笙野頼子のレビュー一覧

  • だいにっほん、おんたこめいわく史

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    かつての日本は,おたんこ(おたく)が反権力を前面とし,少女商売を海外にも輸出して,世界をオタク化していく。その根本には,知感野労(ちかんやろう)のアマノタコグルメノミコトがいるが,それと袂を分かったミタコ教を弾圧し,差別化する精神が宿っていた。ミタコは弾圧され,捕らえられた学生は自殺して,古い霊とコミュニケーションをとる。
    上の部分を書いているだけで頭が痛くなる。この本は『絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男』が下敷きにあるのだが,25歳で賞を取って好き勝手に書いていたら,書評家や評論家に,「気が違っている」「電波が届いているのだろう」と酷評され,おまけに「ブスだ」と云われ,反論することに汲々

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    2012年02月18日
  • 母の発達

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    ★4つではないけど、3つでは少ないかなという感じ。変わった小説。抑圧的な母親を縮小してしまうという幻覚から始まるトリップというか狂気。あまりのことにバカバカしくて笑うお母さんホラー。

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    2009年10月04日
  • 絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男

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    ★タイトルに引かれたものの★全く接点を持てず、途中でやめてしまった。読解するための基本的な何かがこちらに欠けているのでしょう。以前、別の本を読んだ気もするのに。

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    2009年10月07日
  • レストレス・ドリーム

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    言葉・リズムに潜むジェンダーを潜り抜けるブス女小説
    まとわりつくような文体が気持ち悪し
    『負け犬』読むならこっち読んで欲しい

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    2009年10月04日
  • ドン・キホーテの「論争」

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    あんまり詳しくないというか、話したくないというか、考えるのが面倒臭いというか、あたしにはそういう類の話である。「純文学」というヤツの話である。
    大筋は、新聞の「文芸時評」に書かれた、口当たりのいい純文学非難であった。ハッキリ言ってしまえば、それは純文学不要論、純文学意味無し、純文学死ね、である。それに対する笙野氏による反論、及び論争を「エッセイ」として書いた「論争・反論」を一冊にまとめた本。あたしはその、純文学云々というモノの論争には、あまり興味がないのだけど、これは誰かが書くべきテーマであるのかも知れないなー。

    「サブカルチャー」っていうモノが一定の地位を築き上げた現在、純文学だとか、古典

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    2009年10月04日