三津田信三のレビュー一覧
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死相学探偵シリーズ第2弾。
とある大学の怪談会サークルが行なった悪魔召喚?降霊術?の儀式。その最中に、メンバーの一人が突然死。その後、他のメンバーも次々に亡くなっていく。その死の謎に、死相学探偵・弦矢俊一郎が挑む。
刀城言耶シリーズほどの禍々しさはないけれど、時代設定が違うから仕方ないのかな。でも、特に前半、四隅の間の参加者の心理状態とか、黒い女の出現とか、十分恐いし楽しめる。
ただ半分を過ぎても主人公は出て来ず、あれ?と思ってたら、後半急ピッチで話が展開。あっという間に解決しちゃった感じ。もうちょっと弦矢さんの活躍が見たかった気もする。
前作にも出てきた所轄の刑事・曲矢との掛け合いも面白いし、飼い猫の僕にゃんもかわいい。今のところ5作目までは出てるみたいなので、俊一郎の成長ぶりと、まだ存在だけの黒術師がどう絡んでくるのかに期待。 -
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僕にゃんマジ天使!!! …それはさておき(笑)毎度呪術的な仕掛けで事件が起こるこのシリーズ。今回は十二なのでコレですかーなるほどー。(詳細については読むべし読むべし)
タイトルの通り、十二人の生贄候補が出てくるため、登場人物が多くてどうなることかと思いましたが、思いの外スッキリまとめてきたのは流石。(最初はちょっと混乱したけどね)
今回、どっちかというとミステリー寄りでホラー的な要素少な目。遺産相続にまつわる歪な一族の設定とか、事件の原因となる呪術の仕掛けとか、影の存在とか、散りばめられたネタ諸々、かなり魅力的だったんだけど、なんだか所々駆け足な感じが否めなかったのは残念w(真面目に話を膨らませると大変なボリュームになりえる感じはするので、しょうがないっちゃしょうがないかー)
サクッと読み終っちゃったので面白かったんだけどね、ちょっと物足りない。次に期待。
ところで、あの妹さんと俊一郎の組み合わせで行くのかと思いきや、作者があの曲矢刑事と俊一郎の組み合わせをぶっ込んでくるとは……侮れぬ……。 -
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刀城言耶シリーズ最長編で最も面白いと評判が高く、本格ミステリ大賞を受賞した作品。・・・ということでとても期待していました。好きなシリーズだけに大変楽しみでした。
が、あれれ。
実際に蓋を開けてみると、どうも勝手が違う。たしかに面白いしよく出来ているとも思うけど、どこか薄い。どこかライト感覚なのです。読みやすいけど中毒性はない、といえばいいのか。
自分なりに理由を考えてみた。
※以下、ネタバレはしませんが小説の内容に若干触れています※
1、「厭魅」「首無」「山魔」にあるような圧倒的な怖さ=ホラー要素が薄い。常識ではあり得ない設定ともっとあり得ない人物造形にもかかわらず(笑)、そういう世界が世の中のどこかにあるのかもしれないと思わせる、読者をねじ伏せて納得させてしまう強さ、魅力にやや欠ける。
2、厭魅(まじもの、カカシ様、ナガボウズ他)は文句なしに怖かったし、首無も山魔も夜中にトイレに行けなくなる!的な(笑)昔ながらの怪談としての薄気味悪さがあった。正体の知れない邪悪な何か。人間を襲う何か。それが水魑(ミヅチ)にはない。因習の村を覆う大いなる悪しき影のような存在であるはずなのに、怖さが足りない、弱いのではないかと思う。
3、三津田ワールドの昭和であり、都市部から隔絶された超田舎の山村であり・・・という前提条件をもってしても、警察の介入を拒否する長老と、彼の脅しの手段、かつそれに屈してしまう周囲(刀城言耶含む)の言動があり得ない。どうしても警察を排除するなら別の方法を考えるべきだったと思う。
4、このシリーズの弱味は、常連キャラに個人的な魅力がないこと。探偵役の刀城ですらキャラが十分に定まっていないし、あまり魅力的ではない。彼は狂言回しとして優秀だし読者の反発を買うタイプではないから「問題がない」という程度。不幸にもこの作品は、他の二人のレギュラーの会話から始まる。阿武隈川烏(刀城の先輩)と祖父江偲(編集者)の二人に人間的魅力があれば楽しいのだろうが、二人とも人物造形にリアリティがなく一面的。ヘタなラノベ以下のキャラづけしかされていないため、第一章のもたつきが半端なかった。
以上、書き殴り失礼。
文句ばかり書きましたが、本棚を見ればおわかりのとおり私はこの作者のファンなのです。この人の編み出す異様な雰囲気、ホラー要素に満ちたきっちりミステリ、そこが好きなのです(ホラーが好きなのではない)。それだけに今回は肩透かしを食らった気分でした。
おかしい・・・(笑)。
なんでこれが彼の最高傑作とか呼ばれるんだ。
謎である。 -
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ホラー作家三部作のラスト。
前作がまるまる体験談としての続編。さすがに「ここから読んでも楽しめますよ」とはとても言えない。
前作からは結構刊行の間が空いてるので「評判が良かったから続編書きました」みたいなものかと思ってたんですが一応きちんと伏線なんかも回収されて・・・まあ前作もそうでしたが「ミステリよりのホラー」という感じなのでなにからなにまで全部綺麗に真相が!というわけもないんですが・・・
なんとなーくラストは予想できたので意外ということもありませんでしたが、(ホラーとして)予定調和的な終わり方でよかったと思います。さらなる続編はまず期待できないでしょうけどw -
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刀城言耶シリーズ第六長編。
今回はミステリというよりもホラー寄りな感じがした。
そのわりには、ホラー小説みたいに怖いってほどではなかったから怖がりの私には読みやすかった。
当時の遊女の人たちは想像していたよりとてつもなく心身共に辛かったんだなぁと思うと読んでてこっちも辛かった。
それにしても刀城言耶が630ページ過ぎないと出てこないというのには驚いた。
ちょっといくらなんでも遊女についてが長かったかなぁという気がしないでもなかったな…興味深かったし読みやすかったから苦痛というわけではなかったけども。
最後はシリーズならではの怪異が残ってモヤっとする感じ。
★3.5…かな -
Posted by ブクログ
ネタバレ「外部が放射能で汚染されている」という、クローズドにも程があるやろ〜!とミステリファンなら胸熱になること請け合いの舞台設定。
そんな究極の状況下で発生する連続殺人。彼等をここに導いた人物の事件への介在を示唆しながらも、絶望的な事実がそれを否定する…(胸熱)。
そして、遂には物語の語り手までもが死亡した!と思わせておいて実は…なトリックは、使い古された物ではあるのですが、そこは三津田先生です。見せ方がとてもスマート。説明がましくないのよね…めっちゃ説明してるけど…←
そして、最後に明らかになる衝撃の真相。
想像するだに恐ろしい犯行状況に、ページをめくる指の先が冷たくなりました。
何より恐ろしかったのは、「被害者が本当に死んでいるかどうかを確認する為に取った生存者のある行動」だけどね…。この部分は、あまりにも有名なクリスティの某作品を彷彿とさせます。この行為をさせることによって、クリスティのトリックは今作では成立しないことを表現してるんですよね〜(・ω・)だから、「そっちじゃないんだ!」ってすごく嬉しくなっちゃったのよね〜
…かなり前に読み終わってて、感想もメモ書き程度しか残してなかったから、なんか箇条書きな文章になってしまった…(・ω・)うむ…いつも通り…←