【感想・ネタバレ】軍師の門 上のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年05月02日

黒田官兵衛が主人公の小説。非常に面白かった。

正直、大河ドラマも見ていなかったし、竹中半兵衛とどっちがどっちで、誰の家臣かも覚えていなかった。

ただ、読み始めたら、面白くてページをめくる手が止まらなくなった。

歴史ものなので、仕方がないが、人名がわかりづらい。あと地名から何処なのかがぱっとはわ...続きを読むからなかったので、これは自分の問題だけど、ある程度読み飛ばしてしまった。


晩年、秀吉との仲が冷めた後、巻き返しも失敗してしまうが、でも、この時代を生き延びたのはすごいことなんだと思う。

最後の博打の件があるので、実際の人物が小説のような人柄だったのかはわからない。

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Posted by ブクログ 2017年12月08日

評価は5.

内容(BOOKデーターベース)
戦国乱世、豊臣秀吉の頭脳として、のちに「二兵衛」と称される二人の名軍師がいた。野望を内に秘め、おのが才知で天下に名を残そうとする竹中半兵衛。小寺家の行く末を織田信長に託す決意をし、軍師としての生き様を模索する小寺(黒田)官兵衛。毛利攻略を機に秀吉の下へ集...続きを読むい、いつしか「義」という絆で結ばれていく二人。しかし三木城攻めの渦中、謀反の荒木村重を説得に赴いた官兵衛は、有岡城地下牢に幽閉されてしまう。

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Posted by ブクログ 2014年04月08日

火坂雅志による、秀吉の両腕といわれた軍師を描く歴史小説。
前半にあたる上巻では主に竹中半兵衛の活躍が描かれる。この、半兵衛の体は弱いが異常なまでに先見性があり、すべての戦の先の先に布石を打っていく様子が、史実だとするとあまりにもすごいし、フィクションだとするとやり過ぎといえるほどのレベルで、もはや超...続きを読む人の域に達している。しかし、いずれ病に倒れてしまうことや、実際に秀吉の片腕として数々の戦を勝利に導いていることなどから、なんとなく許せてしまうところも作者の計算のうちか。
歴史小説にありがちな凝った文体でもなく、非常に読みやすくテンポも良いので、どんどん読み進めてしまう中毒性も有している。上巻で幽閉されてしまった官兵衛のその後の活躍を描く下巻に向けて一気読みしてしまう。

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Posted by ブクログ 2014年02月24日

『秀吉に二兵衛あり』。有名な言葉ですよね。

豊臣秀吉には、
『竹中半兵衛』と『黒田官兵衛』と言う優秀な軍師(策略家)が2人いたと言う事を表しています。

この『軍師の門』は、この2人の軍師のお話。
上巻は竹中半兵衛、下巻は黒田官兵衛が主に活躍する構成になってます。

とりあえず、
上巻を読み終えた...続きを読むわけですが、
思ってた以上に、遥かに面白い!!

僕はまだまだ『戦国時代初心者』なので、
この2人がどんな人物で、
どんな関係に居たのかを知らなかったので、
ある程度の知識を入れて、
それなりの想像をしてたのですが、
まったく違ってたから、
良い意味で裏切られました♪

あと、竹中半兵衛は当たり前ですけど、
秀吉と言う人物が、
蜂須賀小六や弟の秀長の様な優秀な人材に恵まれてたンだと言う事がよく分かった。

さて、下巻は黒田官兵衛が活躍する番です。
楽しみです!!

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Posted by ブクログ 2013年07月12日

黒田官兵衛(如水)を題材とした歴史大作。
日本史の中でももっとも好きな、信長→秀吉→家康の時代。
軍師と呼ばれる人は数多くいるが、その中でも義侠心を持って、天下太平を願い秀吉を支え続ける黒田官兵衛。
しかしそのずば抜けた才能を恐れ、遠ざけられるが、自身の欲求を押さえ続け、豊臣秀吉による天下統一を実現...続きを読むさせる。

力で押さえつける事により、一時的には平定できても、不満が溜まればいつか爆発する。
でも義を持って信頼関係を築ければ、長期に渡ってお互いを支え続ける事が出来る。
そんな事はわかってると言っちゃいそうだが、相手を信じ続ける事ってものすごく難しいし、常にいろんなノイズが入って、疑心暗鬼になる事がたくさんある。
自己保身に走ってしまうこともそうだ。

