三津田信三のレビュー一覧
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刀城シリーズでホラー小説にすっかり免疫が付いたつもりになっていました(過去形)。
今作は、とにかく怖い。息次ぐ間も無く、ひたすら、怖い!
最近の読書スタイルは、【ぬるいお茶を飲みつつ布団の中でぬくぬく暖を取りながら読む(至福)】なのですが、冒頭数ページで布団の中に入ってる足の爪先がヒュッと縮みました。何か冷たい物が足首に触れたような…家族皆が寝静まった筈の家の中に、何かの気配がするような…何かめっちゃ御不浄に行きたくなって来たような……怖いよおかあさーん!!
というわけで、寝る前ではなく仕事の休憩中に少しずつ読み進めました。それでもやっぱり怖い。
ふと、周囲の喧騒に置いてきぼりにされるような、現実世界から乖離した空間に閉じ込められたような、奇妙な感覚に陥ることもしばしば(°_°)こ…怖…
薄暗闇の中に浮かび上がる義母の足首。座敷牢に幽閉された祖母の狂気。優しい老婆が語る恐ろしい言い伝え。子供同士の他愛ない遊戯の中にひそむ隠語…。
三津田先生ー!早く謎解きをおくんなましー!と思ってたら、続くですってえええ/(^o^)\
もっとこう、表現力豊かにこの恐怖感をお伝えできれば良いのですが、どうしたって「怖い」の形容が付いて終わるのでこれ位にしておきます←
ミステリな話でいくと、「人間消失」ものに分類されると思うんですが…三津田先生なので、恐らくこの作品だけでも真相指摘できるのかもしれませんが…
伏線拾う為にもう一回読み直すのとか絶対むーりー\(^o^)/←
なので、潔く(?)謎解きは諦めて続きを読みたいと思います。
【私】がある日突然、連れて来られた旧家。そこに一歩踏み込んだ瞬間、【私】の世界は一変した。
曰く付きの離れ、踏み込んではならない山、不意に目前に現れる祠、奇怪な葬送儀礼…。やがて彼は、かつて父が経験した、身の毛もよだつ現象を目の当たりにする! -
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三津田信三の「冬城言耶」シリーズの第四作目にあたる短編集。正確にいうと、短編が三本に、中長編(表題作)が一本。
正直にいうと、前作(特に衝撃度がハンパない第一作=厭魅の如き憑くもの)ほどの迫力も、背筋の凍る怖さもない。・・・といっても面白くないわけではなく、これはこれで良くできているし、そこそこ面白いのよ。
ただ、この本を読んではっきり明確に、このシリーズの構成要素&どこがおもしろいのか、が見えてきました。そう言う意味では収穫は大きかった。
1、こわ~い怪異にはページ数が要る。
身の毛もよだつようなホラー要素を十分に描写するには、つまり作品世界の情緒を引き出すにはかなりのページを割く必要がある。これは長編の強み。短編ではこれが必要最低限の状況説明で終わってしまうので(必然的に)、どうしても怖さに深みがない。
2、このシリーズの構成がよく見える。
謎(怪異)の提起→繰り返される過去の逸話→現在進行形のトラブル→言耶登場→巻き込まれる・リアルタイムで怪奇を体験→謎解き。長編だとこれが怪異ウンチク、人物情景描写、過去と現在両方のエピソード満載で、真相は注意深く隠されている。ミスリードや伏線もたっぷり。短編では物語の背骨がくっきり浮かび上がってしまう。言耶の謎ときが占める割合が多すぎて理屈っぽくなる。
・・・文句じゃありません(笑)。これはこれで面白かった。でも、もっと深く掘り下げてほしかった怪異がいっぱいで、若干心のこりです。 -
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弦矢俊一郎シリーズの3作目です。
角川ホラー文庫ということですが、
特に怖いということはありません。
