三津田信三のレビュー一覧
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刀城言耶シリーズ初の短編集。
分量の問題もあってか、お得意の1人多重解決は控えめですが、シリーズの色は失わずファンなら楽しめるであろう一冊でした。
また、シリーズ入門編としても良いでしょう。
『首切の如き裂くもの』
周到な伏線で魅せてくれる佳作。
『迷家の如き動くもの』
予想の範疇ではあったが、その手順が光る。
『隙魔の如き覗くもの』
バカミス的トリックの中に緻密さが見える作者らしい作品。終盤に添えられる「凶鳥」についての一節にはニヤリとしました。
『密室の如き籠るもの』
250頁超という書き下ろしの1編。こっくりさんという馴染みのある(?)怪異を軸に密室殺人を扱います。密室講義そのものがミスディレクションとなっていて、その真相には驚きと共に遣る瀬無さを感じました。こういう話にはめっぽう弱いんです… -
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拝み屋の祖母をもち、自らも他人の死相が視える青年・弦矢俊一郎が、探偵となり怪異現象に挑む「死相学探偵シリーズ」第一弾。
三津田作品にしては、かなりライトな印象。刀城言耶シリーズのような、時代がかった禍々しい雰囲気がない分読みやすくて、一気に読めてしまう。
次々に起こる怪異現象と連続する不審死、十三階段に十三人の愛人と「十三」にこだわった仕掛け。オカルト要素と愛人や遺産をめぐる現実的な動機が絡まりあい、見事にミスリードされる。
主人公の探偵らしくない?探偵ぶりが面白い。事件の渦中で途方に暮れ、「わけが分からない」と何度もこぼす姿が却って新鮮。最後に犯人が言った謎の言葉に、術者の正体、謎は残ったままなので、続きが気になる。 -
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表題作、完全に真相見破ったどーーー!*\(^o^)/*イヤッフウゥゥー!
ピンと来たんだよな〜ピンと来ちゃったんだよな〜「彼女が何を見たのか」閃いちゃったんだよな〜( ^ω^ )嬉!
実行可能性を度外視した、これぞオーソドックスなトリック!
そんな4つのトリックが描かれた短編を収めた、シリーズ初の短編集です。
長編のおどろおどろしい雰囲気と、二重にも三重にも仕掛けられたどんでん返しの妙は有りませんが(それでも表題作には名残は見られましたね〜さすが!)、短編ならではの【一冊で何度でも美味しい】が楽しめました*\(^o^)/*
刀城さんが「ええ〜…僕ただの作家だから、そんな殺人事件の話とかされても…ええ〜…」と、毎度尻込みしながら、ちゃっかり見事に真相を指摘するのがおかしかったわ〜(笑)。
◎首切りの如き裂くもの…多くの元華族達が住まう閑静な住宅街で発生した、女性連続殺人。有力な被疑者が死亡し、事件は決着したーー筈だった。被疑者の婚約者の死の謎に、刀城言耶が挑む!
◎迷家の如き動くもの…毒消し売りの少女が見た荒屋が、一瞬にして消失した?四人の目撃者の証言から、偶然現場に居合わせた刀城が推理した衝撃のラストとは?
