【感想・ネタバレ】天地人 下 人の巻のレビュー

あらすじ

豪華キャストで話題を呼ぶ、2009年NHK大河ドラマ原作。兜の前立てに愛の一文字を掲げ、戦国の世を駆け抜けた上杉家知謀の執政・直江兼続。豊臣秀吉を魅了し、徳川家康を畏怖させた傑物、その苦闘と栄光の生涯を歴史小説の雄が十全に描き切る。

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Posted by ブクログ

一昨年に大河ドラマになった、直江兼続の生涯について描いた歴史物語で、実家の母から、とてもおもしろかったから読んでみたらと勧められ、いただいて読みました。
たしかにものすごくおもしろかったです。本を読んで久々に感動しました。
直江兼続は、越後上杉家の武将で上杉家の内政を支えていた人という漠然としたイメージは持っていましたが、恥ずかしいことに上杉謙信の時代の人だと今まですっかり誤解していました。実際は、上杉景勝の元で、謙信亡き後、織田、豊臣、徳川といった覇者に対して、相対的に衰退していく上杉家を守り抜き、江戸米沢藩までつないだ最大の立役者だったということが、これを読んで初めてよくわかりました。
特に、戦国時代の最大のライバル武田家が、長篠の敗戦以後あっさりと滅亡してしまったことを考えると、豊臣家で五大老の一角をなし、関ヶ原前には反徳川寄りだったにもかかわらず、江戸時代まで家督を守ることができたぎりぎりの状況判断のすばらしさというのは、本当に驚嘆に値します。
外野から見ると、義に殉じて滅びていくのを見る方が美しくはありますが、個人としてならともかく、大勢の命と生活を預かる組織のリーダーとしてはそのような行動ととられることは単に迷惑極まりない話であり、この直江兼続の判断は、心の底から尊敬に値するものだと思います。
非常に勉強になりました。

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2011年12月20日

Posted by ブクログ

直江兼続が属する上杉景勝は、
豊臣秀吉に従って、北条氏の小田原攻めや出兵に参加したり、
石田三成と連携して、徳川家康と戦ったり、
徳川家康に従って、大阪冬の陣、夏の陣に参戦していた。
越後の春日山から会津若松(福島)を経て、米沢(山形)
に移っていった。
また、弟である大国実頼が高野山に出奔していたのも
意外な喜びだった。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

上巻から一気に読みました。

おもしろいです。
歴史物って苦手なんですが、これは違いました。

歴史書からの引用も多く、勉強になります。
基本的に私の読み方はキャラ読み。

人物に感情移入して読みましたが、もう一度、読み返してこの時代の様子を深く知りたいですね。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

(3巻まとめてのレビュー※★は巻ごとです※)
まさに戦国の世を駆け抜けた〜本能寺の変、関ヶ原、大坂の陣など主なポイントを全てリアルに経験〜直江兼続の人生。
読みやすく、普通に楽しめるのですが、主人公とはいえ、兼続が完璧すぎです(笑)。
あと、初音というキャラクターは必要だったのか(しかも真田幸村の姉という設定)個人的に少々疑問です。

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2009年10月10日

Posted by ブクログ

豊臣秀吉の天下、そしてその後釜、天に召された後。

怒涛の時代がすみました。
あぁ終わった…という状態。
結局、多分オリジナルだろうか、と思っていた人物は
ひっそりといなくなりました、という状態?
側室とかになるのかと思ったのですが
何の動きもなかったです。

歴史の流れはこんな感じだったか? と
思い返してみても分からない状態。
これをきっちりと読んだら、歴史に強くなったやも。
歴史として憶えるのは無理ですが
話としては最後まで読みやすかったです。

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2016年07月18日

Posted by ブクログ

上・中と読んで、下巻を読むのを、と言うか、下巻の存在を忘れてました・・・。
とても読みやすいですが、なんとなく、内容が薄い気がします・・・。

関が原は仕方がないとしても、大阪の陣も、さらっと終わってしまい
ました。伏線の割には、真田幸村との絡みもそれほど盛り上がらなかったし・・・。
主人公が、何故、「愛」と言う言葉を貫こうとしたのか、細工は流々でしたのに、仕上げはとっても分かりにくかった。
実物がそのくらい複雑な行動をしていて史実に従うと主題と結び付けにくくなるのでしょうが・・・。キャラは立っているので、決してこの作品がつまらないわけではないですが・・・。

また別の作品に期待しようと思います。

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2012年11月11日

Posted by ブクログ

関が原の戦いの描き方が凄い。
まったく描写してない。
気がついたら終わってました。みたいな。
これはなかなか出来ない。普通に考えたら、視点を無視してでも書き込みたくなっちゃう(実際、ドラマでは、光成@小栗旬をしっかり描いちゃってる。)
何たって、関が原だもん。華々しい合戦を書きたいでしょ。
そこをあえて外している。

上杉の視点から見てるんだから当然といえば当然ながら、斬新でな表現で、登場人物のリアルな認識を浮かび上がらせてると思います。

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2010年01月19日

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