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Posted by ブクログ
双子ミステリ、『THANATOS』シリーズの第5作目。今回は双子と関わったばかりに“レース”から脱落し、しなくてもいい苦労をしている悲運の?警察官僚、湊俊介が主人公。
受験戦争や役人の出世競争を、進化論における『赤の女王仮説』になぞらえた作者氏の目の付け所が非常にいいと感じました。「その場にとどまり続けるためには、全力で走り続けなければいけない」。相対評価で脱落者のみがふるい落とされてゆく様は、正に生物界の捕食者と被捕食者における『進化のレース』そのものです。
お堅い警察組織の人間でありながら文学作品(幻想文学、詩)を愛し、今作では真樹にはおちょくられ、高槻に説教され続ける湊のキャラも最高。特に何度も真樹に『素人童貞』よばわりされてその度にムキになって否定する様は、30代半ばのオッサンなのに可愛らしくすらありますw
ミステリとしても申し分無い完成度。個人的にはシリーズ中一番の作品だと思います。面白かったです。
Posted by ブクログ
今回の視点は、探偵でも警察でもバイトさんでも死神でもなく
ちらちらと出てくる警視正。
ひたすらに灰汁の強い、強すぎる面々において
ちらっと出てくるにもかなり個性の強い人でしたが
さてどうなるのやら…と思ってみれば、すごかった。
最初の頃は、それでも『ちょっと変な人』程度の認識でしたが
段々と…恐ろしく『大人』だな、と。
最後の方の女性に対する怒りはよく分かるのですが
この人大人としてどうよ?! と言いたくなります(笑)
しかしいつもながら、吐く内容は分かりやすく正論です。
人に自分を委ねてはいけませんし、軸を動かしてもいけません。
それをした時点で、それは『自分』ではなくなり、ただの生き物と化します。
とはいえ、反論できない時点で、相手の言い分を認めている事になりますが。
今回の謎としては、結局本人なのか違うのか、入れ替わったのか。
そして鞄の中身?
女子高生並ですね…w
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小説・文芸
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