あらすじ
サラマンドラは火の中でしか生きられない――。
パソコン教室の講師として平凡な人生を送っているぼく。だけど、ある日生徒から持ちかけられた相談により、ネットに潜むトラブルの渦に巻き込まれることになる。不用意なブログの書き込みを発端とした32万アクセスの大炎上案件解決のためにぼくが頼ったのは、インターネットよろず相談所「さらまんどら」。
火の中で生きる竜「サラマンドラ」を自称する彼らは、自ら炎上に飛び込んでトラブルを解決するという。所長のオメガに仲間に引き入れられたぼくは、このトラブルの「非常識な解決」を目の当たりにする――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
汀こるもの氏の初のライト文芸作品。インターネット炎上をテーマとした今作は非常に面白かった。車椅子のネットコンサルタント、オメガの破天荒ぶりと文章のスピード感がとにかく魅力的だ。テーマの魅力もさることながら、車椅子の病気に関する描写も細かくて、筆者の取材の細やかさが伺える。汀氏の他の作品も読みたくなった。ちなみにここだけの話、先生×オメガとても萌えます。
Posted by ブクログ
インターネット炎上対応のコンサルタント。いや〜読んだこと無い系統の本。主人公は炎の竜さらまんどら。最初はべらべら喋りまくる主人公に辟易する部分や作り込まれ過ぎに感じた周囲の登場人物…学習障害の子供、引きこもり…にお腹いっぱいの感じも。でも、その火消し手口はかなり面白く、彼の引き立て役?かファシリテーターか?と思っていた先生がまさかまさかの…。キャラ設定がてんこ盛りで年寄りにはキツイ部分もありますが、一読の価値あり!と。
Posted by ブクログ
面白かった!
あとがきの「顔のいい男二人のイラスト表紙」とか「小難しくて話の長いちょっとかわいそうな男」とかいちいち思ったまんまでした。そしてトドメのサラマンドラの歌への突っ込み。
「こるもの作品は数百年後~流行り言葉を多めに入れています」とか。今回はあとがきが本編と同じくらいにツボでした。
今回のお話は読みきり一回きりのつもりだったのかは分かりませんが、続編が出るなら是非読みたいです。
Posted by ブクログ
ネットトラブルコンサルタント、の連続短編。
何故にここまでハイテンション…な最初の話から
一応主人公の過去が最後に出てきたり。
コンサルタントの所でルームシェアしている人達も
なかなか個性豊かで、恐ろしいほど特化しています。
止める人は一応主人公のみ、と思っていたら
その主人公もあれ? な過去持ち。
いや、過去があるらしい??
いつもの事ですが、常識人はどこへ?! ですw
Posted by ブクログ
ネット炎上事件を扱うお仕事小説かと思ったけど、全員だいたい渦中の人で、読者相手に吐露して終わって何もスッキリしない読後感に正直呆然としている……
面白くない作品では無いです
でも読む人を選ぶというか、若くないとネットスラングと勢いに置いていかれると思う
何言ってるか理解は出来てもスピード感についていけない
これはコレである意味凄い小説だなって思う