今を生きる、生きてる理由を考えさせられた。
目先に拘るのではなく、もっと本質的な大事なものを見据え続けられる人間になりたいものです。

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Posted by ブクログ 2013年05月18日

黒田官兵衛と竹中半兵衛の軍師を題材とした歴史小説。
竹中半兵衛が好きなのですが、短命でなかなか題材としては扱いにくい人物らしく、歴史小説も限られてくるし、昔の歴史小説は今じゃ使わない難しい漢字がいっぱいの堅苦しい文章が多くて、一つの流れを理解するのに時間がかかる。
しかし、この本は(特に半兵衛が)城...続きを読むを落としていく戦略をゲームのように考えているのか、わかりやすく進んでいきます。
そして半兵衛が淡白だと言わせたいがために、淡々と潰していっているのかもしれません。

信長が簡単にはできなかった稲葉山城を手に入れることですが、半兵衛は武力ではなく知恵で城盗りを成功させた。
半兵衛に対し並々ならぬ興味を持つ官兵衛には憧れて会いに行くが、結果思うような人物ではなく、まっすぐすぎる官兵衛は黒く生きるよう諭される。
尊敬から憎むような相手になるが、半兵衛は亡くなる時まで官兵衛を気にし、結果、双方が最大の友と言えるまでとなる。
友であり尊敬できる師とも言える半兵衛と官兵衛のつながりが私は好きです。
そして軍師として天下を取るその思いを半兵衛死後も官兵衛がつなげていくところが、官兵衛を通して見ていく戦国時代の魅力だと思います。

血を好まなく、武力行使を行い続ける信長を好かなかったであろう半兵衛は秀吉に「何のために天下を取るのか」を問いただした。
戦のその後の生活が大切なのだと上巻最後のほうで言っている。
天下を取って不公平のない時代を作りたかったであろうと思うと、早すぎる死が残念でならないです。

竹中半兵衛ファンが是非ともゲームキャラ以外で増えることを望みます。
と書きつつ下巻を読み始めることとします。

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Posted by ブクログ 2012年11月18日

12.11/13〜11/17
短過ぎる竹中半兵衛の生涯!信義と利の間にどう生きるべきか揺れる小寺官兵衛に戦国時代らしい世界が現れてた。現代にも自分にも置き換えてどちらに価値を置くかを考えさせられた

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Posted by ブクログ 2021年06月12日

戦国武将や大名好きからしたら軍師のツートップである黒田官兵衛と竹中半兵衛。
火坂雅志さんの作品がいちいち面白くて、ちょっと悔しい感覚すら覚える。
最初は左近と業政駈けるだけ読もうと思ってたのにいちいち面白くてじわじわと火坂さん作品を読み進めてしまってます。
いまさら黒田官兵衛という感情もありながらも...続きを読む軍師の門読みました。
こちら上巻では黒田官兵衛と竹中半兵衛との出会いや官兵衛の苦悩や苦労、成長などが描かれています。
普通に面白いです。

火坂雅志さんの他作品(全宗や墨染の鎧、臥竜の天など)を読んでいる為、他作品の主人公が出てくると、おっ、とテンションが上がってしまいますね。

2021/5

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2019年11月20日

竹中半兵衛さんを野心家としているところが意外だった。そういうイメージないので。逆に黒田官兵衛さんは前半はいちいち半兵衛さんに対抗心を露にするところが、ちょっと青臭い感じがした。

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Posted by ブクログ 2017年12月28日

冷徹で、残酷で、おそろしいほど賢くて、完全無欠で、美しく優雅で、いつだって雄大で、でも触れれば刺さる研ぎ澄まされた刃のような、そんなかっこいい竹中半兵衛が見られます。
上巻は官兵衛中心というよりも、官兵衛とそれを形作った人々、という面が大きい。

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Posted by ブクログ 2014年06月27日

豊臣秀吉に仕えた竹中半兵衛と黒田官兵衛を描いた戦国時代もの。二人の出会いから上巻は半兵衛の活躍とそれに対抗意識をもつ官兵衛の維持、そして徐々に信頼関係を作っていくというところで物語は進む。
軍師の冷静な判断の中にも人身掌握するための施策は人の心を捉えていくものだと教えられる。

