あらすじ
周囲の人間に不審な死をもたらす「死神(タナトス)体質」の兄・美樹(よしき)と、発生した事件を解決する「探偵体質」の弟・真樹(まさき)。変わり者のミステリー作家が孤島に建てた館・水鱗館(すいりんかん)に向かった二人は、案の定、不可解な密室殺人事件に遭遇する。双子の少年と新米刑事が活躍する人気シリーズの第1作。第37回メフィスト賞受賞。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
2008年にノベルスで刊行されたものの文庫版です。
ノベルス版のインパクトのある表紙が気に入っていたこともあり少し残念ですが帯がかっこいいです。
あと変わったことといえば見取り図がついたこと。
それから文章も大幅に変わっています。多いところだとほぼ1章まるっと直しており、ノベルス版では出ていなかった人物も。
死神と探偵、双子の兄弟。こいつらが憎たらしくもかわいすぎる!!
ミステリですがキャラ物としても強いので気軽に読めそうです。
そして、その一言で終わらせてしまうのかというwww
お魚に関する薀蓄がかなり多いですが、読んでいるうちにだんだんクセになってきます。
Posted by ブクログ
本格好きにも、そうでない人にも楽しめる作品だが、本格好きな人にとっての方がより面白いように思う。
本格の匂いを思いっきり煽り立てておいての、この幕切れは、ある意味爽快で、小気味良さを感じる。
「刑事」と「探偵」と「死神」の今後が気になって、とても楽しみなシリーズになりそう。
Posted by ブクログ
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012冊目
購入にて熟読。
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読みやすいアンチミステリ
ミステリに対するメタ発言がこれでもか!と入っている。そう書くととっつきづらいと思う人もいるかもしれないがそんなことは全くない。なぜなら、登場するキャラクターの軽快な口調に導かれてするすると読めるから。真樹と美樹という双子のキャラクターがとてもいい。薀蓄を語り出して驚くが、生態系とか水生生物好きには楽しめるので、その点は気にならなかった。そして本作品で登場する密室。これが好きなのですが、ネタバレになってしまうので細かいことは言えません。散りばめられた伏線と大胆さに拍手!シリーズもののようなので続きが気になります。
Posted by ブクログ
メフィスト賞受賞作だそうだ。
当時の書評で「本格ミステリーを真っ向からぶっつぶすミステリー」みたいな評価をされたそうだが(文面のとおりではない)そんな感じ。
本編と関係ないうんちく(まったく関係なくはないけど)部分が長い小説が苦手な人はあんまり好きではないんではないかな~と感じる。
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メフィスト賞受賞作だそうだ。
当時の書評で「本格ミステリーを真っ向からぶっつぶすミステリー」みたいな評価をされたそうだが(文面のとおりではない)そんな感じ。
本編と関係ないうんちく(まったく関係なくはないけど)部分が長い小説が苦手な人はあんまり好きではないんではないかな〜と感じる。
Posted by ブクログ
「完全犯罪研究部」を読んでからのこちら。
先に読んでいたらあっちにはまた違う楽しみ方があったのだろうと思わせる(十分面白かったけども)
やっぱりいろいろぶっ飛んでるという印象ですが、やっぱり嫌いじゃない。
以前は、「登場人物に共感が持てないと面白くない」という考えがあったんですが、その概念は覆されました。面白いものは面白いんだなぁ。
双子のキャラも好きですが、高槻も極めちゃってる感じが好きです。シリーズ楽しみ。
Posted by ブクログ
面白かったです。キャラクターや設定は、さすがメフィスト賞作品という気がしました。
ミステリなんだろうけど、悪く言ってしまえばキャラ萌え小説の感は否めない。双子と刑事さんのキャラクターが受け入れられない人は駄目だろうな、と思う。
私はわりと気に入りました。
ただ、主人公側の人たちはいいのだが、容疑者側というかミステリ作家陣の個性が薄くて誰が誰だかわからないという感じがしました。だから誰が犯人でも意外性がないというか…。そこがちょっとミステリとしては残念でした。
とりあえず続きは読んでいきたいと思います。
Posted by ブクログ
愉快痛快唖然茫然。
“本格”をぶっ壊せ!!
