火坂雅志のレビュー一覧

  • 北条五代 下

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    ■北条氏康・氏政・氏直になり滅亡するまで。
    ■関東から見た上方(信長・秀吉)の動きという視点が新鮮。上野、下野の国衆・土豪の降伏・離反、常陸の佐竹、安房の里見の抵抗に懊悩する北条の当主たちの描写も新鮮。
    ■一方で、氏康の器量は戦国大名の中でも上位と思うが、この本からは感じない。史実に忠実だと思うが、結局北条がなぜ滅びる運命になったのか、示唆的な描写はなかったように感じた。

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    2023年11月12日
  • 天地人 上 天の巻

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    火坂雅志さんの代表作らしい。この頃の火坂さんの歴史小説は、基本的に史実に乗っ取っていて、人物同士のイベントが納得できる範囲で、かつ最初の頃の作品にあった裏設定というか伝奇色?が若干入っている程度で、良いと思います。

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    2023年11月05日
  • 左近(下)

    購入済み

    完成作を最後まで読みたかった

    島左近は私にとって関ヶ原合戦で突然登場する武将でしかなかった。左近の生き様を知り、彼の視点から当時の戦国武将たちを見ることができ、当時をより深く理解が進んだように思う。
     数週間前、ブラタモリで黒田長政の鉄砲隊が左近を狙撃するために迂回した路をたどっていた。そこへ至るまで故火坂氏はどのような物語を構想していたのだろう。

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    2023年07月14日
  • 天下 家康伝 下

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    NHKの「どうする家康」があまりにも歯痒くてこちらの作品を手に取りました。
    関ヶ原の先も読みたくなりますが上下2刊でまとめてくれていて家康を知るには、ありがたかったです。

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    2023年06月16日
  • 常在戦場

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    家康家臣列伝を集めた短編集。大河ドラマやってることやし家康さん周辺の話に興味あり。ドラマよりこっちの世界がしっくりくる。
    天下を取るにあたって優秀な家臣が重要。
    どの話もよかったけど商人が大事業を興して利と義を追求する角倉了以が主人公の川天狗がよかった。

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    2023年05月09日
  • 天下 家康伝 上

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    来年2023年のNHK大河ドラマの主人公・徳川家康を描いた著者渾身の作品。成長後の家康は、越前朝倉攻め、姉川の戦い、三方ヶ原の戦い、長篠の戦い、甲州討ち入り、上田合戦、この時代に生きた事とは戦う事であった。

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    2022年12月14日
  • 天下 家康伝 上

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    歴史苦手意識持ってる私。教科書買ってみたり、売れてる歴史勉強本買ってみたり、漫画読んでみたり。でも入ってこないのよー。
    なんでもっと早く小説を読むという手段を選ばなかったのか。
    おもしろい!
    いやこれは作者さんがすばらしいのか。
    戦術とか経緯とか関係性とか、にんげんだもの今と通じるものはそりゃあるよね。
    家康の築山殿との関係性とか
    康信との関係性とか。
    三河一向一揆のこととか。
    三方ヶ原の戦いのこととか。
    戦いにしたって相手の心を読んだり
    同盟相手の心情とか。
    下巻がたのしみ!
    どうする家康とか関係なしに。(たぶん観ない)

    母親が骨折して、生活が一変しちゃって全然本読めなくなっちゃったけど

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    2022年12月11日
  • 戦国を生きた姫君たち

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    乱世を生き抜いた25人の姫君を描く。
    女城主、正室、美貌の姫君、才女、誇り高く殉じた姫君など、各テーマ毎に紹介されている。
    火坂雅志氏の解釈も併せて紹介され、有名な姫君から、マニアックな姫君まで。

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    2022年09月09日
  • 蒼き海狼

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    「壮大なスケール」とコピーに書かれているけど、ほんとに壮大だった。鎌倉時代とサーフィン、密偵の組み合わせが新鮮。そして主人公はまさに海の男。日本→中国→モンゴル→ベトナムと、爽快な旅を続ける。最後は何が起こったの?ちょっと不明だけど、さわやかに最後まで読めた。

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    2022年09月06日
  • 戦国を生きた姫君たち

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    25人のそれぞれの生き方が、ざっくりながらわかりやすくって歴史のことだから全部は分からないけれど、こんな女性だったんだな〜と新たに知ることが多かった

    ほんとに生き様が多様で、でもそのそれぞれが戦国女性として本当にかっこよくて現代にも活かさねば…と感じた!!

