北原亞以子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ北原亞以子「傷」で、作者評価を早まらなくてよかった。
本作は、初時代短編小説「粉雪舞う」(1969年に発表され、小説現代新人賞佳作受賞)を含む全7篇が収められた好短編集です。
では、短編集なのでいつものように作品毎に勝手にランク付してみる。寸評は評価A以上の作品のみ。
【S=傑作、A=秀作、B=並、C=駄作 】
♦「降りしきる」B+
♦「証」A 元絵描きと重い病の少女の二人に芽生えた命がけの目標とは…日本版オー・ヘンリー「最後の一葉」なのか!?
♦「満開の時」A- 一度は燃えるような恋をして別れた二人の久しぶりの出会い、そこから時代を遡る倒叙法はまるで映画のよう
♦「関宿の女」A- 佐幕派だ -
Posted by ブクログ
約20年ぶりの再読。
特に江戸下町を舞台にした市井小説は、やはりどこか懐かしさとともに心をホッとさせる味わいがある。
山本周五郎しかり、藤沢周平しかり。
著者のこの小説もその一つと言える。
深川澪通りの木戸番小屋夫婦を主人公とした連作短編8作品。なにより笑兵衛お捨のこの夫婦の造形がすばらしく、いとおしさに耐えない。
古武士然としたそれでいて人の良い笑兵衛に、女雛がふっくらと太ったような顔立ちと軀つきのお捨。
日本橋の大店の夫婦であったとも、京の由緒ある家の生まれで江戸へ駆け落ちをしてきたのだとも噂される二人の秘められた過去が最終話「わすれもの」で明らかにされる。
このシリーズは本書を含めて6冊