あらすじ
文壇妖怪随一の才子で美男。本物の芥川を理想化したかのように、頭も顔もスタイルもオリジナルより上。彼が襲うのは小市民タイプで、芥川の夭折した年齢よりも年上の文士である。「どっぺるげんげるを見たら死ぬ」という俗説に付け込んで最初は本人そっくりの姿で夢に現れ、次第に美男から自殺前の芥川へと風貌を変える。……が、実は純文学を守る妖怪でもある。──(本文より)
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Posted by ブクログ
『ドン・キホーテの「論争」』を先に読んでおいたほうが良いと思う。
夢について書かれた部分が多く、その他いろいろあってかなり読むのに根気がいる。
でも、「論争」のときに作者がどういう状態だったのか少し分かって嬉しかった。
「…」(引用)という風に、いろいろな人の言葉(小説以外にも)が引用されているんだけど、これだけ沢山の言葉を覚えているのがすごいな、やっぱり作家は違うな、と思った。