笙野頼子のレビュー一覧

  • 金毘羅

    Posted by ブクログ

    5年くらい前に読みかけで止まってたのを読み返しました。忘れすぎてて初めて読んだみたいだった。
    わたしの理解が追い付いているとは思えないんだけども、これは笙野作品でよく言われるフェミニズムとかジェンダーとかそういうのとは違って、発達障害的な生きづらさなのかなと思ったよ。
    国家宗教のだけじゃなく、性や、あと世間や社会に対してのカウンター神なんだろうね。

    0
    2017年06月12日
  • 母の発達

    Posted by ブクログ

    連載途中のなにかを数度読んだ以来の笙野頼子、
    世界観がくっきりで、
    多少その世界に中って気持ち悪くなりながらも読みきりました。
    愛憎を笑えるようになろう。

    0
    2016年04月20日
  • てんたまおや知らズどっぺるげんげる

    Posted by ブクログ

    『ドン・キホーテの「論争」』を先に読んでおいたほうが良いと思う。

    夢について書かれた部分が多く、その他いろいろあってかなり読むのに根気がいる。
    でも、「論争」のときに作者がどういう状態だったのか少し分かって嬉しかった。

    「…」(引用)という風に、いろいろな人の言葉(小説以外にも)が引用されているんだけど、これだけ沢山の言葉を覚えているのがすごいな、やっぱり作家は違うな、と思った。

    0
    2015年09月02日
  • 未闘病記――膠原病、「混合性結合組織病」の

    Posted by ブクログ

    ひとくせある文体で最初は読みづらかったけど、だんだん慣れて楽しめるようになった。これはエッセイ?私小説?他の作品はどうなんだろうなあ。

    0
    2015年05月31日
  • だいにっほん、ろんちくおげれつ記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    適当に手に取ったのだが、3部作の3冊目なのだった。ロリだのおんたこだの、火星人遊郭だのという世界観自体になんの注釈もあるはずなく、でもま、それなりに面白かったです。

    0
    2014年03月16日
  • 説教師カニバットと百人の危ない美女

    Posted by ブクログ

    ブスブスブス
    私はこんなに素晴しい女性なの!
    お料理だって、お掃除だって、家事はもちろんお手の物。
    それに言葉遣いだって美しいし、自分を常に高めようと努力しているの。
    美しいし、心根だって優れているし、あとは素晴しい殿方だけ。
    ね、なんで結婚できないのだと思う?
    それはね、あなたみたいなブスが、殿方を手練手管でたぶらかしているからよ、ね、いいこと、カニバット様のおっしゃる通りにしていたのよ、だから私は、

    哀れというのでもなく、可笑しいというのでもなく、ただただ呆然とする。
    ブスブスブスと連呼しながら頭に渦巻く疑問。
    それを結婚という幻想に覆い隠しながら、連呼する。
    そうでなければ自らの思いを何に託すことができようか!

    フェミニズムを否定し、結婚を理想郷のように崇めている彼女らは一見恐ろしく何とも馬鹿げているように思える。
    しかしそこにあるのは、行き場を失った「自分」を求める人間の姿。

    本書の感想を述べるのはとても難しい。
    評するのも同様に。
    迫りくる言葉は、「こばと会」の正気の沙汰とは思えない彼女らの思い込み、あるいは正義。
    結婚と女と容姿という、普遍的でありそうで実は現代特有の問題について、読む者は頭を撹乱、いや、ミキサーにかけられたようになる。
    面白いとか面白くないとか、そういうことを考える前に訳がわからなくなるのだ。

    0
    2015年03月18日
  • 説教師カニバットと百人の危ない美女

    Posted by ブクログ

    初めて笙野頼子の小説を読んだが、圧倒された。
    強烈なメタと攻撃的文体で独特のフェミニズムが書いてある。しかし実際はそんな生やさしいものではなく、罵詈雑言の暴風雨が吹き荒れる。勘弁してくれと泣き言をいっても止まらない。勿論それは自分に対して言われているのではないのだが、受け止めるのは自分(読者)の言語中枢である。正直疲れた。
    読む人を選ぶ小説だが、ハマったら相当に面白いものとなるだろう。

    0
    2014年02月03日
  • 笙野頼子三冠小説集

    Posted by ブクログ

    野間文芸新人賞受賞作「なにもしてない」、三島由紀夫賞受賞作「二百回忌」、芥川賞受賞作「タイムスリップ・コンビナート」の三編が収録。

    現実がベースにあるのに突如ありえない非日常が織り交ざり、終始不思議な感覚。空想的な表現というか、場面が頭で描きにくいせいかもしれない。
    掴みどころはないんだけど”しこり”を残していくような。初見では難しかったけど、また挑戦してみたい。

