【感想・ネタバレ】左近(上)のレビュー

あらすじ

我、昇竜たらん――。大和国(やまとのくに)を治める筒井家で、その剛直さと胆力を認められた島左近清興(きよおき)は、若くして侍大将に取り立てられる。そんな中、梟雄(きょうゆう)・松永弾正久秀が大和に攻め入ってきた。次々に城を落とされ窮地に陥る筒井家にあって、左近は、松永勢を相手に獅子奮迅の働きをするが……。下剋上の時代に義を貫き、のちに「三成に過ぎたるもの」と謳(うた)われた乱世の申し子・島左近の生き様を渾身の筆致で描いた長編小説。著者急逝のため、絶筆となった力作長編だが、文芸評論家・縄田一男氏も「未完ではあるが、読み応え充分」と太鼓判を押す、大河ドラマ『天地人』原作者の最高到達点。

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Posted by ブクログ

戦国時代、大和の国を松永久秀と争った、筒井順啓の配下であった島左近の物語。
(下巻は石田三成の配下になるはず。「三成に過ぎたるもの」と謡われたのが有名)

奈良県民としては筒井順啓と松永久秀の争いを知らなければ、と思い読み始めた(2020年大河ドラマ明智光秀で筒井順啓が出てきてふと思い出して慌てて読みだした次第)

義に熱い漢にのめり込み、読み進めれること間違いなし!

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2020年12月05日

Posted by ブクログ

火坂雅志未完の遺作。
筒井順慶、豊臣秀長に仕えた後、石田三成に三顧の礼で迎えられる武将島左近の一生を描く。火坂の書く島左近目線の関ヶ原の戦いが読みたかったなぁ・・・

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2018年05月10日

Posted by ブクログ

新しいと見えるのは、ほんの一瞬に過ぎない。新しいものはすぐに古くなる。目先の物事に心をとらわれていては、真実のものがみえなくなる。真実は肚にある。上を吹きすぎる風に乗るのではなく、その風に吹き飛ばされぬものをしっかりと肚のうちにもつ。そのようにあってこそ、人は人たるのだ。

本書は、著者の急逝により関ヶ原の戦いの前に未完となったが、そこまでの内容でも十分に楽しめた。

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2022年07月21日

Posted by ブクログ

火坂雅志の未完の遺作。
戦国ファンにはお馴染みの武将であるにも関わらず、何気に歴史小説で取り上げられる事が少なかった島左近。
男気のある好漢として描かれており、宿敵松永久秀との対立軸がストーリーをいい意味で分かりやすく、歴史小説らしいエンターテイメント性を際立たせている。

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2020年12月08日

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