◎隙魔の如き覗くもの…隙間の向こうに、魔が見えるーーそんな奇妙な能力を持った多賀子が、勤め先の学校の隙間の向こうに見たのは、教諭達から嫌われている校長が「鬼」に襲われている光景だった。直後、校長が何者かに殺害された一報が入るが…。
◎密室の如き籠るもの…ある日、突然庭先に現れた奇妙な女性。不可思議な言動に魅せられた父が彼女と結婚してから、僕たちの生活は一変した。同じ部屋での連続死、コックリさんと「赤箱」に傾倒する女…そして、不幸は三たび彼の家を襲った。 -
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前作の六蠱もミッシングリンクがテーマでしたが、今作はより繋がりの見出せない被害者候補達の関連性を探ることがテーマとなっています。ーー『何故、同じ体験をした2人の女性のうち、1人だけが被害者に選ばれたのか?』
依頼を受けて調査を進めていた弦矢探偵は、ひょんなことから警察と協力することになります。
その上、半年前に起こった連続殺傷事件の関係者たちを全員死相が出ていないかを確認するのですが、今作で初めて、『人の死相が見える』というチートな能力に限界があることが描かれています。大人数を死視すると、三日間も寝込んでしまうのね…。まあ、目を覚ますとかわい子ちゃんに看病されてるシチュエーションは中々の胸熱展開ですが(笑)。
事件とは関係のない死相が見えた人には何もできない、という彼を孤独たらしめていた葛藤に対し、なんだかんだでスッカリ探偵と仲良しな曲矢刑事が、べらんめえ口調で愛のある説教をしてくれたのも良かったですね〜曲矢刑事好きだわ〜(笑)。
あと、弦矢探偵の能力に初登場から揺るがぬ信頼を寄せてくれてる新垣警部も好き〜(笑)。この人が黒幕だったら面白いな( ^ω^ )
通常の推理小説なら死んでる(『アナザーなら死んでる』みたいだな…(笑))人々を、死相を見ることで救い、恐ろしい死の秘術を完成させず食い止める。こんなありがたい名探偵は、なかなかいないんじゃないですかね(笑)。
しかし、ここまで後味の悪い結末はシリーズ中でも珍しいなあ(T_T)つ…辛い…
残忍な連続殺傷事件が起きた館にやってきた四人の男女。そこで奇怪な体験をした彼等は、やがて繋がりの見えない連続殺人へ関わっていくことになるが…。 -
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十三の呪、四隅の魔と来て、六蠱の驅って、五はどうしたんですか三津田先生?!これも何かの伏線ですね?!とどうしても穿った見方をしてしまう三津田ファンです、ごめんなさい( ^ω^ )
今作は、すっかり丸くなった感のあるツンデレ探偵(笑)・弦矢俊一郎が、これまた当初に比べて険の取れまくった曲矢刑事の非公式な協力依頼を受け、
『犯人に狙われていると思われる被害者候補達に、どのような死相が出ているかを確認する』
ことを承諾したことから幕を開けます。
前作までもそうでしたが、今回改めて、『殺人事件が終結してから謎解きをする』あるいは『事件の渦中にあって、死の連鎖を止めようとする』という従来の探偵小説とは違った探偵の在り方が斬新だなあと思いました。
弦矢探偵には、目の前の人物が殺人事件の被害者になることが最初から分かっていて、それを防ぐ為に探偵できる、という決定的なアドバンテージがあるんですよね。
本格推理小説では殺してなんぼ(言い方…)みたいな所があると思うんですが、探偵が調査に乗り出して以降に被害者が出辛い推理小説って面白いなとも感じました( ^ω^ )
で、肝心のミステリ部分。
互いに接点のない被害者達はどのようにして犯人に目をつけられてしまったのか?がテーマなのですが、実は犯人が出てきた瞬間、こいつ怪しい!とピンと来てしまった私には、以降の展開は全てその人物を犯人と決定づける伏線回収にしかなりませんでした。久しぶりに完全制覇できた〜!!(嬉
『皆を集めてさてと言い』が堂に入ってきた探偵が、容疑者を一人一人俎上に乗せて、『あなた怪しいんですよね〜、でも斯く斯く然々の理由で犯人ではありません!』と容疑の輪から外していく様が、なかなかどうしてベテラン探偵の風格が漂います。この時は、自分の推理に確信を持っていた私も、『あれ、やっぱ間違ってたかしら!?』とヒヤリとしましたわ…(笑)。
死相学探偵、すっかりどっぷりハマってます(笑)。