    0
    2013年09月05日
  • 増殖商店街 【復☆電書】

    Posted by ブクログ

    笙野頼子氏の作品を読むのは三作目。短編が5本。最後の、柘榴の底、以外は、著者の私小説(というよりエッセイ)かと思われるが、途中でエッセイとは違うというようなことが書いてある。ノンフィクションに近いフィクションなのかもしれない。ほかの作品と同様、観念と現実が入り交じっていて、難解。正直、途中三作はよくわからなかったなぁ。

    ●増殖商店街
    表題作。夢と現実を、お金という媒体を挟んで行き来している。増殖していく商店街は、欲望の増殖ではなく、「私」の不安の増幅の現れか。

    ●こんな仕事はこれで終わりにする
    猫の話。中身だけ見ると、なぜ私が最初の猫に異常といえるほどの愛情を感じていたのかちょっとわからない。可憐なものだから?自分の弱い部分の投影?

    ●生きているのかでででのでんでん虫よ
    二匹目の猫の話。私の世の中に対して斜に構えている部分がばーっと横並びに書いてある感じ。

    ●虎の襖を、ってはならなくに
    夢と現実とを、言葉という媒体を使って往復。言葉というものが、意味をなさずに襲いかかってくる!?そもそも、タイトルの意味が謎。ならなくに、が言葉の親玉みたいにして攻めてくる。という夢?

    ●柘榴の底
    おそらく、精神的に障害のある、社会不適合者の内面をえぐる話。本人は、奇行や失職を繰り返しているが、それが親への、家庭への恐怖という観念から出てきているという点で、人間失格と似ていると感じた。ただ、人間失格はその本人の行為に焦点を当てているのに対し、こちらはその行為の意識にかなり焦点を絞っている。異肉、やモチ、などの表現で、自分と社会との隔たりを、自分の内部に生じる部分が原因だとしている感じ。結局、親の庇護から逃げられない、という点も人間失格的。この作品が、この作品集では一番面白かった。

    0
    2013年02月03日
  • 硝子生命論

    Posted by ブクログ

    人形とか少年とか。
    彼らはやっぱりそういう存在だと思う。生きてたらだめ。時間が止まってなくてはだめ。だから、硝子じゃなくても、硝子でなければならない。

    初めて読んだ笙野頼子やったけど、難しかった…。書かれすぎてて難しかった。
    それにしても、ぶさいくさんの気持ちが分かりすぎて心に刺さりまくったぞ…

    0
    2012年12月14日
  • 笙野頼子三冠小説集

    Posted by ブクログ

     わかったかわからないかと聞かれると正直わかってはいない気がするけど、嫌いではない。

     変な電話で連れ出されて海芝浦へ行くまでの、車窓から見える京浜工業地帯を夢現でスケッチしているような「タイムスリップ・コンビナート」がいちばん好きです。いきなりマグロ(のような何か)と夢のなかで恋愛している、という冒頭の期待を裏切らないヘンテコな小説でした。
     ホームの片側が海に面していて、改札口は東芝の工場の門に繋がっているから社員以外は出られないという「海芝浦」はいかにも架空の駅っぽいのに実在していたりとか、あくまで現実のこの日常の話なのに、「沖縄会館」を「沖縄海岸」と聞き間違えていきなり海へ連れて行かれてしまうような、不安な時空間。

     祖先が蘇ってきて、生者死者入り乱れて奇想天外な法事をする「二百回忌」はすごい迫力だった。よくこれだけ滅茶苦茶なイメージを幻視して文章化するなあと思います。「真っ赤なタカノツメを木綿糸に通してネックレスを作り、大鍋に沸騰させた湯の中へただ放り込んだだけの」トンガラシ汁とか、家がタコみたいな形で蒲鉾で出来ているとか。
     地面から生えてきた「凄まじい程の美少年」が、「千年にひとりの珍しい男フェミニスト」と喝采されるところが妙に苦い。

    「なにもしてない」はつらい。超つらい。作家志望者は読んだら鬱必至。三十を過ぎて親から仕送りを受け、働かずに引きこもって売れない小説を書き続けるなんて苦行すぎる……「なにもしてない」で、「なにもしてない」という自意識に苦しみながrひたすら書いているからこそすごい幻視ができて、表現を研ぎ澄ませられるのかも知れませんが……。働くほうが圧倒的に楽ですよ……
     あとアトピーの描写がリアルかつ詳細すぎて軽くスプラッタの域。

    0
    2010年10月24日
  • タイムスリップ・コンビナート

    Posted by ブクログ

    共感とか理解とか、はたまたストーリー性がどうとか、そんなのたした問題じゃない。
    この文体とうねるリズムに身を任せて、異世界に連れてってもらっちゃえばそれでいいと思うんですよね。
    だってマグロがしゃべりかけてくんだよ!

