火坂雅志のレビュー一覧

  • 業政駈ける

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    「小さきものの誇り」
    あとがきで筆者が語っていたことが、伝わりました。
    長野業政は上州箕輪の小豪族、興味深い人物です。

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    2019年08月26日
  • 軍師の門 下

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    下巻はいよいよ官兵衛がその裁量をいかんなく発揮する。
    特に中国大返しの部分はあまりに緊張感があり、次々と官兵衛の手中に収まっていくような爽快感があり一気に読み進めてしまった。
    官兵衛のいう人物のダイジェスト的なものなので、ひとつひとつのエピソードはそれほど長くはない。

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    2017年12月28日
  • 軍師の門 上

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    冷徹で、残酷で、おそろしいほど賢くて、完全無欠で、美しく優雅で、いつだって雄大で、でも触れれば刺さる研ぎ澄まされた刃のような、そんなかっこいい竹中半兵衛が見られます。
    上巻は官兵衛中心というよりも、官兵衛とそれを形作った人々、という面が大きい。

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    2017年12月28日
  • 常在戦場

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    ネタバレ

    徳川家康の周囲の人物にスポットを当てた短編集。直虎も出るでよー。これを読むと大河ドラマが整理ついて見やすくなる。

     家康は有名だからわかるけど、その家臣団は人数が多いし、名前が似ているのも多いし、大河だけじゃあ判別がつかなくて、なんとなくもやっとする。それを解消できる。

     常在戦場。戦は戦場だけにあらず。今でも大事な格言である。これは司馬遼太郎の『河井継之助』でもでてくるよ。




    「ワタリ」
     鳥居元忠のお話。もとはワタリ(山師とか白金売り、鋳物師とか)と呼ばれる商人の家系であるから、経済観が高かった。もとは熊野の出身の家系らしく、雑賀とかとも交流があった。鉄砲の導入も彼が促したりした

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    2017年09月11日
  • 美食探偵

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    ネタバレ

    思ったよりも読みやすくて良かった。
    もうちょっと食の事絡めてほしかったなぁ。
    ネットで調べたところ、村井さんと多嘉子さんはご結婚されたようなので私的にはとてもHAPPYに終わったなと。

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    2017年04月29日
  • 軒猿の月

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    ちょっと伝奇っぽいところもある時代短編集.表題作はどうも僕とは生理的に合わない.「戦国かぶきもの」がハードボイルドで良かった.

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    2016年10月30日
  • 羊羹合戦

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    限られた紙面の中でどれだけインパクトのあるキャラクターを描くか、短編集の大事なところだと思いますが、どちらかというと本作品はストーリーの方がインパクトあるように思いました。地名を調べながら、まだ行ったことのない場所を思い浮かべながら。あとがきには私の地元の羊羹まで出てきて思わずニヤリです。

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    2016年07月21日
  • 黒衣の宰相

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    ネタバレ

    江戸時代を作った悪い人 崇伝の物語。日本のマキァヴェリ政治家として家康のブレーンになった。こういう悪い人が必要なんだ。


     謎の多い崇伝をかなり具体的に描いている。つまり創作が多いのだろうが、人間臭く描写していて面白い。
     紀香との恋、くのいち霞とのケンカ、天海僧正への妬み、キチンと人間として描いている、これが大事なのである。

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    p67 法論
     崇伝は大徳寺の妙空と法論をかわすことになった。法論なんて大したものではないと崇伝は言う。教義や寺の優劣を弁舌で決するのは間違っている。弁舌が巧い方が勝つだけで、本質的な論戦したことにならない。宗教で優劣を決めようとする行為は間違って

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    2015年04月11日
  • 真田三代 下

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    真田幸村の生き様をあらためて感じた作品!真田家が生き残るべく強いものに仕え続けた父・昌幸と最後は義に生きた幸村。上杉家との関わりが大きく影響してたんですね

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    2015年04月19日
  • 真田三代 上

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    真田三代…昌幸・幸村を中心として物語か展開されることが多いが、武田に仕えた幸隆の時代は中々ないが、でも昌幸の生き方はこの人の生き様からきているのかもしれない。いかに乱世の戦国時代を生き抜くか…悪い言い方をすれば長い物には巻かれろ的な生き方はある種賢く緻密な考えだと思う。真田の所領である沼田を奪われ、家康との因縁、そして上田城の築城…さあ下巻、よく知る家康との戦いへ繋がっていく。

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    2015年03月23日
  • 実伝 石田三成

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    石田三成には昔から興味がある。

    一般的には、頭が良くて切れ者だが、傲慢で冷たく、人からは好かれないというイメージがあるのではないか。
    しかし通説を無条件に思考の前提にしてはいけない。

    秀吉という後ろ盾を失った後の関ヶ原であれだけの西軍を組織できたのも、策略だけではなく、彼なりの人望や人との繋がりがあったのだろうという気がする。
    実際、秀吉の側用人としていろんな大名の世話を尽くしていた記録もあるようだし、それをずっと恩義に感じていた大名もあったようだ。