怖さで言うと当事者目線で話が進む前作の方が上だと思います。
女性の体の一部を除いて焼くという猟奇殺人が続けて起こり、
ネット上の犯行声明文から、
どうやら「六蠱の躯」という呪法が目的らしいと分かります。
この呪法は女性の各部位を寄せ集めて理想の女性を作り出すというもの。
じゃあ誰がどういう基準で被害者女性を選び出すのか、
という犯人探しになるのですが。
俊一郎の祖母ちゃんも言ってますが、
こういう犯人探しは警察の機動力しかないので、
死相学探偵の特技があんまり活きてこないです。
「愛染様」としてその筋では有名な祖母ちゃんの威光で、
警察組織に妙にあっさり話が通るし。
猟奇殺人も生きたまま焼かれるという相当酷いものですが、
それにしてはさらっと書かれているような・・・。
全体的にあっさりとした印象を受けました。
ちらほら名前が上ってくる「黒術師」は名前が出て来ただけ。
これはまだまだ続くということでしょうか。 -
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弦矢俊一郎シリーズの2作目。
ある理由から城北大学の2年生から編入してきた転子(てんこ)。
前の年に起こった事件(事故?)を知らされないまま、
「百怪倶楽部」に入部することになり、
「四隅の間」の儀式の参加メンバーとなってしまいます。
その儀式の最中に第一の犠牲者が・・・。
密室で起こった不可解な死は、
事故なのか呪いなのか。
残りの参加メンバーは遅ればせながら気が付きます。
軽はずみに地下室で儀式をするべきではなかったのでは、と。
もちろん私だったら誘われたって絶対御免です。
前作よりもミステリーとホラーが違和感無く同居できてる気がします。
前半には探偵役の俊一郎がまったく出てくること無く、
依頼人の転子の目線で事件(?)が進むので、
暗闇での恐怖感とかなかなかのものでしたし、
後半になって俊一郎が真相を求めて動き回るのも、
最後に展開した推理も程良く納得できるものでした。
そして俊一郎の飼い猫「僕」の存在。
このねこに与えられた設定は今後どういう意味を持つのか。 -
Posted by ブクログ
前半部分は、入埜転子の目線で話が進みます。
“百怪倶楽部”の夏休み中の特別企画として
“四隅の間”という儀式を寮の地下で執り行う事になったのだが
儀式のクライマックスで女性部員が急死する。
その後、部長が転落死をしたり、部員が怪現象に襲われたため、
俊一郎のところに依頼が来る。半分過ぎてからの登場です。
寮で調査を始めた俊一郎に早速黒い影が・・・
ここら辺までは大盛り上がりだったんだけど、事件解決が
あまりにもあっさりしていたので物足りない感じがしました。
ネコの僕にゃんがすご過ぎる。っていうか欲しい。
前の事件の黒幕が関係してきそうな気配だから
続きを読みます。 -
Posted by ブクログ
弦矢俊一郎シリーズの1作目。
探偵物はもともと好物で、
死相学という聞き慣れない単語にまず食い付きました。
ホラー文庫に入ってますが怖くなかったです。
スプラッタもありません。
ホラーとミステリーの融合という触れ込みでしたが、
感想としてはホラーもミステリーも物足りなかったです。
今回、主役の若き探偵弦矢俊一郎は事務所を開設したばかり、
何事も手探り状態でスタイルが確立していない所為か、
推理というより右往左往していて最後に思い付いたという感じでした。
背後に人の思惑があると分かってしまうと、
得体の知れない怖さというものが無くなり、
怪異現象なら何でも有りなので、
推理は主に動機に関してということに。
結果どちらも物足りなく感じてしまいました。
一番のミステリーは弦矢俊一郎自身の過去でしょう。
なにやら意味深な文章があり、
本人も憶えていない大変な過去を背負っているらしいので、
シリーズを通して徐々に明らかになると思われます。
そこに一番興味を惹かれてしまいました。