あらすじ
江戸は浅草の札差店で、10人もの奉公人が同時に亡くなった。同心見習いの紺之介は、夕食の味噌汁に一匹の虫が入り込んでいるのを発見。毒と思しき昆虫の正体を突き止めるため、「天才」と名高い本草学者(科学者)を頼ることにした。日暮里に佇む屋敷を尋ねると、現れたのは美麗な変人学者・香西朝槿。口を開けば悪態が出てくる偏屈ものと協力して、事件に挑むことになる。本草学の知識で謎を解く、全く新しい捕り物帖!
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Posted by ブクログ
面白かった!が一部難しい所もあって読むのに時間がかかった…
お話は3編。面倒なタイプの学者で医者と、男装の同心見習い(?)
最強バディ!と帯にあったけどバディ…?
期待してただけにちょっと残念だった。3編目の最後の夢 が一番、紺之介の人間らしさというか胸の内を聞くことができて良かった。
続編がでたら読みたいです。
Posted by ブクログ
浅草のお店で奉公人が10人いっぺんに亡くなった事件。
みそ汁に入っていた虫が原因ではと十手持ちの紺之助が本草学者の香西朝槿を訪ねる。
朝槿、口は悪いけどその通りだなと。
もっとエンタメよりなお話かと思ったけど、結構時代背景とか詳細に書かれていて面白かった。勉強になった。
ただ、会話が読みにくい所があってその都度止まってしまった。
紺之助に色々秘密があってキツイだろうなと。。
Posted by ブクログ
幾つかの事件を共にする事になる美男学者と男装同心
平賀源内や杉田玄白の事など変人本草学者がオタク語りしまくるので、読むのに時間がかかった(笑)
最終的に師匠と弟子になるかも?な物語。
恋愛モノにはなりません。
終盤になるにつれ、汀先生らしい展開と設定にワクワクしました。
もどかしく切ないラストに、この時代はここまでが限界なんだろうな、と辛くも感じた。
Posted by ブクログ
汀こるものさんのサイン本2冊め。どうもこの方の文章は相性が悪いようだ。一つ前に読んだ作品はちょっと特殊な感じのものだったのでそのせいかと思ったが,本作は普通の小説体。それでも一向に読書スピードが上がらない。なんとも粘性があるというかするする読めない。
まぁ本作もそれほど普通ではないかもしれない。江戸時代の捕物というわけでもなく医者ものでもなく,一応謎解き要素はあるのだがミステリーっぽくもない。主人公(というか語り部)たる紺之介の立ち位置や人物像も今ひとつ曖昧である。面白かったような苦行だったような,あまりすっきり感はない