    「のぼうの城」で有名な忍城攻めの際、三成と一緒に戦った武将たちがみな関ヶ原で三成に味方した事実から考えても、人の心を捉える一面もちゃんとあ

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    2014年09月07日
  • 骨董屋征次郎手控

    購入済み

    骨董屋手控え控え

    骨董の奥深さと幕末の裏の状況をしる上で非常に面白い

    小説である。

    また、芸者の小染やお絹の色恋も面白かった。

    連作を楽しみたい。


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    2014年07月21日
  • 軍師の門 下

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    有明城から生還した黒田官兵衛が関が原の戦いまでに軍師として生きていた時代を描く後編。忠誠を誓った豊臣秀吉との信頼関係と猜疑心、謀略によって戦をせずに城を落としていく姿は強さと危うさの裏返しだということがよくわかる。それに優れた頭脳をもつ親をそのまま息子が受け継ぐことはなんと難しいことか。とにかく戦国時代の駆け引きはややこしすぎて今の自分の知識では十分ついていけてないから、いずれまた読み直すことにしよう。

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    2014年07月06日
  • 軍師の門 上

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    豊臣秀吉に仕えた竹中半兵衛と黒田官兵衛を描いた戦国時代もの。二人の出会いから上巻は半兵衛の活躍とそれに対抗意識をもつ官兵衛の維持、そして徐々に信頼関係を作っていくというところで物語は進む。
    軍師の冷静な判断の中にも人身掌握するための施策は人の心を捉えていくものだと教えられる。

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    2014年06月27日
  • 軍師の門 上

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    ネタバレ

    ザ・プロファイラーの黒田官兵衛特集見てて、そういえばうちに火坂氏の本あったなと思ったら、まさかの半兵衛官兵衛でござった。まずは半兵衛メインで始まり、官兵衛の幽閉まで。半兵衛に「友」と認めていたと第三者から聞かされた官兵衛が、過酷な幽閉の中その言葉を生きる希望とするあたり、胸が熱くなった。大河ドラマの放送と重なったのもあるな。下巻は官兵衛メインとなるのかな。

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    2014年05月18日
  • 軍師の門 上

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    秀吉が歴史的名を残した裏で大きく支えた二人、竹中半兵衛と黒田官兵衛。

    この二人無くして秀吉無しであろうと思われる。

    上巻では半兵衛が活躍してきたが、次は官兵衛…?
    楽しみです。

    半兵衛の「悪くなるということは、すなわち、生きる技術を身に付けるということだ」と、言うことが乱世のなかで生き抜くひとつのヒントになっている。と、思った。

    その、悪さがどのような悪さなのかに注目していきたい。

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    2014年03月08日
  • 軍師の門 下

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    無欲な智恵者になりたい…無用の欲を出しては智恵の鏡が曇る。
    智略で戦に挑み続けた黒田官兵衛。最後に九州を平定し、天下を狙う機会をうかがう点が人間臭いくで良いのだが、そうではないと気付くのも智恵者なのかも知れない。
    読後感はさっぱりとしており、智略で戦国を戦い抜いた「軍師」像が頼もしかった。

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    2014年02月04日
  • 軍師の門 上

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    長編上巻。戦国物の面白みは、著者によって若干史実がブレてしまうところ。何が史実なのかは測れないが、そこに面白みがあるように思える。熱く若い、動な小寺官兵衛と冷静沈着な竹中半兵衛の対比が極めて興味深い。
    「悪くなれ」の半兵衛の一言は重たく、強い。世の中を渡っていくには信義だけでは難しいものがあるという現実を突きつけられた官兵衛が、当初は間違っていると半兵衛を見損なうものの、歳を重ねるうちに信義と智略というものを確固たるものにしていきつつあるのが上巻。下巻ではどうなるのか読後感はわくわくさせるものがある。

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    2014年02月18日
  • 業政駈ける

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    長野業政は上杉憲政の真面目忠実な側近というイメージであったが、この本では豪快に描かれていた。豪快でなければ、歴史に名が残るはずもないか・・・

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    2013年11月07日
  • 軍師の門 上

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    p468
    病弱な生まれつきのため、若い頃から同じ問いを自分自身に何度となく繰り返したに違いない

    p469
    できることできないことがはっきりしている中で、それでもなお、できる限りの力を尽くそうと必死にあがく。
    それこそ人が生きる真の意味

    竹中半兵衛 6/13 享年36

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    2013年10月16日