【感想・ネタバレ】星空の16進数のレビュー

あらすじ

17歳でウェブデザイナーとして働く藍葉のもとを、私立探偵のみどりが訪ねてきた。「あるかた」の依頼で藍葉に百万円を渡したいというのだ。幼い頃に誘拐されたことのある藍葉は、犯人の朱里が謝罪のために依頼したのだと考え、朱里と会わせてほしいとみどりに頼む。藍葉は、誘拐されたときに見た色とりどりの不思議な部屋を忘れられずにいた。風変わりな人捜しを引き受けたみどりは、やがて誘拐事件の隠された真相に辿り着く。
解説 似鳥鶏

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

大好きな作家さんです。
空気感が好きで他の作品も読んでいますが、ミステリーの中に混じる人間模様と独特の構成に惹きつけられます。
人と上手くコミュニケーションを取れない少女と、危険を奥底で求める女性探偵。誘拐事件の被害者の依頼から暴かれていく事件の真相。事件の真相に近づいていく中で、少女の内面的な成長にも胸を打たれます。
特筆すべき点がないのに、全体としてもう一度読みたいと思わせる、不思議な気持ちになれました、

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ネグレクトされていた幼少時代に誘拐された経験のある17歳の少女、藍葉の元に、ある人から探偵と称する女性、みどりが100万円を携えやってくる。

藍葉とみどり、二人の主人公目線で物語は進む。100万円は誰が用意したものなのか?藍葉を誘拐したのは誰なのか?

ミステリーとして謎解き部分も十分だが、この小説の核心部は、藍葉がもともと持っていた色覚に対する才能がさらに鋭く開花成長していく様と、探偵みどりの破滅的ともいえる破天荒な行動っぷり。

それ以外の脇を固めるキャラクターもいい。解説で似鳥鶏が記しているように、逸木裕のキャラクター作り込みがしっかりしているからこそ、そこに寄って立つことで小説に熱が生まれている感じ。物語のテーマになっている色や芸術に関する描写も丁寧で良い。

テンポよく読める文章のリズムもいい。これは傑作

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2023年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

二作目
連作短編で主人公の人生を描いた話なのに更になんと出産まで終えた前作主人公が出てくる
これは前作より良かった
二人の視点を交代しながら話が進むのだが
片方の視点である誘拐被害者である藍葉は今でいうADHDみたいなタイプなんだけど色に関しての感性の話とか生活が単純に面白かった
事件もなんでこの誘拐は起きたのか真相は一体なんなのかという話で興味を持ってちゃんと最後まで引っ張れる謎があった
探偵のほうは結局自分の問題に向き合うまで二冊目でもそれやってるんかいではあったけど

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2026年08月13日

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彩色豊かな美しい物語でよかった。具体と理論、抽象と感性は印象に残った。定義付けが全てではないと実感。

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2026年02月18日

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探偵・森田みどりが主人公の『五つの季節に探偵は』、『彼女が探偵でなければ』の間を埋める長篇小説だ。なのだが、刊行順から言えば本作のほうが先だ。調べてみるとデビュー作の『虹を待つ彼女』(積読中)にも登場するらしい。
本作は幼い頃に誘拐された藍葉に謎の贈り物が届いたことから始まるミステリーだ。藍葉とみどりが交互に語るスタイルをとっている。
藍葉は色彩に特異な感覚を持つが、人の気持ちがわからない。みどりは行動型の探偵で、人の本性を暴かずにはいられない。
まったく異なるキャラクターが1つの真相を追いかけるのが読みどころだ。うまいなあ。

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2026年01月25日

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エゴサーチとは、インターネットやSNS上で自分の本名、ハンドルネーム、または自身が運営するサイト名などを自ら検索し、世間からの評価や自分に関する話題を調べる行為です。略して「エゴサ」とも呼ばれます。

ゴーイングホットというのは、射撃場で使う「いまから撃つぞ!」という掛け声らしく、拳銃マニアの雁部社長がつけたらしい。

事件は十一年前、足立区の西新井で発生している。犯人は地元に住む梨本朱里という女性で、事件発生後すぐに逮捕されている。犯行時、二十六歳。

藍葉は六歳で、母親の香織とふたりで住んでいた。

「私を攫った梨本朱里さんを、捜してくれませんか」

梨本豊というのは、朱里の夫の名前だった

「ライター」という肩書きで、旧姓の榊原みどりという名前を記している。

キラキラネームって言って、変な名前ばかりで……」

百万円を送ってきたのは、朱里ではなく、豊なのではないか。歩きながら、わたしは考えていた。

探偵には、天敵がふたつある。警察と、やくざだ。

「朱里さんは、自分にあの部屋を見せるために、私を誘拐したんじゃないでしょうか」

両面提示。交渉をする際に、都合の悪い情報をあえてテーブルの上に晒すテクニックだ。

「浅川さん」  わたしは立ってその男──浅川芳洋を迎えた。

浅川さんは、サカキエージェンシーの元社員で、わたしの先輩だった。

フロアの奥にいた、眼鏡の男。井ノ原鉄雄だった。わたしの姿を認めると、彼は表情を曇らせた。

女性は船木千帆、と名乗った。

CMYとRGB、色の三原色と、光の三原色の違いなのだろう。

 『オーキッド』」ママ

女性は中丸志津香と名乗った。

「朱里は、確かにうちで働いていたよ。昔は、北野朱里って名前だったわ」

「男ですか」 「そう。加藤って男だよ、確か」

ノンバーバル・コミュニケーション(非言語コミュニケーション)とは、言葉を使わずに表情や視線、身振り、声のトーン、姿勢、対人距離などで意思や感情を伝える手法です。言

