あらすじ
真夏に自然科学部の熱帯魚が凍死した。調査を依頼された「探偵体質」の高校生・立花真樹(たちばなまさき)は、自然科学部と生物部の抗争に巻き込まれてしまう。文化祭を利用して生物部への「復讐」を目論む彼らだったが、当日、生物展示室を襲ったのは、予想外の凶悪爆破事件だった。双子ゆえの「傷」をも描くシリーズ第2作。(講談社文庫)
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引き込まれる
面白かったです。
この作家さんの作品は自分と合うのか、どの作品も読みやすくて
つい没頭してしまいます。
主人公の性格と相まってフランクに展開していく中、
意外と深く刺さるメッセージが多く、考えさせられます。
完全犯罪研究部や出屋敷市子シリーズと世界観が同じなので
合わせて読むと更に楽しめると思います
Posted by ブクログ
ついつい手が出てしまう!講談社ノベルスの方も買いそうな勢いです。
グッピーとベタをペットショップに見学に行く程度には影響された(間違っても買わないし飼わないけど。
Posted by ブクログ
構成は前作と同じく、アクアリウム関連の死ぬほど長い蘊蓄と、それを踏まえたトリック。さらに今回は犯人の動機、キリングメッセージをも流れに取り込み、あくまで双子の話であることを逸らさずに一歩踏み込む。アクアリウムについて語ることはつまり、自然の摂理について語ることである。自然が全てシステム的に正しいのだ、という暴論を吐くつもりはないが、自然の論理が持つ力は、時に人間が練り上げたそれより威を持って僕らに迫ってくる。社会から弾き出され、自然にも拒否された双子はどこへ向かうのか。BLに限らず、恋愛物は障害が大きければ大きいほどよい、と言うが果たしてここまでくると、人間とは何かと考えさせられてしまう。
Posted by ブクログ
舞台は高校。 起こる爆破事件。
相変わらずアクア知識が大量に投入されている。ちょっと読むのがツラくなる時もある(笑)
なかなか面白いのはやっぱり人間関係とか人と人のやり取りである。
本作は動機をメインに扱っており、そこがまた面白くなっている。
哲学的でもあり、文学的でもあり、人間的であり、感情的である。
真樹と犯人の最後のやり取りは、なかなかどうして言い返せないものである。
今回もまた、しんみりと面白かった。
Posted by ブクログ
最近メフィスト賞作家が気になる。しかし魚蘊蓄がものすごいなぁ。私は水槽育成ゲームで充分だな。(笑) 双子で優劣の差をつけられちゃったらきついだろうなぁ。元は同じなのにね。しかし高槻さん…仲良くしてやってと頼むのはいいけどその子も死んじゃうよ?(笑)
Posted by ブクログ
前作の孤島から、今回の舞台は学園へ。
読みはじめると、面白いのでページをめくる手が止まらない。
相変わらずいいキャラしてる死神と探偵。
今回はあまり薀蓄は気にならなかったな。ちょっと興味深い内容だった。
少しだけ、美樹や真樹の過去も知れたり。
双子だからこそ、の思いもあったり。
切ないなあ、と。
これから死神と探偵はどうなるんだろう。