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    2022年08月12日
  • 軍師の門 下

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    下巻。
    黒田官兵衛の凄味と凄すぎるが故の苦悩、関ヶ原での野望。
    こちらもラストまで面白いです。
    もし関ヶ原が長引いていたらどうなったのか~勝手に想像してしまいますね。
    個人的には凄い人なのに哀愁を感じる武将第1位です。

    2021/5

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    2021年06月12日
  • 軍師の門 上

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    戦国武将や大名好きからしたら軍師のツートップである黒田官兵衛と竹中半兵衛。
    火坂雅志さんの作品がいちいち面白くて、ちょっと悔しい感覚すら覚える。
    最初は左近と業政駈けるだけ読もうと思ってたのにいちいち面白くてじわじわと火坂さん作品を読み進めてしまってます。
    いまさら黒田官兵衛という感情もありながらも軍師の門読みました。
    こちら上巻では黒田官兵衛と竹中半兵衛との出会いや官兵衛の苦悩や苦労、成長などが描かれています。
    普通に面白いです。

    火坂雅志さんの他作品(全宗や墨染の鎧、臥竜の天など)を読んでいる為、他作品の主人公が出てくると、おっ、とテンションが上がってしまいますね。

    2021/5

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    2021年06月12日
  • 黒衣の宰相

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    黒衣の宰相と呼ばれた金地院崇伝。名門一色氏の血筋を引きながらも、室町幕府衰退もあり南禅寺に入らざるを得なかった。
    僧侶でありながらも、政治に深くかかわり、天満外道と言われる。悪名を一手に引き受け、徳川家康の天下を万全なものにした手腕は見事であり、ある意味大変魅力的である。

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    2021年05月27日
  • 太平記鬼伝―児島高徳

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    鎌倉末期から室町初期の南北朝時代に南朝方の軍師として活躍した児島高徳。配流されていた後醍醐天皇の隠岐脱出を実行するも、御門は鎌倉幕府を裏切り倒幕した足利尊氏に信を置く。義を捨て利に転んだ行いに承伏できない高徳は新政権からは距離を置き、建武の新政では十分な論功行賞を得ることができず、境遇の近い護良親王と関係を深める。徐々に対立し始める後醍醐天皇と護良親王。足利尊氏の野心。足利兄弟の対立。四国、九州、北陸、信州と舞台を変えながた南朝方として最後まで戦い抜いた児島高徳の太平記を描く。
    火坂雅志らしい文学性と史実と想像の融合。心を駆り立てる物語進行に夢中になり、気づけば数時間で読破していた。

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    2021年04月18日
  • 軍師の門(上下合本版)

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    決して善人ではない両兵衛

    秀吉両兵衛の作品はいくつか読みましたが、ここまで人間味あふれるものははじめてでした

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    2021年04月02日
  • 左近(下)

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    火坂雅志が喧嘩師島左近の死華をどう描いただろうかと、悔やまれてならない。
    関ヶ原の戦いの胎動を感じるところだっただけになおさら。。。

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    2020年12月11日
  • 天下 家康伝 下

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    ネタバレ

    著者の作品として、個人的には、、天地人、黒衣の宰相が、良書とおもうが、これと同等に値する作品と思う。ただ、本作品は、関ヶ原に向かうところで終わるが、家康「伝」とするならば、関ヶ原の合戦模様から、大阪の陣までも表す必要があると私はあると思う。もし、著者の余命がもっとあったならば、上下巻だけではなく、関ヶ原合戦模様や大阪の陣も加えて三から四巻の構成で執筆したとも考えれられ、非常に残念に思う。また、三方ヶ原の合戦の描写は他の作品にない非常に秀逸なものと感じ、これと同じように、関ヶ原、大阪の合戦が描かれていたならば、まさに、過去の他の著名な家康小説と並ぶ、完成度の高い家康小説になっているものと考える。

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    2019年12月15日
  • 常在戦場

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    高瀬川の開削、琵琶湖疏水を構想し、日本の物流効率を飛躍的に向上させ、全国に経済による「利」をもたらした水運の父、角倉了以。
    長久手の戦いでの失策で罪に問われ出奔の末、その立場を逆手にとって謀略役としての辣腕を振るい権勢に返り咲いた長岡藩初代藩主牧野忠成。
    日本の隠れざるヒーローたちの短編小説集。

    特に、義(おおやけ)のために働くことをモットーとしていた角倉了以の精神には、学ぶところ多く、そういう人物でありたいと強く思った。

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    2019年12月01日
  • 軍師の門 下

    ネタバレ

    軍師官兵衛の内容にそっくりだったので、多分これ真似して書いたんじゃないでしょうか?最初からこれ原作にすればよかったのに。それでも今の馬鹿みたいな大河(真田○w )よりだいぶマシだったが。あと城の水攻めは備中高松城が日本初ではないと思うのですが。

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    2019年11月20日
  • 軍師の門 上

    ネタバレ

    竹中半兵衛さんを野心家としているところが意外だった。そういうイメージないので。逆に黒田官兵衛さんは前半はいちいち半兵衛さんに対抗心を露にするところが、ちょっと青臭い感じがした。

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    2019年11月20日