「返報性の法則(原理)」とは、他者から親切や好意、贈り物などを受け取った際に「お返しをしなければ申し訳ない」と感じる心理作用です 。

「噂ってのは、あれだよ。ひとつしかないだろ?」  おじさんは言った。 「人を殺したって、噂だよ」

「そうです。早見詩乃さん、ですね」

三瀬慎一郎という名前が書かれていた。

----「それは、狩野じゃないですか?」 「狩野」 「ええ。狩野照雄でしょう?」 |--------------------||----||--||--||||||-||-|-|
17歳でウェブデザイナーとして働く藍葉のもとを、私立探偵のみどりが訪ねてきた。「あるかた」の依頼で藍葉に百万円を渡したいというのだ。幼い頃に誘拐されたことのある藍葉は、犯人の朱里が謝罪のために依頼したのだと考え、朱里と会わせてほしいとみどりに頼む。藍葉は、誘拐されたときに見た色とりどりの不思議な部屋を忘れられずにいた。風変わりな人捜しを引き受けたみどりは、やがて誘拐事件の隠された真相に辿り着く。

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2026年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

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 俎の上の謎。



 面白かったです。工藤賢が嫌いだっただけかもしれない。

 引き続き喋り過ぎ感はあし、物語が綺麗過ぎるのもちょっと物足りなかった。
 扱っているテーマはとてもドロドロしているんだけれど、なんだろうなぁ全ての謎が、こう解かれるためにそこにあるのがわかると云うか…絡まってないと云うか。
 これも喋り過ぎが故、なんだろうなぁ。
全部のピースが綺麗に整っているから、どこに嵌るかが解りやすくて、ちょっと詰まらない。読み易い、って云うのかもしれないけれど。
 ミステリとしてはあまり。どちらかというと、森田みどりを応援するサスペンス・スリラー的かもしれないので、彼女に感情移入出来ないと辛いところがある。


 ラストシーンはとても良かったです。もっとシンプルに、藍葉の物語としても良かったんじゃないかなぁ。
 ☆2.7

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2024年11月16日

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 高校を中退し、Web制作会社で働いている藍葉の家に探偵のみどりが訪ねてくる。ある人から藍葉に100万円を渡して欲しいと依頼されたというのだ。みどりも知らないという依頼人… 藍葉には思い当たる人物がいた。子供の頃、自分を誘拐した梨本朱里だ。

 こんな出だしに引き込まれました。依頼人は本当に朱里なのか?誘拐事件の真相は?そしてストーリーを盛り上げ、謎を解くカギになるのが「色」なのです。

 藍葉は会話の中でも色をカラーコードで示します。16進数を用いて、赤、緑、青それぞれの強さを2桁で表して並べた6桁のカラーコード。仕組みをちょっと勉強すると、何となくコードから色が想像できるようになって(もちろん、大外れもありますが)、楽しい脱線になりました。話の中に出てくるカラーコードは全部実際の色を確認しながら読みました。

 みどりの勝手な推測にええ?と振り回されたのがあまり気持ちよくなかったので星は3つにしましたが、それも著者の意図だったのでしょうね。

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2024年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2022年に読んだ本の整理を兼ねて。

二人の女性視点で展開。
タイトルについて色彩計画に関係するものの、マンセル表色系とは異なる指標で新鮮でした。
みどりさんは、独特な性格。別の本で高校生時代で登場されてるみたいなので、文庫化されたら読もうと思います。

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2022年12月24日

Posted by ブクログ

エンターテイメントサスペンスミステリーですね。
この小説には主人公が二人います。
十七才の藍葉、母親との関係がねじれて高校を中退してウェブデザイナーの仕事して一人住まいをしている。
もう一人は森田みどり、育休中の私立探偵。
藍葉のもとにみどりが顧客から依頼で奇妙な案件を抱えて訪ねて来ることから物語は始まる。
藍葉は六歳の時に誘拐事件に捲き込まれる過去のトラウマを抱えている。天才的な色彩感覚を持つ少女。対人関係を築けない性格の持ち主。
みどりは育休中だが、探偵業に執着心を持つ危険を省みず事件解明に猪突猛進してしまう性格の持ち主。
物語事態は藍葉の依頼でみどりが人探しをするというもの。
それぞれの人間関係の入れ子細工で交互に進展して行く。
読みやすく、色彩の16進数という聞き慣れないロジックをキーワードにして、過去の誘拐事件の真相に迫る。
ちょっとバイオレンスとセックス願望が意味無く描写されるのがたまに傷かな。
文章がこなれているので好みの作家さんなのだが、他の作品も読んでみたいですね。

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2022年09月23日

Posted by ブクログ

みどりさんのご主人の司さん!グッジョブ!
綺麗なもの。忘れられないくらい印象的で何度も夢に見たものは、本棚だった。
沢山の本にさまざまな色の折り紙を巻いて、しまう。その景色、見てみたい。
赤、緑、青。
光の三原色をブレンドした16進数、
これでたくさんの色を表現できる。
でも、色を表現するのは和名が素敵。
日本の美徳。
光さすラスト。

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2022年07月03日

Posted by ブクログ

どうして私を誘拐したんですか――? 色鮮やかな青春ミステリ。

17歳でウェブデザイナーとして働く藍葉のもとを、私立探偵のみどりが訪ねてきた。「あるかた」の依頼で藍葉に百万円を渡したいというのだ。幼い頃に誘拐されたことのある藍葉は、犯人の朱里が謝罪のために依頼したのだと考え、朱里と会わせてほしいとみどりに頼む。藍葉は、誘拐されたときに見た色とりどりの不思議な部屋を忘れられずにいた。風変わりな人捜しを引き受けたみどりは、やがて誘拐事件の隠された真相に辿り着く。

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2022年06月13日

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