木内一裕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ水の中の犬
アウト&アウト
に続いて、こちらを読んでみた。
めちゃおもろい。1日で読んじゃったよ。
最後の解説にあるように、木内さんの本は、
①スピード感ありまくり
②読みやすい
③映像を思い描くことができる
まさに解説の方のおっしゃるとおり!
そして私的には真底悪い奴は、いないと思った。
悪いのかもしれないけど、なんだろう?
憎めないなぁと。
敵の皆さんも何気に可愛かったり(笑)
あとドド子のあだ名の由来が納得ぅ。
山田ジローの本名を知ったときの麒一の突っ込み
「韻を踏んでんの?ラッパーかよ」
に、めちゃウケたぁ。
みんな生きてるから続編希望するけど、これ2010年とかの本 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「水の中の犬」と一緒に購入
「水の中の犬」がめちゃくちゃ面白かったから、ソッコー読みました。
前作で亡くなった探偵の後を、前作でめちゃくちゃカッコいかった矢能が継いでるという続編
ちゃんと栞ちゃんも預かったまま、面倒をみてる。
探偵業の話だけど、完全に極道でメチャクチャするなぁ矢能(笑)
第二章は数馬側の気持ちが分かり、切なくて良い。
矢能のファンだったはずの私が、数馬の応援をしてしまう。
第三章の終わりで、自分が悪の側にいることを数馬が気づいて矢能に仕事として依頼するとこは、もうウルウルもん。(←実際は泣いてないけど)
でも第三章で感動した分、ラストのドタバタは、ちょっとコメディっ -
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木内一裕『飛べないカラス』講談社文庫。
冒頭から漫画か映画ようなスピーディな展開が連続するハードボイルド風エンターテイメント小説。
なかなか面白い。スピーディな展開の中で次々とミステリーがうねりを見せる。そして、未来を感じさせるような感動の結末。3拍子も4拍子も揃った快作である。
主人公は元売れない役者の服役囚。主人公の加能健太郎は父親の工場を受け継いだが、経理担当に口座から1億円を持ち逃げされ、さらには経理担当を捕まえたところ、持病の心臓病が悪化し、目の前で亡くなる。
納得のしようがない監禁傷害致死の罪で4年間服役した加能がシャバに戻ると、かつて付き合いのあった映画監督から不倫相手と -
Posted by ブクログ
元ヤクザの探偵・矢能が主人公のハードボイルド探偵小説。出だしからテンポが良く、自然とストーリーに入り込んでいける。
今では絶滅危惧種となった潔いくらい男らしい探偵の矢能と、矢能の養女で、少しおませな小学三年生の栞の健気さの絶妙なコントラストが非常に良い。
矢能が燦宮会の実力者・二木から依頼されたのは、失踪した日本最大の暴力団・菱口組系の組長の追跡調査だった。そして、失踪した組長と共に行方不明となった主婦…
事件を解決せずに、全てを解決する探偵。ラストページで涙が止まらない。
市川力夫の解説によれば、矢能は『水の中の犬』の二話目と三話目、『アウト&アウト』の登場に継ぐ、本作での登 -
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木内一裕が、またまた面白い作品を書いてくれた。木内一裕の六作目の小説。『藁の楯』を読み、その類稀な面白い作品世界にハマり、木内一裕作品を追い掛けて来た。
主人公は、心を失った凄腕の殺し屋、チャンス。バスジャック事件に巻き込まれたチャンスは犯人を瞬殺し、一躍ヒーローとなるが…死の淵から奇跡的に生還したチャンスは、心を取り戻す…
サスペンスとアクションもふんだんに描かれ、それでいて、人間ドラマとしての面白さも兼ね備えた傑作であろう。『藁の楯』でも、奇妙な犯罪と考えさせられる人間ドラマに驚かされたが、この作品にも、また驚かされた。
『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』とア