汀こるもののレビュー一覧

  • 探偵は御簾の中 鳴かぬ螢が身を焦がす

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    ネタバレ

    ――

     おそろしき、こともなき世を、おそろしく。


     この世で最も恐ろしいのはひとであるとはよく云われるけれども突き詰めてみれば恐ろしい、という感情そのものがひとの抱くものであって、さてこのあとに続く文章は2通りあるんだけれど先ずは本当は「恐ろしい」という感情そのものが一番恐ろしいのだ、というトートロジー気味の感情論。それからふたつめは純粋に単体で恐ろしさを纏えるひとというのは居なくて、ひととひととの繋がりの中にこそ、あるいはその繋がりこそが本当に恐ろしいのだ、という社会論。

     そのへん魑魅魍魎が跋扈する平安京なんて本当に後者で、魑魅魍魎の大半はにんげん、というかひとの思惑なんだろうなと

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    2021年08月21日
  • 探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿

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    それなりに仲良くやってるけど他の人を知らないから自分のとろこに来るだけなんだ、とお互い恋してる自覚もされてる自覚もないのに、結局お互い以外は嫌なんじゃん!という政略結婚鴛鴦夫婦、良い。

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    2021年08月18日
  • 探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿

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    ネタバレ

    ――

     平安貴族には、謎と毒舌がよく似合う。
     って、中世文学演習で習った気がしてきたぞ?(うちでは平安は中世に含まれました)


     にしてもこんなに親和性があるとは、新発見。素直にお気に入り。
     平安の京都を舞台にしているんだけれど、謎と毒舌、というとまぁ現在の京都にも通じるところはあって。所謂武家貴族の精神があるから京都のひとはたたかえるひとなんだと思っている。だからこええんだよ←

     「恋に無縁のヘタレ若君と頭脳明晰な行き遅れ姫君」のラブコメとしても単純に面白いし、平安の世ということをしっかり活かしたトリックもにんまり。内観イメージするのが難しいひとはあさきゆめみしでも読みましょう。登

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    2021年04月25日
  • 空を飛ぶための三つの動機 THANATOS

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    ネタバレ

    「だから、みんな」の後に続くのってあの文言ですよね。。
    シリーズ6作目も面白かったです。
    9人目の佐伯さん、よく分からないまま2日でリタイアなんて…切なすぎる。
    そして真樹が解離性障害だったなんて。これで前作のあれも真樹だと分かりました。ヨシキタイプにも色々いそうだけど。リスパダール服用してる時点で、あれ?真樹も結構重い症状持ってるんだとは思いましたがここまでとは。
    インディアン・ポーカーは先日観た映画にも出てきたので想像できました。クロエは24から。今回もオタク度を試されている。。

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    2020年12月08日
  • 探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿

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    リアルなだけに地味かな

    リアルな平安の風俗が感じられます。「探偵」と言っても世間知らずで深窓育ちの妻は真相をズバリと言い当てる訳ではなくて発想の転換になるヒントを与える役だし、夫は真面目で気弱なお人好しなので胸のすくような活躍ともいかず、地味だなぁとの印象は否めません。二人とも口が達者じゃないし。ですが、良い感じに平安絵巻の夢を打ち砕いてくれるのが面白いので、平安風味ラノベの合間に時々読んで目を覚まさせてもらおうかなと思える一冊です。

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    2020年06月14日
  • 火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿

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    インターネット炎上対応のコンサルタント。いや〜読んだこと無い系統の本。主人公は炎の竜さらまんどら。最初はべらべら喋りまくる主人公に辟易する部分や作り込まれ過ぎに感じた周囲の登場人物…学習障害の子供、引きこもり…にお腹いっぱいの感じも。でも、その火消し手口はかなり面白く、彼の引き立て役?かファシリテーターか?と思っていた先生がまさかまさかの…。キャラ設定がてんこ盛りで年寄りにはキツイ部分もありますが、一読の価値あり!と。

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    2020年05月21日
  • 火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿

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    ネタバレ

    面白かった!
    あとがきの「顔のいい男二人のイラスト表紙」とか「小難しくて話の長いちょっとかわいそうな男」とかいちいち思ったまんまでした。そしてトドメのサラマンドラの歌への突っ込み。
    「こるもの作品は数百年後~流行り言葉を多めに入れています」とか。今回はあとがきが本編と同じくらいにツボでした。
    今回のお話は読みきり一回きりのつもりだったのかは分かりませんが、続編が出るなら是非読みたいです。

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    2019年10月01日
  • 火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿

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    ネット炎上を鎮火させるお仕事小説…で間違いじゃないはず。こるものさん面白いわー。シリーズ続いてほしい。

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    2019年03月07日
  • 完全犯罪研究部

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    シリーズ最初だけ全部読んでみたところ、この作品が1番好きでしたが、もしかして別シリーズとはいえ全部繋がってるのかな?となると初めから読んだ方が良いのだろうか。古賀くんが良かった。杉野2号はちょっと許せなかったな。ゆり先生幸せになって欲しい。
    とりあえず、殺戮にいたる病は読むことにします。

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    2019年03月03日
  • レベル95少女の試練と挫折

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    相変わらず荒唐無稽で面白い。カードゲームはさっぱりわからなかったが勢いで読めてしまう。それにしても市子の幼少期って恐ろしいわ。

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    2019年02月14日
  • パラダイス・クローズド THANATOS

