火坂雅志のレビュー一覧

  • 真田三代 下

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    作者の得意な範囲で纏められた作品。大きなうねりがなかったのが、ちょっとがっかり。秀作ですが、冒険がない感じです。

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    2012年07月12日
  • 霧隠才蔵 下

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    いつお互い裏切ってもおかしくないような張りつめた関係性をキープしていた『風神の門』と比べると、こっちの才蔵と佐助はそれなりに仲間度がアップしていってましたね。
    かといって馴れ合ってるというほどでもなく、期待していた適度な距離感だったのがよかったです。

    もう1つ比べると、こっちの才蔵はけっこう人間くさいww
    忍には不要と分かっていても風流に浸るのをやめられなかったり、戦が終わった途端連歌スランプに陥ったり、急に命を惜しむ気持ちが湧いたのはなんでだろうと悩んで半月間お堂に籠もってみたり、心の動きが色々と忙しい。
    ヘタレ要素もちょっと持ち合わせた才蔵を楽しむならこっちでしょうか。

    佐助に比べると

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    2012年02月14日
  • 真田三代 下

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    下巻は豊臣政権時代から大阪夏の陣までが描かれていますが、
    今ひとつ盛り上がりに欠けました。
    どうしても真田一族となると幸隆・昌幸・幸村となりがちですが、
    結果として信之が真田家を守る抜いたことが一番大きいと思います。
    その辺りまでを、しっかりと描いてほしかった。
    池波正太郎原作の「真田太平記」は、その分信之を重要人物と捉えていたので、
    一日の長がありといったところでしょうか。

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    2012年02月05日
  • 霧隠才蔵 上

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    全2巻。
    真田十勇士、霧隠才蔵のお話。

    天地人でブレイクする前、
    ちょっと苦労してた頃の著者の作品らしい。

    真田十勇士の大活躍ってゆう
    ベタな話はあまり読んでなく、
    十勇士の中でも二番手的な、
    青レンジャー的な霧隠才蔵が主役ってのが
    ちょっと珍しくて読んでみる。

    物語はだいたい3部に分かれる。
    十勇士になる前、十勇士vs徳川、大坂の陣後。

    ぶっちゃけ、十勇士な話は薄く、
    真田十勇士を読めると思ってた自分的には肩すかし。
    十勇士の影がだいぶ薄い。
    猿飛佐助以外。
    キャラ立ち的に。

    だし、
    大阪の陣後の前と後で別の小説な感じ。
    陣後はまったくのオリジナルな伝奇もの。
    若干トンデモ。
    それ

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    2012年02月06日
  • 真田三代 上

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    真田幸隆、真田昌幸、真田信之・幸村兄弟と続く真田三代記。
    上巻は幸隆が信玄に仕えてから、武田家での地位を確立していくところから、昌幸が信長死後の上州での領地安堵に奔走するまでが描かれています。
    知略・謀略に優れた真田家という解釈からか、人物描写中心で合戦そのものは軽く扱われている関係上、今ひとつ躍動感に欠ける気がします。

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    2012年01月29日
  • 美食探偵

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    ネタバレ

    明治に実在した作家をモデルにした推理小説。当時の料理の話と、実在した近代史の有名人の名前が出てくるのがちょっと楽しい。新選組好きとしては松本良順の登場が楽しかった

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    2012年01月22日
  • 真田三代 下

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    真田幸隆没後、二代:昌幸、三代:信幸/幸村の時代を描く。戦国の信州の小勢力で有りながら状況に応じて武田、織田、北条、徳川、上杉、豊臣に従って生き抜き、関ヶ原の戦いでは、東国の徳川に兄信幸、西国の豊臣秀頼に親昌幸、弟幸村に別れて戦うのは真田家の宿命か。真田幸村の家来に甲賀忍者:猿飛佐助、伊賀忍者:霧隠才蔵が居るのは始めて知った。

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    2012年01月21日
  • 真田三代 上

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    武田、織田(徳川)の時代の流れに上手く渡りあって信州の小土豪:真田家を守り抜いて生きた幸隆→昌幸→信幸、幸村兄弟までの3代を描く、武田家の信玄、勝頼に従い武田家滅亡と共に上手く織田に取り入り秀吉時代までの信州で徳川、北条、上杉の狭間で生きる時代までが上巻だ。何だか時代の風を読み立ち位置を選んで生き抜く姿は、肌に合わずいまいちの内容だ。

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    2012年01月07日
  • 真田三代 下

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    やっぱり真田と言ったら幸村でしょう。

    というわけで、下巻に入って俄然盛り上がってきました。

    まぁ、仮想戦記ではないので幸村が家康を倒したりしないのは残念ですが、大坂冬の陣、夏の陣での活躍はうれしくなりますね。
    ただ、すごくあっさりとした描き方なので、幸村の活躍をもっと読みたいっ!と欲求不満が残る部分はあります。

    猿飛佐助や霧隠才蔵などの真田十勇士も出てくるし(佐助以外はほとんど名前だけですが)、なかなか楽しめるお話でした。

    上下巻を通して、一番のお気に入りキャラは幸隆の弟・矢沢頼綱です。次は直江兼続かなぁ…。

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    2012年01月06日
  • 真田三代 上

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    真田幸隆・昌幸・幸村の三代にわたる物語。

    人気のある真田だけに読む方の目もシビアなので、レビューを見ても結構賛否分かれているようですが、私は割と楽しく読むことが出来ました。

    ただ、上巻は幸隆から昌幸にかけての物語でまだ幸村がほとんど活躍しないので、『真田十勇士』で育った世代にはちょっと物足りないかも知れません。

    それと、信玄を“お館さま”と呼ぶのが幸村じゃないのが『戦国BASARA』ファンとしては寂しいところですね。

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    2012年01月06日
  • 沢彦(下)

