火坂雅志のレビュー一覧

  • 軍師の門 上

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    戦国時代の軍師の話、面白くない訳がない。官兵衛、半兵衛のキャラの違う二人の友情と生きざま、カッコいい。

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    2013年06月10日
  • 軍師の門 下

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    来年の大河が岡田くん主演の黒田官兵衛と知り読んでみました。
    司馬さんの播磨灘と迷いましたが、読みやすかったのでこちらを選んで良かった。
    と、思ったら天地人の原作者だったのですね。

    前半は竹中半兵衛、後半は黒田官兵衛、秀吉に仕えたふたりの軍師の視点で物語はすすみますが、半兵衛、官兵衛の物語でありつつ、やっぱり秀吉の物語であって、その客観的な視点がとても面白かったです。

    官兵衛のあの進言がなければ秀吉は天下をとれなかったかもしれないし、のちに官兵衛が疎まれることもなかったのかと思うといたたまれない。

    しかし、読み応えあったな~。
    久しぶりに歴史小説を読みましたがやっぱりいいですね。色々読み漁

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    2013年05月07日
  • 沢彦(下)

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    沢彦(下)

    上巻に続いて、最後まで二人三脚、

    かと思いきや、すごい展開が待っていました。
    (途中で先が読めたという話もありますが・・・)


    残念であったのは、光秀君と家康君の描かれ方。
    そして信長君はこの小説では最後まで大人になれなかったようです。

    ただ、最後まで、読み手を飽きさせなかったのは、さすが火坂さん!
    といったところでしょうか。

    解説を読むと、火坂さんは”影の黒幕”系の人物を取り扱ったものが多いとのことなので、そちらも読んでみようと思います。

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    2013年04月05日
  • 沢彦(上)

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    沢彦って誰?

    っとの思いで手に取りました。どうやら織田信長のお師匠さんらしい。

    この小説によると信長と二人三脚の形をとりながらも、天下取りの為の様々な策は全てこの宅彦くんということになるらしい。(ホントかよ!?)

    内容はすこし胡散臭いですが、火坂さんの文体はとても軽くて読みやすい
    ですし、物語運びも上手なので、スイスイ読めます。
    上巻では、京入りしたあたりで終わってます。

    歴史軸のどのあたりで終わるのか。沢彦くんの一生はどうなのか。
    次巻も期待です!

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    2013年03月30日
  • 墨染の鎧(上)

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    外交の天才のお話。
    しかしただ天才なのではなくて、確かな芯をもって人に取り入るのではなく、人と渡り合っていく様がかっこいいと思います。
    中でも下巻の関ヶ原に至る過程がとても気に入っています。
    才のあるものとして書かれているのに、関ヶ原の敗北をどのように納得させるのか?と興味半分不安半分で読んでいましたが、疾走感があり無理のない展開でした。
    主人公を持ち上げすぎず、しかしかっこよく書く事にかけて、火坂さんほどお上手な方はいらっしゃらないと思います。

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    2013年01月20日
  • 軒猿の月

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    天地人の原作者が書いた、時代小説の短編集。
     
    「飛び加藤」を討とうする上杉家の忍びの戦いを描いた表題作「軒猿の月」、
    元九鬼水軍の漁師のある戦いを描いた「子守唄」、
    若いころの卜伝の戦いを描いた「卜伝花切り」
    などが収録されています。
     
    基本的には「ロマン系のベーシックな時代小説」という感じなので、
    この手の小説が好きなら楽しく読めると思います。
     
    僕は結構好きなので 笑、大変楽しく読めました。

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    2012年09月19日
  • 墨染の鎧(上)

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    ネタバレ

    主人公の先見の明に感動する
    主人公は
    単なる毛利家の家臣であったと
    思ってましたが
    そうでもなかったのね
    今回も時間を一人で計りながら読みましたが
    1秒から53秒の間でした
    平均は19.25秒でした

    一言感想としては
    弱肉強食の戦国時代だと思った

    彼の智略と先見の明に感動
    毛利家の為に 東奔西走し
    毛利氏が 秀吉さんかに加わると言う条件で
    親秀吉派で 生涯を貫き通すが
    関ヶ原のおりに
    主君の毛利氏に裏切られて
    斬首される
    西の桶狭間と言うのが気に成った

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    2012年06月22日
  • 真田三代 上

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    ネタバレ

    人は信用してはならない。しかしたまには義を重んじるべし。
    策略家の真田氏ですが、幸村は義を重んじる…のか(←下巻を読もう)。

    「知恵のいくさなら、小が大を倒すことも十分に可能と」幸村

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    2012年06月04日
  • 真田三代 上

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    弱小勢力が3代に亘って上野の所領を守るために隆幸、昌幸と「表裏比興の者」と言われながら武田、織田、北条、徳川、上杉、豊臣と主君を次々に変えて弱小勢力を守ってきたが、幸村が直江兼続との親交を深め「義」の何たるかを知る。
    己の義を天下に示すために、関ヶ原、大阪冬の陣、夏の陣で徳川家康と正面切って戦う姿は痛快。
    真田家を地方の土豪から大名に成長させた昌幸、それと対照的に「義の人」と言われる幸村が己の筋を貫いたという一点は共通していると思う。

