あらすじ
「カードゲームで7人の城主を倒し、その後クイーンに挑んで勝てば、あらゆる願いが一つだけ叶う」。謎の妖精を従えてプレイをするこのゲームに、様々な願いを叶えるべく少女たちが次々と集った。だがタダより高いモノはない。案の定、ゲームにはプレイヤーたちの命に関わる激ヤバな仕掛けが隠されていたのだ。友人が巻き込まれてしまった純和風魔法少女・出屋敷市子は、難敵に挑むのだが……。作家生活10周年記念出版。
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Posted by ブクログ
大雅さんの過去に起因した話が、一番心を抉ります。
心に余裕がない時にすがりついてしまった妖怪と、心の余裕がないために閉ざしてしまった少年の出会いと別れ。結果的には、妖怪と結びついてしまった時に起る悲劇は免れています。しかしそれは結果論であって、本当の意味で当時の大雅さんに必要なことだったのかと言われると、あのまま暮らしていてもよかったのではないか、と思ってしまいます。すべては春雅のせいであります。
とはいえ妖怪との暮らしなので、幸福になれたとは思えないのがこの世界のひどいところでして。相手も心が弱っているから、妖怪本来の行為に行きつかなかっただけで、平穏を取り戻せたら違っていたのかなぁ。
何がどうあれ、妖怪・魑魅魍魎の類の甘言には乗ってはいけない、というのが基本ルールな世界。願いを叶えてあげるからTCGやろうよ、とかどこぞのインキュベーターみたいなこと言われてもついていってはいけません。違う意味で神通力の恐ろしさを知った話でした。あと毛野が男性ということを初めて知った気がする。初出だと思うけど、どうだろう?ビジュアルとセリフのせいで、てっきり女性だと思っていました。厳島神社関連だし。
怨霊と御霊の境界があやふやで、よその永キュおがあれど簡単に飛び越えてしまえるというのは、日本的であると感じました。どちらも、そうであると信じている人々が多ければ多いほど、影響が強くなるというシステムなので、
『人が死ぬのは、忘れられた時』というセリフが「ONE PIECE」にありますが、あちら側の存在も、基本的にそうであるのが公平な存在という気がする。
裏を返すと、生きていても死んでいる状態になってしまう、の怖さもあるのだよな、このセリフ。
短編3つの感想を、順不同でつらつらと。
Posted by ブクログ
林間学校、見知らぬ駅、ゲーム、の短編3話。
見知らぬ駅だけ、主人公は彼女の父親。
何だかこう…どういう展開ですか?! と
突っ込みたいのですが、微妙な気分でした。
戻らない方がよかったのか、それとも…と。
学校お泊り会も、なかなか状態。
噂によって自分が変えられていく、というのは
人も一緒かと。
すぐに、は変わりませんが。
そして最後のゲーム。
結局、代償なしで何かを得よう、というのは
無理があるものです。
Posted by ブクログ
出屋敷市子シリーズ。これが1作目だと思って読み始めたら5作目だったので、登場人物の妖怪たちは把握しきれなかったが、短編集だしそれほど不都合なく読めたと思う。
妖怪ファンタジーでラノベではあるが、時々深いところもあって面白い。ベストはラストのカードゲームの話で、ゲーム外の戦略がよかった。
次はレベル99から順に読もう。
Posted by ブクログ
・彼らの死は彼らのものではないのか
市子によって猫型宇宙人になったエインセルが人々により獺型宇宙囲碁妖怪エインセルになる話
猫型の方が好みだったが、獺型囲碁妖怪ってかわいいからいいか。要するに子規が可愛い
・他人に何をしたかは忘れているものだ
大雅さんが狐に化かされたのをお母さんが助けにくる話
超短編。まぁあのまま一緒に暮らしたりしたら市子は家出すると思う
・今どきのゲームは一日一時間では終わらない
勝てば願いが叶うという触れ込みのカードゲームをめぐる少女たちの戦い
最初の、適当にやればいんじゃね?という感じと、極悪妖怪がかかわっていると分かってからの市子のテンションの違いよ。
でも小学生の女の子も切り捨てない市子の優しさ。