    学生時代に初めて読んだ時、しばらく海芝浦のことが頭から離れなかった思い出が。
    実際に行きはしなかったけれど。。
    笙野様の世界に初めて触れた一冊です。

    0
    2010年09月07日
  • 片付けない作家と西の天狗

    Posted by ブクログ

     この人の作品は何を読んでも全方位戦闘的な体勢に恐れ入る。
     そして突き抜けた悪意が芸術に純化されるのだ。

    0
    2010年03月10日
  • 笙野頼子三冠小説集

    Posted by ブクログ

     「タイムスリップ・コンビナート」「二百回忌」「なにもしてない」の3つが詰められた短編集。作風としてはパラレルワールドの私小説といった感じ。特に「タイムスリップ~」は日常の生活でフッと頭に湧いた妄想をあちこちにちりばめつつ小説調にまとめられている。「二百回忌」は実際にありそうでなさそうな土地で行われる法事のイリュージョンだし、「なにもしてない」は妄想世界の私小説。そしてこの小説は、読む人をかなり選ぶと思う。文章はなかなかウィットが効いていて読みやすく、ユーモアタッチだけれど、その内容がもうぶっ飛び過ぎてついていけなくなる。3作の中だと「タイムスリップ~」は電話を通じた会話の中で思考があちこちに飛ぶ、という展開なので読みやすいけれど、「二百回忌」と「なにもしてない」には困った。架空の土地の郷土史が永遠と続いているような感じで、そんなタイプが好きな人にはかなりはまるのかと思うけど、私にはイマイチな作品でした。でも「タイムスリップ~」の文章は割と幻覚的で良かったです。あー。ジャンルは幻覚小説かな、これは。

    0
    2010年05月14日
  • 笙野頼子三冠小説集

    Posted by ブクログ

    むちゃくちゃーなはなし。
    だけど心惹かれる気もする。
    ほかのも読んでみる。
    二百回忌がいいかなあ。

    0
    2009年10月04日
  • 愛別外猫雑記

    Posted by ブクログ

    猫がそれほど好きではない筆者が、自宅そばにいた野良猫をいかに守り、また引っ越しまでして郊外で飼うことになったかを、感情のおもむくままに記した書。筋がまともに追えないところは、確かに「雑記」であるなぁ。ゆえに、彼女の周囲の人間に対する怒りが、文字と共にぶつかってくるので、読むのがつらかった。不愉快なのは「猫嫌い」だけではなく、「猫好き」でもある…確かにその通りだ。

    0
    2009年10月04日
  • 水晶内制度

    Posted by ブクログ

    ウラミズモという国名の語感が絶妙。いろいろな意味が重ねられていそう。
    この「きったない」国は、でも私の国でもあるのかも。自分の魂をどこにもない場所に置いていることの証として、魂のない人形と暮らしているということの意味が、少しわかるような気がするから。
    でっちあげの国家神話が個人の神話として血肉を吹き込まれていく過程が切実な美しさ。

    0
    2009年10月04日
  • 母の発達

    Posted by ブクログ

    これ、凄いです。なんか祝詞かなんか読んでる感じになってくるリズム感。シュールで濃い。
    娘の母親離れっていうのは確かに滑稽且つグロテスクだと思うんだけど、こんな風に腹蔵なく書いてしまうのも、凄い。

    0
    2011年06月12日
  • だいにっほん、ろんちくおげれつ記

    Posted by ブクログ

    笙野節って言うのだろうな。もう これでもかっこれでもかっと叩き込むように打ち付けるように言葉がほとばしる。国をお上を政治家を足元からバカにし尽くして笑いまく    …ってるんだよね。これはかなりの知的レヴェルを求められるな、読者に。無教養でノンポリなワタクシにはいささか難しゅうござります。

    0
    2011年08月01日
  • 幽界森娘異聞

    Posted by ブクログ

    ひと言でいうとよくわからなかった。森娘との言葉のセッション? 帯や解説にはそうあるが・・・読み終えた今は猫にはまった話、やったと思っている。おたく的、エネルギーでずんずんずんずんきて、スリリングで最後はどうなるんやろう、と引き込まれてしまった。とにかく不思議やった。これは何の話なのか?「そこは路地が全部生きている東京の小さい駅」には、納得。千葉に引っ越したらその対比がはっきりしたんやろな。
    それにしても頼娘、あの学校のどこにいたんやろう。

    0
    2009年10月04日