何者かの視線を感じるーーそう怯える女性達が次々と襲われる、暴行事件が発生する。姿無き暴行魔は、やがて倒錯的な行為に留まらず、残虐な手口で女性達を惨殺するようになり…。 -
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閉鎖空間での降霊と突然死と謎の第三者出現…だと…?そんな…そんなの…買うしかないじゃな〜い!笑
というわけで、シリーズ一作目を読み終わる前に実は買っちゃいました、今作。何故私は、消費税増税の前にシリーズをまとめ買いしなかったのか(T_T)
本格推理小説としてはやはり刀城シリーズの読み応えには及ばないかしらという思いを新たにしつつ、シリーズ物としてはこっちの方が面白いんではないかしら〜と早くもトキメキ始めました、死相学探偵シリーズ第二弾です( ^ω^ )
とにかく探偵さん始め、やり手なおばあちゃんや曲矢刑事、僕にゃん(笑)のキャラが非常に面白いです( ^ω^ )
2作目にしてこの馴染みっぷり…そして、一作目は終始ツンツンしてた探偵の、早くも露呈したヘタレ感が愛しい(笑)。
これは刀城探偵や三津田探偵には見出せないキャラ萌えのかほりがしますよ〜( ^ω^ )
そんなわけで、本編の感想です。
死相見えまくりな依頼者の恐怖体験が語られる前半部。
大学の怪談サークルで行われた降霊の儀式と、その後彼らを襲う怪異が畳み掛けるように描かれます。戦後直後の山間部を舞台とした刀城シリーズと違って身近な風景だし、人ならざる物の存在が直截に描かれるので、深夜のトイレが一層怖くなるかしらと心配したのですが、意外に大丈夫でしたね〜(°_°)
ちょっと脱線。昨今のホラー物ってビックリさせて驚かせる!みたいな特徴があると思うんですが、日本の怪談って、ジワジワと肝を冷やすというか、何もない所に恐怖を作り出すことに長けたものかもしれないな、とふと思いました(感想文…)。
閑話休題!
依頼者の体験談を聞いた弦矢探偵が調査に乗り出す後半部。
彼もまた不可解な体験をし、第3の被害者が出てしまいます。
そして、普段はぶっきらぼうな物いいしかできない探偵が、何故か冗舌になる謎解きへと展開していきますが。
刀城シリーズと比べると、驚天動地のどんでん返し!な技は物足りなさが残りますが、さり気なく張られた伏線の妙は流石!と唸らせられます。
刀城シリーズは最初から謎解き諦めてるところがあるけど、このシリーズは真相指摘できそうな気がするな〜( ^ω^ )次作こそは!
あと、刀城シリーズの世界観とリンクしてる部分が出て来て、三津田作品の愛好者としては非常に滾りました、はい(笑)。
「四隅の間」と呼ばれる交霊儀式を執り行っている最中、メンバーの一人が急死する。直前に現れた「いるはずのない六人目」の存在と、奇妙な囁き声は、かつて彼らが見殺しにした友人のものなのか?
終わらない死の連鎖を、弦矢俊一郎は断ち切れるのか? -
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刀城シリーズを書いてる三津田先生の作品なら、さぞかし魑魅魍魎が跋扈するおっかない本格推理小説なんでしょうな〜!(ワクワク
と思ってたら、予想を裏切ってまさかのライトな読み応え。
人間嫌いのツンツン美形青年探偵(にゃんこ好き)…だと…?!嫌いじゃないわ!←
刀城ワールドのおどろおどろしい雰囲気に慣れた人にとっては、物足りなさが残る作風かも知れません。
今作の舞台となる一家にまつわる因縁も歴史的背景もまあ驚くほどアッサリしてますし、屋敷内の部屋割りを仔細に描写してるからその辺りが推理の突破口かな〜(ワクワク)と目を皿にして読んだら、その辺りは全然ヒントの糸口にもならなかったし。
でも、三津田先生十八番のどんでん返しは健在でしたね〜いつもと比べてややライトな仕上がりでしたが(笑)。
と、なんやかんや言ってもやっぱり次作以降も読んじゃうよね…。
刀城シリーズで本格派を存分に堪能しつつ、今シリーズでは未熟な駆け出し探偵の成長ぶりを楽しむことに致します( ^ω^ )楽しみ!
幼い頃から人の死相が見える弦矢俊一郎。その異能の才を武器に探偵事務所を構えた彼の元を、一人の訪問客が訪れる。
「私、死神に取り憑かれてるんです」ーー彼女のその言葉通り、関係者が次々と不可解な怪奇現象に襲われ、遂に死者が出てしまう!果たして弦矢は死の連鎖を止めることが出来るのか?