奮にのめり込んでいき、京都大学卒業後、探偵業につくことになったのだが、誰かを傷つけることになっても、謎を解かずにはいられないという性癖を持つ。そこには思いやりなどない。
    みどりは好きになれないが、次作も読んでみたいと思わせられた。はたして、年齢を重ねて、みどりに人間味が出てくるのだろうか。

    『龍の残り香』という短編は、香

    0
    2025年10月03日
  • 五つの季節に探偵は

    Posted by ブクログ

    女性探偵もの。単に事件を重ねていく連作ものかと思ったら、五つの短編は2002年から2018年まで16年にわたり、主人公のみどりも高校生から、やがて子どものいる大人になっている。この小説で面白いのは、みどりの仄暗い性癖。ふだん他人には見せない、対象者の心の奥や裏の表情を垣間見ることをやめられず、そのお陰で友人を無くし、信頼関係を壊すこともしばしば。そんな性格は探偵業が天職なんだろうな。物語も殺人のような派手な事件はなく、いじめ、窃盗、ストーカーなど心の闇をテーマにしたものが多かった。謎はそこまで複雑ではないので、ミステリを読み慣れた人なら、だいたい解けるんじゃないだろうか。ともあれ、共感とかない

    0
    2025年10月03日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

    Posted by ブクログ

    育ての父と遺伝子の繋がった父。どちらが本当の父なのだろう。人はみな、自分の出自を知る権利がある。
    育ての親と生みの親が違ったとしても、あなたの存在自体を否定しないこと。それは生まれてくる子どもを守ることに繋がるりこどものアイデンティティの形成として。
    けれど、果たしてそれだけで本当に子どもは救われるのか。

    父とは、親とは、一体なんなのか。
    とても考えさせられました。

    0
    2025年09月23日
  • 森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

    Posted by ブクログ

    精子提供で遺伝子的に同じ父親を持つ、年齢も境遇もバラバラな十二人の子供たち(高校生~30代くらい)が果たしてその人物を父親と認めるかの大金絡み議論バトル。
    最後のオチは不完全燃焼感はあったけど、議論シーンは個人的には好きだった

    0
    2025年09月21日
  • 彼女が探偵でなければ

    Posted by ブクログ

     連作集。全5篇。作中で時は2022年の夏から2024年の夏に向け流れていて、その時々の時事問題が各作品に取り入れられ、かつ、主人公であるみどりさんとその夫、そして二人の子供の成長が感じられるようになっている。巻末の参考文献一覧をみると、クルド人についての文献が圧倒的に多く、それらの文献の知見が活用された『太陽は引き裂かれて‐2024年 春』(pp181-270)はたしかに見事なんだけど、好みだったのは巻頭に置かれた『時の子‐2022年 夏』(pp5-68)。この連作集のテーマ(時間・周縁を生きる人びと・家族のあり方)が一番自然に描かれているように感じた。ついこの間、ある古本屋さんのエッセイで

    0
    2025年09月09日