火坂雅志のレビュー一覧
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ネタバレ徳川家康の右腕となり、黒衣の宰相と呼ばれた金地院崇伝の物語である。崇伝は京都の名刹、瑞竜山南禅寺の禅僧であった。崇伝は武門有数の名家に生まれた。室町幕府で四職と呼ばれた名門、赤松、一色、京極、山名のうち、一色の血を引いている。しかし、室町幕府の衰退に伴い、名門一色氏も昔の力を失った。崇伝の父、一色秀勝は、室町幕府の最後の将軍、足利義昭に仕えていたが、義昭が織田信長と対立し、京を追われて室町幕府は滅び、崇伝の父、秀勝もまた、京から逃亡した。崇伝は、当時5歳であり、南禅寺に入ったのはこの時である。
いかに名家であっても、過去の権威にすがっていては、厳しい戦国の世を生き抜くことは出来ない。崇伝の青 -
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タイトルは謙信びいきなのにいきなり直江兼続。謙信の話題は期待するほどにはない。どちらかというとマイナーな者の方が多い。歴史の裏舞台で自らに与えられた仕事をしっかりこなした男たちを紹介している。著者は新潟の人。国境の長いトンネルを抜けても雪国はなかった。そこには目もくらむような快晴の蒼空、太陽の恵みをいっぱいに受けた明るい世界が広がっていた。一時は雪国のハンディを背負っていることに理不尽な思いを抱いたこともあったが、今は、雪は決して負の面ばかりではないことを悟ったという。長い冬が終わり、春が訪れると山からは清冽な水が流れ出し、日本一の米、そして酒を育むことができる。これもすべて雪の恩恵。雪国に住
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著者の作品は歴史上のいわば脇役的な人物や、組織の№2的人物を主人公とする作品が多いことが私好みで多く読んできた。
本書も安国寺恵瓊という歴史上マイナー人物を主人公としたもので、毛利家における微妙な立場を的確に描きつつ、織田軍中国戦略を、受側の毛利家の視点で描いたものは読んだことがなかったので、新鮮であった。
個人的な嗜好で注文をつけるとすれば、最後のクライマックスである関ヶ原実戦での主人公の軍団内駆け引きや足掻き、また、敗戦後逃亡して捕らわれるまでの葛藤などを著者流の人物描写を持ってもう少し物語濃く入れて欲しかった。(上下巻共通レビュー) -
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著者の作品は歴史上のいわば脇役的な人物や、組織の№2的人物を主人公とする作品が多いことが私好みで多く読んできた。
本書も安国寺恵瓊という歴史上マイナー人物を主人公としたもので、毛利家における微妙な立場を的確に描きつつ、織田軍中国戦略を、受側の毛利家の視点で描いたものは読んだことがなかったので、新鮮であった。
個人的な嗜好で注文をつけるとすれば、最後のクライマックスである関ヶ原実戦での主人公の軍団内駆け引きや足掻き、また、敗戦後逃亡して捕らわれるまでの葛藤などを著者流の人物描写を持ってもう少し物語濃く入れて欲しかった。(上下巻共通レビュー) -
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いつお互い裏切ってもおかしくないような張りつめた関係性をキープしていた『風神の門』と比べると、こっちの才蔵と佐助はそれなりに仲間度がアップしていってましたね。
かといって馴れ合ってるというほどでもなく、期待していた適度な距離感だったのがよかったです。
もう1つ比べると、こっちの才蔵はけっこう人間くさいww
忍には不要と分かっていても風流に浸るのをやめられなかったり、戦が終わった途端連歌スランプに陥ったり、急に命を惜しむ気持ちが湧いたのはなんでだろうと悩んで半月間お堂に籠もってみたり、心の動きが色々と忙しい。
ヘタレ要素もちょっと持ち合わせた才蔵を楽しむならこっちでしょうか。
佐助に比べると -
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全2巻。
真田十勇士、霧隠才蔵のお話。
天地人でブレイクする前、
ちょっと苦労してた頃の著者の作品らしい。
真田十勇士の大活躍ってゆう
ベタな話はあまり読んでなく、
十勇士の中でも二番手的な、
青レンジャー的な霧隠才蔵が主役ってのが
ちょっと珍しくて読んでみる。
物語はだいたい3部に分かれる。
十勇士になる前、十勇士vs徳川、大坂の陣後。
ぶっちゃけ、十勇士な話は薄く、
真田十勇士を読めると思ってた自分的には肩すかし。
十勇士の影がだいぶ薄い。
猿飛佐助以外。
キャラ立ち的に。
だし、
大阪の陣後の前と後で別の小説な感じ。
陣後はまったくのオリジナルな伝奇もの。
若干トンデモ。
それ