逸木裕のレビュー一覧

  • 風を彩る怪物

    Posted by ブクログ

    「蜜蜂と遠雷以来のスペシャルな音の洪水」
    帯のこの文章を見て即購入。『蜜蜂と遠雷』で音楽小説の素晴らしさを味わい、今回はオルガンを通して音を感じることができました♬
    なぜここまで文章で音を表現できるのか。本当に音楽を聴いているような不思議な体験ができます。
    好きが多すぎて個性がないことに悩む陽菜とオルガンを本当に作りたいのか分からない朋子。この2人の挫折と成長。
    共感できること、音の記述に驚かされることが何度もありましたが、個人的に内容があまり刺さらず…。途中で挫折しそうになり、気付けば読むのに1週間かかってました笑

    0
    2025年01月28日
  • 風を彩る怪物

    Posted by ブクログ

    オルガンを作る人たちの物語。なかなか馴染みのない世界のテーマで「オルガン」という楽器に興味を持つことができました。動画でも出てくる曲を調べて聴いてみました。しっかりと技術的なところまで描き込まれているのも素晴らしい!ただ、オルガン事情に造詣がない人には少し長い気がしました。

    0
    2025年01月20日
  • 五つの季節に探偵は

    Posted by ブクログ

    2022年1月に刊行された単行本に加筆修正のうえ文庫化されたそうだ。単行本は未読のため違いはわからない。
    サカキ・エージェンシーという探偵事務所を経営する父を持つ榊原みどりが主人公の5篇で構成された連作短篇集だ。2002年の春に始まり2018年の春で終わる。
    初登場時のみどりは高校生で探偵ではない。その後、年月の進行と共に彼女の立ち位置が変化していくが、性格は揺らがないのがおもしろい。
    ミステリーとしては派手なものではないけれど、日本における探偵小説はこのくらいがちょうどいい。

    0
    2025年01月12日
  • 銀色の国

    Posted by ブクログ

    複数のミステリー要素が絡み合っていて、面白かったが、主題が「自殺」とかなり重いため、さっさと読み終わりたいと思った。
    後半、伏線回収が多くスピード感もあったので、退屈せずに読めた。

    0
    2024年12月30日
  • 星空の16進数

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ――

     俎の上の謎。



     面白かったです。工藤賢が嫌いだっただけかもしれない。

     引き続き喋り過ぎ感はあし、物語が綺麗過ぎるのもちょっと物足りなかった。
     扱っているテーマはとてもドロドロしているんだけれど、なんだろうなぁ全ての謎が、こう解かれるためにそこにあるのがわかると云うか…絡まってないと云うか。
     これも喋り過ぎが故、なんだろうなぁ。
    全部のピースが綺麗に整っているから、どこに嵌るかが解りやすくて、ちょっと詰まらない。読み易い、って云うのかもしれないけれど。
     ミステリとしてはあまり。どちらかというと、森田みどりを応援するサスペンス・スリラー的かもしれないので、彼女に感情移入出

    0
    2024年11月16日
  • 虹を待つ彼女

    Posted by ブクログ

    ――

     ……あまり強い言葉を遣うなよ、弱く見えるぞ。


     死者の人工知能化、自ら作ったゲームの中で自殺したゲームクリエイター、囲碁AIと人間による対局…と並べてみると、なんとなく2010年代のSFとしてはよくある、部類になってしまうのかしら。
     率直な感想としては、凡庸な天才だなぁ、という感じ。
     要素が盛り沢山な割にストーリィも良くまとまっていて、伏線回収あり、どんでん返しありのサスペンス・ミステリとして面白く読める一冊ではあるのだけれど、ちょっと物足りないのはどの分野に関してもエキスパートではないんだろうなぁ、というところ。


     あと、主人公が応援できない。これは重大。
     いかにも現

    0
    2024年11月13日
  • 五つの季節に探偵は

    Posted by ブクログ

    父親が所長の探偵事務所に勤めるみどりは真相を突き止めずにはいられない性質を持つ。
    その為に仕事の依頼を踏みこえた事をしてしまうのもしばしば。
    そんなみどりの高校生から結婚して母親になるまでの間に起きた様々な事件を描いている。
    時にはクールに、時には執拗に事件の調査をするみどり。
    日常の謎を解くタイプのミステリー。
    結果はハッピーエンドにならないことも多いからモヤっとするラストもある。

    0
    2024年11月15日
  • 空想クラブ

    Posted by ブクログ

    不思議な「力」を持つ中学生シュンと、亡くなってしまった少女真夜
    小学生の時に2人は他の仲間たちと空想クラブという会をつくり共に過ごしていた。
    そんな彼等の青春ファンタジー

    0
    2024年10月19日
  • 星空の16進数

    Posted by ブクログ

     高校を中退し、Web制作会社で働いている藍葉の家に探偵のみどりが訪ねてくる。ある人から藍葉に100万円を渡して欲しいと依頼されたというのだ。みどりも知らないという依頼人… 藍葉には思い当たる人物がいた。子供の頃、自分を誘拐した梨本朱里だ。

     こんな出だしに引き込まれました。依頼人は本当に朱里なのか?誘拐事件の真相は?そしてストーリーを盛り上げ、謎を解くカギになるのが「色」なのです。

     藍葉は会話の中でも色をカラーコードで示します。16進数を用いて、赤、緑、青それぞれの強さを2桁で表して並べた6桁のカラーコード。仕組みをちょっと勉強すると、何となくコードから色が想像できるようになって(もち