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Posted by ブクログ 2014年05月18日

ザ・プロファイラーの黒田官兵衛特集見てて、そういえばうちに火坂氏の本あったなと思ったら、まさかの半兵衛官兵衛でござった。まずは半兵衛メインで始まり、官兵衛の幽閉まで。半兵衛に「友」と認めていたと第三者から聞かされた官兵衛が、過酷な幽閉の中その言葉を生きる希望とするあたり、胸が熱くなった。大河ドラマの...続きを読む放送と重なったのもあるな。下巻は官兵衛メインとなるのかな。

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Posted by ブクログ 2014年03月08日

秀吉が歴史的名を残した裏で大きく支えた二人、竹中半兵衛と黒田官兵衛。

この二人無くして秀吉無しであろうと思われる。

上巻では半兵衛が活躍してきたが、次は官兵衛…?
楽しみです。

半兵衛の「悪くなるということは、すなわち、生きる技術を身に付けるということだ」と、言うことが乱世のなかで生き抜くひと...続きを読むつのヒントになっている。と、思った。

その、悪さがどのような悪さなのかに注目していきたい。

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Posted by ブクログ 2014年02月18日

長編上巻。戦国物の面白みは、著者によって若干史実がブレてしまうところ。何が史実なのかは測れないが、そこに面白みがあるように思える。熱く若い、動な小寺官兵衛と冷静沈着な竹中半兵衛の対比が極めて興味深い。
「悪くなれ」の半兵衛の一言は重たく、強い。世の中を渡っていくには信義だけでは難しいものがあるという...続きを読む現実を突きつけられた官兵衛が、当初は間違っていると半兵衛を見損なうものの、歳を重ねるうちに信義と智略というものを確固たるものにしていきつつあるのが上巻。下巻ではどうなるのか読後感はわくわくさせるものがある。

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Posted by ブクログ 2013年10月16日

p468
病弱な生まれつきのため、若い頃から同じ問いを自分自身に何度となく繰り返したに違いない

p469
できることできないことがはっきりしている中で、それでもなお、できる限りの力を尽くそうと必死にあがく。
それこそ人が生きる真の意味

竹中半兵衛 6/13 享年36

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Posted by ブクログ 2013年06月10日

戦国時代の軍師の話、面白くない訳がない。官兵衛、半兵衛のキャラの違う二人の友情と生きざま、カッコいい。

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Posted by ブクログ 2012年02月03日

帯に竹中半兵衛と黒田官兵衛をクローズアップして書いてるようなことが書かれていて、「因縁のある者同士の対決(例えば項羽と劉邦みたいな)」みたいな話が好きなので買った。
数年前に直江兼続を題材とした大河ドラマ「天地人」の作者だというのは読み終わってから知った。

最後まで読みやすく、最初の30ページほど...続きを読むで文体のリズムに慣れるとそのまま一気に読みきってしまった。自分の中で歴史小説熱が再燃しそうである。感想は下巻の方で書く。

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Posted by ブクログ 2022年10月26日

■豊臣秀吉の2人の軍師、竹中半兵衛と黒田官兵衛の物語。
■2011年12月初版、2022年9月第15版。11年かけて14回版を重ねているので、およそ1年に1回重版出来となっている計算。細々と売れ続けている。
■装丁は曽我蕭白の獅子虎図屏風の右隻の唐獅子。実は蝶に驚いて吠えている。この絵と内容が一致し...続きを読むているのか、読者の想像を掻き立てる。
■この上巻は竹中半兵衛の活躍が光る。軍師の策謀は常に歴史の荒波の下に隠れてしまい、将の手柄となってしまう。豊臣秀吉の手柄話のうちどこまでが半兵衛の献策によるものか、想像するだけでも楽しい。
■火坂流なのかわからないが、歴史の教訓というのはあまりなくて、ストーリー性が重視されている印象。