してやられたなぁ。 ガツンッときた。
長々とした薀蓄にはちょっと辟易もしたけど、そこから哲学に繋げたのはなかなか興味深かった。
第37回メフィスト賞受賞作。 これまたぶっ飛んだミステリーだった。
Posted by ブクログ
面白い。主人公たちのキャラがぶっ飛んでていい。本格ミステリとしては破綻してるんだろうけどこれはこれでアリなんじゃないかって思わせてくれる。高槻さんが死なない事を祈ろう(笑)次の作品も読んでみようっと。
Posted by ブクログ
もっと早く読めば良かったと思うくらい面白かった…!
ミキちゃんの魚への愛情(…かな?)と、最後に裏切った人が勝つというゲーム理論が、読んでいて「うおおおおお…!!!」と思った。
魚蘊蓄のところは正直あとから辞書とPC使って調べながら読まないと全然わからないwけど面白い!
真樹と美樹の身長差の3センチを靴の高さでフォローするところにちょっと小賢しさを感じた。頭いい人はこういう基本的なところもきちんと攻めていくのねw
これから続編読むつもりだけど、気になってすごくワクワクする
Posted by ブクログ
THANATOSシリーズ1作目。第37回メフィスト賞受賞作。
個人的印象は、さすがメフィスト賞、という感じ。
海洋生物への愛に溢れている、溢れ過ぎている。
本格ミステリーのようで、アンチミステリーのような。
人によって合う、合わないがはっきり別れそう。
Posted by ブクログ
また騙された…いつも双子もの読んで騙されているのに…
密室トリックも生物云々も(私にとって)難しかったが全体としては面白かった。こるもの作品は初めて。
次も読もうか、検討中。
Posted by ブクログ
3-
ただ“美少年”と書けばそれだけで美少年になってしまう。
小説って不思議。
本格を否定しているように見せかけておいて実は何も否定していない。物語内ルールに則ってあくまで論理的に出来事を説明していっているにすぎない。見せかけの否定と根本的な肯定がまるで循環しているかのような構造こそが本作の狙いなのではないかと感じる。まるでモナコ水槽である。いやむしろウロボロスかもしれない。
ただその説明がくどい。地の文は語り部である刑事の一人称視点で、終始つっこみを入れながら説明する形を取る。まるで知人のブログを読むような気恥ずかしさがある。もう少し緩急があると良いのだが。終盤になると断定型を取らなくてもよいところでもひたすら断定型で言い切るので、胡散臭さが増し、詭弁と取られかねない。故に説得力が下がる。そんな説明を終盤繰り返すものだから余計にくどく感じる。この繰り返しは強調というよりも、単に著者の自信のなさの表れだ。
ちょいちょい差し込まれるサブカルネタはさむいし、満を持して開陳されるDSネタもバレバレだ。そもそも双子の立花兄弟といえば政夫と和夫だ。
ただまあお魚蘊蓄は結構面白かったが。
Posted by ブクログ
孤島にミステリー作家に密室、
揃いも揃ったミステリ要素を、バッキバキにぶち壊しています。嫌いじゃない。
死神と探偵の兄弟もいいキャラクターしてる。
薀蓄がちょっとしんどいけど、このシリーズはハマれば面白い。
Posted by ブクログ
アクアリウム?とか、遺伝子の話は壮大で面白かった。
本格ミステリは苦手かもしれない
探偵役が意識的にその役割を放棄することはわりとある気がするけど、
意趣返しのような今回のパターンははじめて
でもやっぱり生態系の雑学が一番面白かったから、
次は買わなくてもいいや
Posted by ブクログ
双子の少年、一方は探偵、一方は死神、とか美味しい設定なのに中身のミステリーが蔑ろにされた感が否めない。水槽とか魚とかミトコンドリアとか嫌気性細菌とかそっちの話ばっかりだった気がする。最終兵器ショウモンダコだしね。