汀こるもののレビュー一覧

  • パラダイス・クローズド THANATOS

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    本格好きにも、そうでない人にも楽しめる作品だが、本格好きな人にとっての方がより面白いように思う。
    本格の匂いを思いっきり煽り立てておいての、この幕切れは、ある意味爽快で、小気味良さを感じる。
    「刑事」と「探偵」と「死神」の今後が気になって、とても楽しみなシリーズになりそう。

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    2012年11月25日
  • パラダイス・クローズド THANATOS

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    012冊目
    購入にて熟読。
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    2011年02月22日
  • 赤の女王の名の下に THANATOS

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    双子ミステリ、『THANATOS』シリーズの第5作目。今回は双子と関わったばかりに“レース”から脱落し、しなくてもいい苦労をしている悲運の?警察官僚、湊俊介が主人公。

    受験戦争や役人の出世競争を、進化論における『赤の女王仮説』になぞらえた作者氏の目の付け所が非常にいいと感じました。「その場にとどまり続けるためには、全力で走り続けなければいけない」。相対評価で脱落者のみがふるい落とされてゆく様は、正に生物界の捕食者と被捕食者における『進化のレース』そのものです。

    お堅い警察組織の人間でありながら文学作品(幻想文学、詩)を愛し、今作では真樹にはおちょくられ、高槻に説教され続ける湊のキャラも最高

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    2010年11月19日
  • 赤の女王の名の下に THANATOS

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    THANATOSシリーズ第5作。
    今回はミステリ部分はそれほど(重要)でもない。
    物語の展開が面白すぎる。
    前4作よりもさらにサブカルネタ寄りな会話によって、これまでちょっと面白いけど嫌なやつだと(少なくとも私には)思われていた湊俊介が、ちょっと嫌なやつだけど凄く面白いやつに変貌を遂げた。部下である高槻に気を遣って仲良くなろうとするし、女性関係が明らかになってくるし。
    相変わらずの作者独特のミステリ倫理が冴え渡る佳作。

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    2010年05月05日
  • 完全犯罪研究部

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    この作者の他シリーズは未読なのですが、非常に独創的でのめりこむように読みました。可愛らしいイラストの表紙からは想像もつかない過激な表現や犯罪手法が飛び出したりと、意外性の塊のような作品です。何よりそれらを自在に操るのが高校生というのがまた。そして彼らに振り回されているだけかと思っていた女教師の意外な素顔には驚かされます。

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    2010年03月21日
  • 赤の女王の名の下に THANATOS

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    本好きなら、そしてミステリ好きなら是非読むべき。
    本に関する語りの部分で笑いすぎて息ができなくなりそうでした。
    シリーズ中、意外なエピソードも満載です。

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    2009年12月07日
  • リッターあたりの致死率は THANATOS

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    相変わらず水魚オタクの引きこもり死神。
    デートに出かける、というあたりですでに何か起こると思いましたが
    今回は誘拐ですか…と、ちょっと遠い目に。
    誘拐は、今までと違って確実に自分にふりかかるものです。
    どこまで人が死ぬのか、どこまで無茶をするかと思ったら…。
    この双子は、片方でも悪魔ですが
    両方揃ったら『大』悪魔になれると思います!w

    無茶っぷりと言いましょうか、恐ろしいまでに周囲を振り回してます。
    これほどまでにやってくれると、いっそ見事です。
    むしろ毎度毎度よくもまぁこれだけやってくれるものだと
    関心する一方です。
    とはいえ、今回は『偶然』ではなく『必然』にしているのが…。
    手段を選ばず

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    2009年10月07日
  • 最強の毒 本草学者の事件帖

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    ネタバレ

    面白かった!が一部難しい所もあって読むのに時間がかかった…
    お話は3編。面倒なタイプの学者で医者と、男装の同心見習い(?)
    最強バディ!と帯にあったけどバディ…?
    期待してただけにちょっと残念だった。3編目の最後の夢 が一番、紺之介の人間らしさというか胸の内を聞くことができて良かった。
    続編がでたら読みたいです。

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    2024年09月01日
  • 最強の毒 本草学者の事件帖

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    ネタバレ

    浅草のお店で奉公人が10人いっぺんに亡くなった事件。
    みそ汁に入っていた虫が原因ではと十手持ちの紺之助が本草学者の香西朝槿を訪ねる。

    朝槿、口は悪いけどその通りだなと。
    もっとエンタメよりなお話かと思ったけど、結構時代背景とか詳細に書かれていて面白かった。勉強になった。
    ただ、会話が読みにくい所があってその都度止まってしまった。
    紺之助に色々秘密があってキツイだろうなと。。

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    2024年08月21日
  • 探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿

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    ようやく読み終わった〜〜!知識ないから難しかったなぁ。後半から慣れて面白くなってきたけど、それでも難しくめちゃくちゃ時間かかってしまった… 時代は平安かな?位とか役職とか、知識ある人だとより楽しめたんじゃないかな?と思う。

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    2023年02月02日
  • 探偵は御簾の中 鳴かぬ螢が身を焦がす