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    2012年06月02日
  • 軍師の門 下

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    竹中半兵衛を軸とした前半部はやや淡泊に流している感があるが、後半の黒田官兵衛では晩年の物語が比較的厚く描かれているところが、個人的には良。自分は、史実に忠実に書かれる歴史小説を好み、また、大将よりもナンバー2や参謀を主人公としたものを好むので、この作者の作品は多く読むが、その中でも面白かった方に属する。強いて言えば、山崎の合戦などで軍師の視点でもう少し合戦描写があればよかった。

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    2012年02月11日
  • 軍師の門 下

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    歴史物の小説というと、大抵はトップである大名の視点から描かれることが多いが、この作品では全編を通して将軍を智恵の面で補佐する「軍師」の立場で書かれており、主君のために粉骨砕身するも、頭がキレすぎるがゆえに野心を警戒され煙たがられてしまうなど、軍師の微妙な立場を描いているのが興味深い。

    荒木村重を信じるも裏切られ最大の危機に瀕したり、信長も秀吉ら主君が天下が目前に迫り出すとそれぞれ人が変わったように猜疑心が強くなり、野心にかられて冷静でいられなくなることに振り回されながらも折り合いをつけ成長していく官兵衛は、私が思っていた以上に正統派主人公だった。

    史実に忠実に書かれているので、日本史に詳し

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    2012年02月03日
  • 軍師の門 上

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    帯に竹中半兵衛と黒田官兵衛をクローズアップして書いてるようなことが書かれていて、「因縁のある者同士の対決(例えば項羽と劉邦みたいな)」みたいな話が好きなので買った。
    数年前に直江兼続を題材とした大河ドラマ「天地人」の作者だというのは読み終わってから知った。

    最後まで読みやすく、最初の30ページほどで文体のリズムに慣れるとそのまま一気に読みきってしまった。自分の中で歴史小説熱が再燃しそうである。感想は下巻の方で書く。

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    2012年02月03日
  • 軍師の門 下

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    話がハイペースで進むので、登場人物の感情が読み取れないのが、少し残念な気もする。しかし、大掴みに歴史の流れとその中の官兵衛の気持ちが描かれているので、詳細は読み手の想像に委ねるということだろうか。

    忠実に史実に則って、描かれた作品。

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    2012年01月09日
  • 利休椿

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    桃山文化をになった人々を取り上げた短編集。
    今につづく、日本文化の元、と言ってもいい。
    時の権力者が、金に飽かして教養を学び、建築し、収集し、誇示した。
    それを支えた、専門家、職人たち。
    文化教養にかける情熱や、金額、すごかったんだろうな。
    戦国大名には、御伽衆という、話し相手専門の職がいたのを初めて知った。

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    2011年05月19日
  • 美食探偵

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    タイトルから食に関するネタがいっぱいある推理小説かと思ったら『食道楽』という小説を実際に書いていた村井弦斎をモデルにした推理小説でした。
    フィクションとはいえ大隈重信など実在の有名人が生き生きと表現されていて面白かったです。

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    2011年05月01日
  • 天地人 下 人の巻

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    (3巻まとめてのレビュー※★は巻ごとです※)
    まさに戦国の世を駆け抜けた〜本能寺の変、関ヶ原、大坂の陣など主なポイントを全てリアルに経験〜直江兼続の人生。
    読みやすく、普通に楽しめるのですが、主人公とはいえ、兼続が完璧すぎです(笑)。
    あと、初音というキャラクターは必要だったのか(しかも真田幸村の姉という設定)個人的に少々疑問です。

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    2009年10月10日
  • 美食探偵

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    短編集。
    「食道楽」を書いた小説家村上弦斎がいろんな事件を解く。
    大磯が海水浴場として開かれた明治時代のこと。
    挿絵に当時の写真があって、話を想像しやすい。

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    2009年10月04日
  • 天地人 上 天の巻

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    まず、上巻を読み終わる。
    謙信亡き後の、後継者争いで、兼続は頭角を現す。
    謙信ともあろう人が、後継者争いの種を作っておくとは。

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    2009年10月07日
  • 蒼き海狼

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    あらすじをちらっと読んだ感じでは、"また蒙古襲来のお決まりのお話か〜"と思っていましたが、読んでみてびっくり。2度の蒙古襲来後のお話。3度目の蒙古襲来も可能性があったんだと面白く読めた。まあ当然日本人が主人公になってしまうのだが、最後はベトナムまで行っちゃうし。

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    2009年10月04日
  • 西行桜

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    能の大成者、世阿弥。平安末期の皇族の末裔の闇源氏。の陰陽師顔負けの幽玄の世界。
    陰陽道が世に広まる以前の、呪禁道を取り入れたという能。『返ばい』という足踏みの動作が、あるのだが、それに鎮めの意味があることを初めて知った。
    学生時代、筑紫王朝の楽、『筑紫舞』を神社に奉納したりと、やっていたことがあるが、その動作の中に、『へんばい』の動作があった。
    コトバには『言霊』という重要な意味があるが、動作そのものにも、また『意味』がある。奥深い。

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    2009年10月04日