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    加藤廣の「信長の棺」が太田牛一の信長で表とすると、この沢彦は裏から見た歴史といえる。勝手ですが、この2冊を信長表裏一体と表現したい。信長の棺で足りない部分が、この沢彦で補われる点がすごくおもしろい。
    沢彦を知る人は岐阜の名付け親ということだろう。沢彦が信長の懐刀だったとしたら、われわれのよく知る歴史本はすべて否定されることになるが、それはそれでいいと思う。これもひとつの解釈。そう考えるとすごくおもしろい本といえる。上巻とは違って、かなり重い話であるが、歴史の見方を変える部分があれば、すごく面白い。

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    2011年06月19日
  • 天地人 上 天の巻

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    ネタバレ

    火坂雅志さんの”天地人”上・中・下を読ませて頂きました。出版がNHK出版と言うこともあり、物語なのか・・・解説本なのか・・・少し分からないところもありましたが・・・・、直江山城守兼続の人生を勉強させて頂きました。

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    2011年06月19日
  • 西行桜

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    ホラーとあるけど、そう怖くない。
    主人公は、①世阿弥&道喜、②闇源氏、③元三大師。
    それぞれに、面白い。
    ほとんど、女性が被害者、というか、男の勝手でひどいことになってる。

    ①②は、マンガでそれぞれシリーズ化して、続きが読んでみたい。
    でも、どの話も痴情のモツレ、みたいのや、男女の絡みがあるから、
    そこを強調すると、R指定になっちゃうかなぁ。

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    2011年05月19日
  • 沢彦(上)

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    ネタバレ

    織田信長の懐刀である沢彦。あまり有名ではないが、妙心派の僧侶であり、信長の影を支える人物として有名。この本は沢彦が主人公ということで、ほとんどの策略は彼が作ったとされているが、少し眉唾だろう。だた、岐阜という地名、平手正秀切腹の一見は、本当だろう。
    さて、下巻ではどのような展開になり、信長殺さるまでの話になるのだろうか。

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    2011年05月12日
  • 黒衣の宰相

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    家康の知恵袋の一人である金地院崇伝が主人公の本です。
    徳川家康が、天下取りに動いていく中で、自らの野望のために冷酷になっていく男の生き方が書かれています。
    方広寺鐘銘事件で有名な人物ですが、一色家の出だとは初めて知りました。

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    2011年01月07日
  • 軒猿の月

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    歴史小説の脇役による9つの短編歴史小説。表題の軒猿の月は、歴史上上杉謙信~直江兼続が使っていた忍。月光の使いの月猿と甲斐の飛び加藤の戦い。有名人物は塚原卜伝の修業時代の話。
    木食上人と家紋狩りが良かったな。

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    2010年12月13日
  • 西行桜

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    3章に分かれており、それぞれ主人公が違います。
    Ⅰは能楽師・世阿弥元清(ぜあみもときよ)がメインの作品が3篇。
    Ⅱは平安京随一の「狩籠師(かりごめし)」(退魔師)の
    源霞(みなもとのかすみ)こと闇源氏がメインの作品が3篇
    Ⅲは比叡山中興の祖といわれる第18代天台座主・慈恵大師良源の話で
    これは他の作品より長めなので中篇になるのかな?

    ホラー小説集となってますけど、怖くはないです。
    夢枕獏さんの陰陽師が大丈夫なら平気です。
    映画の野村萬斎氏の陰陽師を見てるみたいだった。
    雅なゴーストハント(小野不由美)とも言える(○ ̄m ̄)

    能や呪禁道や狩籠師と難しそうだけどサラリと読めます。
    世阿弥と闇源

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    2010年09月07日
  • 美食探偵

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    実在した村井弦斎さんという方をモデルにした小説。
    当時の背景と小説家であり美食家でもあった彼とそこで繰り広げられる事件とをうまくストーリー仕立てにしているなと思う。

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    2010年03月29日
  • 美食探偵

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    なぜ、火坂雅志が・・・あ、郷里の
    偉人さんなんだ
    明治後期に絶大な人気だった村井弦斎
    が博覧強記ぶりで事件を解決
    マドンナとは・・・良かったですね♪

    ま、他愛もない解決が多いのですが
    作者は歴史作家だからご容赦を(笑
    2014.4.27 再読

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    2014年04月28日
  • 天地人 下 人の巻

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    関が原の戦いの描き方が凄い。
    まったく描写してない。
    気がついたら終わってました。みたいな。
    これはなかなか出来ない。普通に考えたら、視点を無視してでも書き込みたくなっちゃう(実際、ドラマでは、光成@小栗旬をしっかり描いちゃってる。)
    何たって、関が原だもん。華々しい合戦を書きたいでしょ。
    そこをあえて外している。

    上杉の視点から見てるんだから当然といえば当然ながら、斬新でな表現で、登場人物のリアルな認識を浮かび上がらせてると思います。

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    2010年01月19日