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    ネタバレ

    ごっこ遊びから始まった大事件。
    祐高様マジで良い旦那さんだよなー。忍に一途な姿がイケメンすぎる。
    このイケ旦那ぶりが逆に変わり者なのだとさんざん周りから言われてからの、事件の黒幕が「ザ・平安価値観」って感じの人物なのが面白い。面白いけどこの先波瀾万丈そうで心配になる……

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    2022年10月29日
  • 探偵は御簾の中 鳴かぬ螢が身を焦がす

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    ところどころでなんとなく平安時代の解釈違いがおきる以外は面白い。
    前の巻読み直してから呼んたほうが良かったのかもしれない……。

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    2022年06月27日
  • 探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿

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    ネタバレ

    平安時代を舞台にした作品ふだんあんま読まないから序盤は少し場面をイメージしづらい部分があったけど、慣れたら楽しく読めました。

    屋敷にずっといる姫様が冴えた推理を連発する安楽椅子探偵もの……と思いきや、世間知らずさが推理に現れてたり直接現場に赴いたり、忍さんの個性の強さとただ振り回されるだけじゃない佑高さんのやり取りが楽しい。
    最初「忍さんウザっ!」って印象だったけど、読み進めたら忍さんの内面や行動の意図が見えてきて「何この夫婦かわいすぎる」ってなった。

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    2022年06月19日
  • 探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿

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    ネタバレ

    割り切った奥様と意外とめんどくさい旦那様。結局とても微笑ましい二人だった。
    事件はその時代ならではの動機とトリックで面白い。

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    2021年10月12日
  • 完全犯罪研究部

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    シリーズ1作品目。
    個人的にこの作家さんの作品も初。
    キャラクターが良かった。
    部員同士の掛け合いも面白い。
    陰と陽がちゃんと分かれている感じ。
    関係のない話でもしっかり繋がる気持ちよさ。
    普通と異常の違いってなんだろう。
    女の戦いも怖い。
    殺人の動機って本当に些細なことですよね。
    面白かったです。

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    2021年10月02日
  • 探偵は御簾の中 鳴かぬ螢が身を焦がす

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    ネタバレ

    ものすごく体調が悪い時に読んでいたので、本が薬でよれよれ。

    面白かったんですが、今はしばらく古典の平安文学の方がいいかも。

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    2021年08月25日
  • 探偵は御簾の中 鳴かぬ螢が身を焦がす

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    ネタバレ

    ――

     おそろしき、こともなき世を、おそろしく。


     この世で最も恐ろしいのはひとであるとはよく云われるけれども突き詰めてみれば恐ろしい、という感情そのものがひとの抱くものであって、さてこのあとに続く文章は2通りあるんだけれど先ずは本当は「恐ろしい」という感情そのものが一番恐ろしいのだ、というトートロジー気味の感情論。それからふたつめは純粋に単体で恐ろしさを纏えるひとというのは居なくて、ひととひととの繋がりの中にこそ、あるいはその繋がりこそが本当に恐ろしいのだ、という社会論。

     そのへん魑魅魍魎が跋扈する平安京なんて本当に後者で、魑魅魍魎の大半はにんげん、というかひとの思惑なんだろうなと

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    2021年08月21日
  • 探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿

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    それなりに仲良くやってるけど他の人を知らないから自分のとろこに来るだけなんだ、とお互い恋してる自覚もされてる自覚もないのに、結局お互い以外は嫌なんじゃん!という政略結婚鴛鴦夫婦、良い。

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    2021年08月18日
  • 探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿

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    ネタバレ

    ――

     平安貴族には、謎と毒舌がよく似合う。
     って、中世文学演習で習った気がしてきたぞ?(うちでは平安は中世に含まれました)


     にしてもこんなに親和性があるとは、新発見。素直にお気に入り。
     平安の京都を舞台にしているんだけれど、謎と毒舌、というとまぁ現在の京都にも通じるところはあって。所謂武家貴族の精神があるから京都のひとはたたかえるひとなんだと思っている。だからこええんだよ←

     「恋に無縁のヘタレ若君と頭脳明晰な行き遅れ姫君」のラブコメとしても単純に面白いし、平安の世ということをしっかり活かしたトリックもにんまり。内観イメージするのが難しいひとはあさきゆめみしでも読みましょう。登

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    2021年04月25日
  • 空を飛ぶための三つの動機 THANATOS

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    ネタバレ

    「だから、みんな」の後に続くのってあの文言ですよね。。
    シリーズ6作目も面白かったです。
    9人目の佐伯さん、よく分からないまま2日でリタイアなんて…切なすぎる。
    そして真樹が解離性障害だったなんて。これで前作のあれも真樹だと分かりました。ヨシキタイプにも色々いそうだけど。リスパダール服用してる時点で、あれ?真樹も結構重い症状持ってるんだとは思いましたがここまでとは。
    インディアン・ポーカーは先日観た映画にも出てきたので想像できました。クロエは24から。今回もオタク度を試されている。。

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    2020年12月08日