三川みりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
荻原規子氏絶賛ということと、シュガーアップルの作者、三川みりさん作ということで手にとった作品。
大抵、某作者絶賛と言いながら大しておもしろくないことが経験上多いのですが、これは違いました!
一気に読めちゃいましたよ。和風ファンタジーということで、異世界が舞台です。美形皇子、刀火(とうか)から絵の封印を命じられるのは有名絵師の弟子、千樹。師匠は過去の出来事で目が見えないから唯一の弟子である彼女が頑張ります。
彼女には出生の秘密があり(お約束ですが)幼いころまでいた国を滅ぼした元凶、「魔王の種」が刀火の中にあることを知ります。
絵に封印されている鬼が解放されれば種を宿す者は魔王へと変化してしまいます。
ラブ度は正直低めですが、一巻なのでこんなものです。内容がしっかりしているので、ラブが低めでも楽しめます。ここからどれだけ歩めるのか今後に期待! -
Posted by ブクログ
ネタバレ「シュガーアップル・フェアリーテイル」シリーズの三川みりの新作。
成る絵(完成度の高い魔力を秘めた美しい絵。描かれた絵が現実のものとして成る)を描いたことがある稀代の絵師・彩遊の唯一の弟子である千樹。彼女の元へある時、国の第一皇子の遣いが訪れ、国を滅ぼす「絵」を封じるように命じられる。その絵の封印が解かれると魔王が目覚め、国を滅ぼすという。かつて上北国ではこれと同じことが起こり、千樹は国から逃げ出さざるを得なかった。上東国を救うため、一人の姫絵師と過酷な宿命を背負った皇子が運命に立ち向かう。
新しい話でもやはりそこには三川さんらしさが表れていました。
一つ一つの描写が細かい。読んでてその情景が目に浮かぶようでした。千樹が絵を描くシーンなど。そして、次はどんな展開になるの?という続きが気になる書き方。まさかあの人が事件の鍵を握っているなんてね、私は思ってもみませんでした(笑)
姫絵師ってなんか格好いい。一心不乱に絵に取り組み、最後の最後まで諦めない。つらい過去を経験し、それを乗り越えようと必死に抗う千樹。自分の中に魔王の種である力が潜んでいる刀火。その恐ろしさと戦いながら、自分の務めを果たそうとする。過酷な試練に立ち向かう2人の姿に後半胸が熱くなりました。刀火の部下・雅近や千樹の師匠・彩遊も良い味出してます。前半は笑い要素がけっこうあって、後半はシリアスな展開でした。メリハリがある内容って飽きなくて読んでて楽しい。
一応この巻でも話自体は完結してますが、続きそうな展開ですし、こちらもシリーズ化するのかな?千樹と刀火の恋愛はほとんど描かれていないので続編が出るのならその辺ももうちょっと読んでみたいな、と思いました。 -
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ネタバレシリーズ12巻目。(砂糖林檎編の3巻)
砂糖林檎が消えてしまう・・・。
ヒューからもたらされた知らせはアンたちに大きな衝撃を与えた。詳細を知るために国王陛下の元を訪れた砂糖菓子職人たちはそこで「銀砂糖がなくなろうとしている原因を探れ」という勅命を受ける。調査を開始したが一向に結果を得られず、不安と動揺が職人たちの間を駆け巡る。そんな中、アンは最後の銀砂糖妖精ルルの言葉を思い出す。
怒涛の展開。これでもかというぐらい大変なことが起こり、ハラハラドキドキしっぱなし。一気に読んでしまいました。やっぱりこの話は面白い。読ませ方が上手い!作者が少しずつ前から仕込んでた伏線がここに来て一気に浮上。まさかの最初の銀砂糖が関わってくるなんて!上手いなぁ~。
最初の砂糖林檎の木の存在が人間と対等になろうとする妖精の武器に成り得ると気づいた時のシャルの葛藤が辛い・・・。妖精王としての誇り・使命、そして妖精の未来を考えた時に、その思いがアンへの想いと拮抗していて、悩んで悩んで、それでもどうすることが一番いいのか必死に考えている。アンにもアンの銀砂糖師としての決意があり、でもシャルのことももちろん大切で何物にも代えられない存在だから悩む。悩んで悩んで2人が見つけた答え。そんな二人の切ない想いとか、職人たちの決意とか、もう色んな想いで読んでて胸がいっぱいになる。一体どんな展開になるんだろう。紺の宰相(というか黒い宰相(笑))も何やらきな臭い感じがするし、続きが気になる・・・。
本編は怒涛のごとく、辛く重い展開な分、番外編のシャルのやりたい放題に癒されました(笑)彼も変わったなぁ~。感慨深いです(笑)甘々なやりとりに背中がむずむずしました。面白かった! -
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シュガーアップル・フェアリーテイル初の短編集。
6話の短編と2つのコミカライズが収録されています。
気になってたアンたちとキャットとの出会いが読めて、こんな風に知り合いになったのね、と懐かしかったです。
あと前半の話はまだ1巻とか2巻あたりの話なので、アンとシャルがぎこちなかったりするので、両想いになった今を知っている身としては、あぁこんな頃もあったな、と思ったり(笑)
キャットの話が多かったような気がします。彼のあだ名の理由も分かったし、いろんな意味でお得な短編集でした。キャットとヒュー、キャットとベンジャミンの話は本編ではあまり語られない部分なので、とても楽しく読ませてもらいました。
本編だけでも話は分かりますが、この短編集を読めば、本編をより楽しめる内容になっているのではないかと思います。あきさんの描かれたコミックや、登場人物たちへの10の質問なども楽しかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ11巻目(【砂糖林檎編】の2巻)
前巻でアンはラファルに剣で刺されてしまい、命が危うい所をエリルの力で助けてもらった。けれど、その代償としてアンは砂糖菓子を作る能力を失ってしまう。銀砂糖師として今まで身につけた力を失い、アンは路頭に迷う。作りたいのに作れない、その苛立ちと喪失感にアンはふさぎ込む。けれど、アンは立ち直り、もう一度、砂糖菓子を作る力を身につけようとペイジ工房を訪れる。
助かるためとはいえ、銀砂糖師にとって何よりも大切な【砂糖菓子を作る】という能力を失ってしまったアンの衝撃はすさまじいものだったと思う。けれど、彼女もこれまでの経験を通して強くたくましく成長していたのですね。悲しみを乗り越えてさらに強く前向きになった気がします。この経験が彼女をさらに良い銀砂糖師へと成長させるのでしょうね。
そして、アンはとうとうシャルと恋人同士になったわけですが、しょっぱやからシャルが積極的でどうしたのかと思いました(笑)今まで我慢していた反動でしょうかwwラブ度がアップしていてキュンキュンさせてもらいました。そして、ツンデレなブリジットも可愛かった!副題の「金の繭」はブリジットやアンの恋心とか可能性とかを表しているんでしょうか。
豊作な砂糖林檎の収穫が始まったのにもかかわらず、その砂糖林檎が消えてしまうかもしれない、という知らせが届き、かなり気になる所で終わっています。一体どうなってしまうのやら・・・。次巻が楽しみです。