    0
    2024年09月29日
  • 空想クラブ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ちょっとマニアック?な感じでついていけない所も多々あり。作者様は星や宇宙、科学が好きなのかな?
    こんな能力あれは使ってはみたいが疲れそう。でもこの本を想像して読むのはちょっと楽しかった。ミステリー?も加わっていたが、少し出来すぎている感じもなぁと思いました。

    0
    2024年09月25日
  • 四重奏

    Posted by ブクログ

    テーマ的には前作の「風を彩る怪物」と近いが、オリジナリティに悩む段階からさらに進み、音楽の楽しみとは何か、私たちが音楽を聴いて「感動」している時、いったい「何に」感動しているのかといったところに重心が移行している。

    この作品が少し弱いなと感じるのは、鵜崎の「音楽の喜びは、技術に基づく錯覚である」というような、ある種の「陰謀論」が前面にですぎていて、それが対立している「音楽作品や、名器、巨匠の偉大さ」だったり「作曲者からのメッセージ」や「それを読み解く、演奏者の解釈」だったりといったものとの二項対立ばかりに目が行ってしまうところだと思う。

    だけれど、このお話のテーマは、「正しい解釈、正確な演

    0
    2024年08月26日
  • 五つの季節に探偵は

    Posted by ブクログ

    探偵の父にもつ高校生のみどりが、探偵にのめり込む10年。

    連作面白かった!
    シリーズになってるのを知らなかったので、他のも読もう。

    0
    2024年08月15日
  • 電気じかけのクジラは歌う

    Posted by ブクログ

    初読。おもしろかった。あと思っていたより読み終わるのが早かったので、たぶん読みやすかった。
    ちょっとネットを見るだけでいいものがいくらでも目に入ってくる世の中で、何もしていない自分にも刺さるものがあった。

    0
    2024年07月07日
  • 四重奏

    Posted by ブクログ

    面白かったけれど、どちらかというと音楽に限らず私たちは芸術作品をなんの先入観もなく純粋に味わえているかという問いが深く残る作品でした。
    あることをきっかけに離れていった思い人が火事で不慮の死を遂げることから、イップスになりチェロを自由に弾けなくなった奏者の話です。
    主人公が師弟関係や友人に恵まれていて、忸怩たる葛藤の末、希望が持てるラストだったのでよかったです。

    0
    2024年05月01日
  • 四重奏

    Posted by ブクログ

    ある音楽家の死、その真祖とは。
    音楽を絡めたミステリだが、殺人や犯人探しといったミステリ度数はそれほど高くない。
    音楽に向かう人々がどのように構え、考えているのか。そういった事を知る事は特別な機会でもない限りできないが解釈の話はなるほど、そう考えているのかと楽しめた。

    0
    2024年04月29日
  • Jミステリー2023~FALL~

    Posted by ブクログ

    CL 2024.4.19-2024.4.20
    全編書下ろしのアンソロジー。
    太田愛さん狙いで。やっぱり太田愛さんはいいなー他の社会派長編とは雰囲気が違うけど、読み応えのある一編だった。
    他は、スプリット、最後のひと仕事がよかった。

    0
    2024年04月20日
  • 銀色の国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「洗脳」とか「集団自殺」なんてどうしても他人事な感覚がありますが、そこに圧倒的臨場感と没入感を与えるVRという技術が乗っかってくると、俄然真実味が増す気がします。
    まあ、VRに触れたことはないですが。
    ないのかよ。

    洗脳というものは、受ける側のメンタル面や環境が大きく作用するんだろうな〜というイメージがあるので、意図的な世界で対象者をくるんでしまうというのは、大変効果的なんじゃないだろうか。

    この物語を、まだVR技術が未熟な時代に読んでいれば、チープさすら感じて鼻で笑っちゃってた可能性もあります。
    でも今、そしてさらに技術が進化するだろうこの先、このストーリーの持つ脅威の側面と救済の可能性

    0
    2024年04月01日
  • 四重奏

    Posted by ブクログ

    音楽を受け取る側です。感動や解釈は 演者のテクニックや模倣や演技力によるもので錯覚だ というチェリストの言葉 「音楽ミステリー」として読み始めた身には辛いものがありました。主人公が 葛藤の末 光を見出だすことが出来て良かったです。

    0
    2024年03月17日
  • 四重奏

    Posted by ブクログ

    音楽が好きでよく聴くけど、「音楽とは何か」と問われると、うまく答える自信がない。
    大御所の演奏だから、人気のある曲だから…確かにそんな先入観に影響を受けながら、聴いてしまっているところもあるかも。
    「錯覚」を利用して演奏する鵜崎は、あまりに極端過ぎて怖いけれど、やろうとしていることはわかるなぁという部分もあった。
    鵜崎の主張をずっと聞いていると、人間不信になりそう。

    0
    2024年03月08日
  • 少女は夜を綴らない

    Posted by ブクログ

    学園ミステリー。
    やや御都合主義的展開が多くて(キャラの性格がゲームっぽいし、イベントが重なりすぎ)途中で若干辟易しつつも、ストーリー展開は面白くて、後半は疾走感を感じる作品。きちんと全ての伏線を拾っているので、読後感はよい。

    けどやはり、ここまでひどい状態に中学生がなるかなぁ?とは思ってしまって、現実離れ感にちょいちょい心が離れさせられる面があった。

    0
    2024年03月05日