汀こるもののレビュー一覧
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結局どういう事になるのか、という、ものすごい疑問を残した最後でした。
入れ替わり? それとも妄想は本当だった??
どちらなのかはさっぱり分かりませんが
やはりこの2人は非常識、というのだけはヒシヒシと…w
新しい9人目は女性。
しかも交代ではなくて、増員。
常識にはまっている彼女が『普通』なのでしょうが
これはちょっと生きていけるか…謎です。
信じなくても、生命の確保だけはして下さい、と思ってしまいました。
実際にあった事件から学ぼうゲーム。
あの2人の特徴を知り尽くしていれば、さっさと離脱するに限ります。
最後まで常識でついていけば…。
刑事さん、の壊れっぷりというか、世の中斜めっぷりが -
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ネタバレさて、まずはサバイバルからだ。
クローズドサークルはいつもそれから始まるのだろう?
THANATOSシリーズ第6巻。
三人目の事件を手帳を基に振り返り、推理、事件の回避
または現状から解放される方法を考える。
見方を変えれば安楽探偵のような図の話である。
真樹には何を言ってもいいとは思っていないか?という
終盤の問いかけで、彼の軽い口調に騙されていたが、死線を
幾度も乗り越えた「探偵」の立場だというのを思い知らされる。
死神と探偵の双子は表裏一体である。
本当の死神は、どちらなのだろうか。あるいはどちらも。
美樹のメンタルばかりが目立つが、彼だって同じように
情緒不安定になることもあり、事 -
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スティーブ・ジャクソンで育った世代の私にとって、作品前半の湊さんと高槻・佐伯のゲームシチュエーションを使って過去話を再現する展開は、とても『萌え』ました。(昔の血が騒ぎましたよ…。まぁ、この手法が使えるのはシリーズものとして、各キャラの設定が読者にも判っている前提あってからこそ、なんだとは思いますが。ということで、新規読者に初THANATOSシリーズとしてこの巻から読むことは薦め辛い)
このまま湊ゲームマスターの過去語りで最後まで粛々と進むのかと思いきや、現在の双子の小事件が絡んできてさらに斜め上への展開へと突き進んでゆく。
そして後半に用意されるのは、観測者によって異なっている事件の『見え -
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シリーズ2作目。
前作で大問題を起こして廃部に追い込まれたはずの醍葉学園推理小説研究部のメンバーが再度集結。『ゼロ年代探偵小説研究部』として再出発し、身近にある様々な問題?に立ち向かう…。
結論から言いますと、第1作よりも遥かに良かったです。
エピソードを読み進める毎に「こいつら・・・(汗)」って感じに脱力してしまう主人公のクソガキ共。けど、どこか憎めない妙なノリが心地いい。高校の部活のノリというよりも、半ば大学のサークルのノリに近いかも知れません。
個人的に好きなのがこの一冊で明らかに評価を上げた“匠”こと一年の川崎淳平。何せ諸先輩方やヒロインを差し置いて、表紙にまで登場してますからね -
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ネタバレ完全犯罪研究部シリーズ第2弾。
≪あらすじ≫
前作の事件で「推理小説研究部」が廃部になっちゃったけど、古賀の心身対策のため、新たに「ゼロ年代探偵小説研究部」を立ち上げる。部員は同じだし、裏の顔は「完全犯罪研究部」のまま。
猫殺し犯に復讐する小学生を手伝ったり(コカコーラ爆弾)、
早死呪術事件を更に大きくしたり(杉野二号の呪い)、
同級生のイジメ問題を解決したり(iPhone水没)。
そして女装した中2男子に、兄の”父親殺害計画”を阻止するよう依頼を受ける。
部員を体育倉庫に監禁し、練炭七輪で父を車内で殺害しようとした本当の理由とは?
≪感想≫
マンガアニメ等の2次元ネタがてんこ盛り。元 -
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おおぅ。(作者自身も含め)まさかのシリーズ化!
廃部になったはずの推理小説研究部が「ゼロ年代
探偵小説研究部」(仮名完全犯罪研究部)が無事に
復活。ハイテク、ローテクの合わせ技を駆使した
部員達の傍若無人な暴走っぷりは更に加速していて、
それが一層ストーリーに速度と面白さを与えてます。
得意の小ネタも元ネタが分かるものから、
全く分からんものまで1Pに1ネタくらいの
テンションで散りばめられていて、一体自分は
何を読んでるのか良く分からなくなるw。
終盤にあの局面でまさかの「ボスケテ!」とはw。
普通に吹き出したっス。
部員達の強烈な個性も今作はより明確に
書かれていて講談社ノベルスでラノ -
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ネタバレあります
○感想
クジラの骨は気になるというか、野口英世の功績は8割がた否定されている説もあるんだがその辺どうなんだろうという……。
ラスト20ページが熱い。そういう視点から見たら確かに洗脳で。結局、どういう視点を選ぶか、なのかなと。面白いのは、登場人物が嘘をつかないという前提で読んでしまっていたあたり。シドと美樹ちゃんは友だちになれそうな気もしたんだけどな。
作中で美樹が唱えたのはお西かお東かは定かではないけれど浄土真宗の。教義と美樹の思想が一致しない気がするあたり、本当に趣味っぽい。ちなみに、ちゃんとあげたら10分は余裕でかかるお経なので、シドがどん引きする気持 -
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シリーズ4作目。大変だぁ、タナトスきゅんこと「美樹ちゃん」が
誘拐されてしまった。死神と異名を取る彼を誘拐して、果たして
犯人の命はあるのか!!?? ...という話しではないw。
大物政治家を父親に持つ彼の悲劇のストーリー...なのか?
死神に出来た「友達」。一瞬ホロリとしかけたぞw。アブネ。
今回もとうとうと美樹ちゃんによる大演説が途中にガッツリと
挿入されてて相当ネタ本としても面白く、だんだん魚好きに
なってきそう。クジラの骨とか。
その死神を兄に持つオトート、「真樹」の鬼畜、悪魔っぷりは
今作もキラリと光る刃の如し。ド反則で警視庁参事官を
一瞬にして葬ってるしw。ヒデーなー。
な -
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今回の視点は、探偵でも警察でもバイトさんでも死神でもなく
ちらちらと出てくる警視正。
ひたすらに灰汁の強い、強すぎる面々において
ちらっと出てくるにもかなり個性の強い人でしたが
さてどうなるのやら…と思ってみれば、すごかった。
最初の頃は、それでも『ちょっと変な人』程度の認識でしたが
段々と…恐ろしく『大人』だな、と。
最後の方の女性に対する怒りはよく分かるのですが
この人大人としてどうよ?! と言いたくなります(笑)
しかしいつもながら、吐く内容は分かりやすく正論です。
人に自分を委ねてはいけませんし、軸を動かしてもいけません。
それをした時点で、それは『自分』ではなくなり、ただの生き物