火坂雅志のレビュー一覧
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ネタバレメモ
登場する史跡
P244〜vs武田信玄
高天神城、野田城、吉田城、二俣城、岩村城、見付、一言峠、秋葉街道(上田〜浜松)
→この小説内では、「家康にすぎたるものが二つあり、唐の頭に、本多平八」は一言坂の奮戦後に、武田方の小松右近が見付に高札で書いたことになっている。P270
三方ヶ原、犀ヶ崖
駒場の長岳寺(阿智村)→信玄没の地
中村家住宅(浜名湖。家康二男結城秀康出生地)
長篠城(新城の北。鳥居強右衛門磔の地、馬場信春戦没の地)、後に井伊の赤備えとなる精強な武将、山県昌景もこの戦で戦死。
長篠は遠江、信濃、美濃を結ぶ交通の要衝
長篠決戦地後方の鳶ヶ巣山砦
→酒井忠次の進言による急襲
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Posted by ブクログ
ざっと概要を知る為用の作品という印象。
個人的には没入し辛かった。物語としてのドラマ性や情緒は無く、出来事の上辺を並べて会話させているだけ。出来事にも人物にも一切深く触れないので、何がどうなった以上のものがほとんど無い。
情報として地名や物の名前が羅列されるが、それがどんな意味を持つのか、どういうものなのかの情報が不足がち。
頭脳派を描く話なのに物事が進む時の理由や説明がおざなりで、説得力不足を感じた。
またやっと入り込めたかなという辺りですぐに章が変わるので、やや散漫な感じも。
登場人物についても、特段心に残ったものは無く…。
文章や展開に極端な欠点がある訳ではないのは良い所かと思う。
半 -
Posted by ブクログ
ネタバレ実際に何処まで本当かわからないが・・・本書によると、清州会議で信長の孫・三法師を担ぎあげたのは官兵衛の差し金だそうだ。また秀吉の戦法として有名な兵糧攻めや水攻めは官兵衛の策らしい。それから大阪城を建てたのは加藤清正だが、官兵衛が設計に携わっているらしい。それがすべて本当だとしたらとてつもなく凄い人だ。
信長も秀吉も天下取りに向かっている時は颯爽としているが、頂点に立ってしまうと何かが狂いはじめる。増大していく組織に秀吉だけの意向では動かすことが難しくなって行く。関ヶ原は表向きは豊臣対徳川の争いだが、その実古くから秀吉に仕えた豊臣家の旧勢力と石田光成を始めとする新勢力の争いを家康が利用したよう