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    読みやすいアンチミステリ

    ミステリに対するメタ発言がこれでもか!と入っている。そう書くととっつきづらいと思う人もいるかもしれないがそんなことは全くない。なぜなら、登場するキャラクターの軽快な口調に導かれてするすると読めるから。真樹と美樹という双子のキャラクターがとてもいい。薀蓄を語り出して驚くが、生態系とか水生生物好きには楽しめるので、その点は気にならなかった。そして本作品で登場する密室。これが好きなのですが、ネタバレになってしまうので細かいことは言えません。散りばめられた伏線と大胆さに拍手!シリーズもののようなので続きが気になります。

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    2017年08月01日
  • レベル96少女、不穏な夏休み

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    市子さんが絶叫マシンに初挑戦。だんだん普通の中学生に近づきつつある。馴染んできた友達二人のリアクションも面白くなってきた。

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    2017年01月29日
  • リッターあたりの致死率は THANATOS

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    THANATOSシリーズ4冊目。
    うーわ、えげつないえげつない。終盤での大どんでん返しはもはやこの作品の定番ではありますが、今回はひときわ大掛かりで、そしてどす黒かったと思います。

    1冊ごとに狂気が増していくこの疾走感、堪らない人には堪らないでしょうね。もはやミステリでは無くなっている様な気もしますが(最初からか?)、それもまた持ち味の一つでしょう。

    ちなみに今回、魚ウンチクはやや少なめ。この分野に疎い自分にとってはありがたいけれど、それはそれでちょっと寂しいものはあります(苦笑)。

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    2016年10月08日
  • 赤の女王の名の下に THANATOS

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    ネタバレ

    ああ、とうとう湊サンまでそっち側に…(汗)。

    「本格ミステリを打ち倒そうとする生意気な新人」とは汀氏のデビュー時に有栖川有栖氏が贈った言葉ですが、この殺し文句を久々に思い出しました。あ、以下ネタバレ気味かも。

    深窓のお嬢様が密室で惨殺、というコレでもかと言わんばかりの舞台装置を用意しておきながら、登場人物ほぼ全員が謎解きを華麗にスルー。皆、素人童貞ネタにかかりっきりのダメ展開。つーか湊、ドクロちゃんなんか読んでるのか。日本の明日はどっちだ。

    毎度おなじみ魚ウンチクはちょっと控えめですが(だって語る人が居な…どうなんだろ)、その分登場人物の病みっぷりが際立ったかも。読み進めながら、「ダメだ

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    2016年09月24日
  • 完全犯罪研究部

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    嬉しいネタがいっぱい!!
    CSIなんて出てくると、ホレイショやグリッサムが出てくるし、クリミナルマインドなんて言われると、ホッチナーが頭をかすめるのですね。
    科学ミステリのドラマもなのですけど、月光ゲームや斜め屋敷、殺戮に至る病や黒死館なんかwkwkしてしまうのです。
    おまけに素子や京極や……もうもうネタがいっぱい!
    タナトスまで出てきて、これはもうどっちも読まなきゃ……!と思ってしまったのでした。さらっとネタバレされた気もするのですが……
    最後ニヤニヤしてしまったのは無敵の女子高生の最後の企みでしょうか。ゆりっぺを応援してしまうのですよね!やっぱり!!1
    好きな人狼もモチーフになってて再度ニ

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    2015年07月30日
  • レベル98少女の傾向と対策

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     なぜ短編なのにここまで設定もりもりなんだろうか、1話読むのが重い。
     面白いんだけど、もっともりもり書けるよ! 長編ネタだろ!って突っ込みたくなる。
     溝越さんが駄目かと思いきや、助六さんがどんどん駄目になる。いいぞもっとやれである。楽しみ。

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    2015年06月11日
  • 溺れる犬は棒で叩け THANATOS

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     この人の本好きだなぁとしみじみ思う。
     キャラクターとテンポが良い。
     もうほぼギャグだよね、というところまで来ている。結局のところ、探偵ものが行き着く先は様式+αの芸なのか。

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    2015年03月13日
  • 少女残酷論 完全犯罪研究部

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    好き。作戦を実行しているときのテンポがいい。出てくる固有名詞が半分わかるくらいがちょうどいいのかも。全部わかったらあっちの世界の仲間入り。

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    2014年12月06日
  • ただし少女はレベル99

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    あっちのシリーズのカサンドラこと大雅さんが、こっちではまたいい味出してて、ますますファンになりますな。和風妖怪モノは好物なので、このシリーズも今後が楽しみです。4編目のエンドレス感がまたいい。

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    2014年09月08日
  • まごころを、君に THANATOS

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    構成は前作と同じく、アクアリウム関連の死ぬほど長い蘊蓄と、それを踏まえたトリック。さらに今回は犯人の動機、キリングメッセージをも流れに取り込み、あくまで双子の話であることを逸らさずに一歩踏み込む。アクアリウムについて語ることはつまり、自然の摂理について語ることである。自然が全てシステム的に正しいのだ、という暴論を吐くつもりはないが、自然の論理が持つ力は、時に人間が練り上げたそれより威を持って僕らに迫ってくる。社会から弾き出され、自然にも拒否された双子はどこへ向かうのか。BLに限らず、恋愛物は障害が大きければ大きいほどよい、と言うが果たしてここまでくると、人間とは何かと考えさせられてしまう。

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    2014年08月26日