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Posted by ブクログ 2016年06月22日

ざっと概要を知る為用の作品という印象。
個人的には没入し辛かった。物語としてのドラマ性や情緒は無く、出来事の上辺を並べて会話させているだけ。出来事にも人物にも一切深く触れないので、何がどうなった以上のものがほとんど無い。
情報として地名や物の名前が羅列されるが、それがどんな意味を持つのか、どういうも...続きを読むのなのかの情報が不足がち。
頭脳派を描く話なのに物事が進む時の理由や説明がおざなりで、説得力不足を感じた。
またやっと入り込めたかなという辺りですぐに章が変わるので、やや散漫な感じも。
登場人物についても、特段心に残ったものは無く…。
文章や展開に極端な欠点がある訳ではないのは良い所かと思う。

半兵衛と官兵衛について読みたかったのと、やや読むのが辛いので上巻で打ち止め。

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Posted by ブクログ 2015年03月07日

竹中半兵衛、黒田官兵衛の両軍師を主人公にした小説。
スピード感があっていい。その反面、少し物足りないところがあります。
長編小説じゃないし、しょうがないか。

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Posted by ブクログ 2014年09月03日

義の軍師になろうとするも、世を平和にするには「悪」になることも重要だと言われ、逡巡する心理描写を中心に黒田官兵衛が竹中半兵衛を通して大きく変わっていく様を描いています。

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Posted by ブクログ 2014年07月07日

村上海賊の娘に続いて読んだので、とてもオーソドックスで地味に思えたが、ツボが押さえられているので飽きることがない。さて、下巻は。

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Posted by ブクログ 2014年01月29日

吉川版を読んだ後なので数々の食い違いが見られる。吉川版では官兵衛と半蔵は秀吉配下に入ったのち知り合っているが、こちらは官兵衛が随分前にわざわざ半蔵に会いに行ってる。また吉川版では有岡城に乗り込んだ時は、官兵衛はまだ小寺氏の家来だが、こちらは小寺氏とは縁を切って秀吉の使者という立場だ。どちらが史実かは...続きを読む判断し難い。

吉川版は登場人物がカッコ良く書かれ過ぎてる感があるが、本書は人物表現にはリアリティがある。官兵衛も勿論魅力はあるが、秀吉って面白い!と今更ながら感じいってしまった。作者が秀吉よりなのかと思う。

力のあるものは慕われるけど嫌われる。小寺城内での黒田親子もそうだが、本書全体にその主張が流れている。特に信長に対して明らかに実力者であることはわかってはいても、彼のあまりにも冷酷な事の運び方に嫌気がさして滅びることを覚悟で逆らってしまう諸大名の気持ちも理解できる。

半兵衛が死に際に弟に、自分が死んだ後は秀吉に就くように言い残している。信長は心がない。秀吉は少なくとも心があるように見せている。力だけでは人の心を掴むことはできない。また、秀吉に対して半兵衛の後継者を尋ねられた時、敢えて官兵衛の名前を挙げなかったところは彼のやさしさではなかったかと思う。

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Posted by ブクログ 2014年01月10日

豊臣秀吉に仕えた二兵衛と称される竹中半兵衛と黒田官兵衛。信長の野望をやっていて配下に加わるとうれしくなる二人を主人公にした話。上巻は、秀吉の中国攻めの途中で半兵衛が死ぬまで。

黒田官兵衛が大河ドラマの主人公ということもあって読んでみました。

オリジナルキャラとして遊女が1人出てくるぐらいで、展開...続きを読むとしては変に脚色していないのがいい。
全体としてあっさりしていて、胸熱くなるようなシーンも特別ないんだけど、逆に読みやすい。

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Posted by ブクログ 2013年09月23日

来年の大河に向けてお勉強のため読みました
主役がジャ〇ーズということで微妙ですが
ドラマ楽しみにしてます

官兵衛のお椀兜をかぶる姿が見てみたい(笑)

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Posted by ブクログ 2013年06月28日

のぼうの城ほど軽くないですが、軽くて読みやすい歴史小説。何も考えずに大河ドラマの予習として読むには最適。

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Posted by ブクログ 2013年06月10日

上巻は、竹中半兵衛から黒田官兵衛ともに発展の時代。読んでいてすごくすがすがしい。ストーリーは黒田官兵衛中心だが、冷静な竹中半兵衛に対し、熱い黒田官兵衛といったとこか。読みやすいこの著者の文章に、前にも書いた勢いで、すごく楽しく読める。

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