藤本タツキのレビュー一覧
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ネタバレ
祝福者による悲しいバトルマンガ
この作品を見た時、なんともいえない気分になりました。この世界には生まれながら奇跡を使える人間がおり、これを祝福者と呼びます。奇跡の種類は人それぞれで、問題となっているのは氷の魔女と呼ばれる祝福者の能力です。氷の魔女の能力は世界を雪と飢餓で覆い、人々の心の狂気を受けつけました。
そんな世界でも頑張って生き抜いてるのが、アグニとルナの兄妹。雪で閉ざされた世界に食料はなく、再生能力を持つアグニは自分の腕を切り落として村人に分け与えていました。アグニは腕を切り落としてもすぐ再生するので、毎日何本も切り落としているようです。再生するからといっても当然痛みはあり、その苦痛に耐えつつ何度も腕を切り落として -
シンプルに思い通りにいかない
世界観を表す記号がものすごく少なくシンプル、これ以上ないってくらいわかりやすい。なのに独特の世界観をしっかりと構築しているのがこの漫画のすごいところです。展開の一つ一つが突拍子もなくぶっ飛んでるはずなのに、実際に読んでみるとすごくすんなり入り込める。楽しむなら一気に読み進めたい漫画です。
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ネタバレ
特異な設定の異世界ファンタジー
行き倒れになった兄妹は貧しい村の尽力で何とか助かる。兄妹には肉体の再生能力を持っており、自身の腕を切断し村人に分け与えることで人々を救っていたが、ある日邪悪な人達に村を焼かれて最愛の妹までも失ってしまう。そこで兄の主人公は復習を誓う。ダークな展開だが復讐の為に立ち向かう主人公の再生能力が今後の展開にどのような影響を与えていくのか、非常に楽しみな漫画である。
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その男は神か悪魔か
復讐と憎悪の物語。生まれた境遇や世界の不条理に、神とも悪魔とも呼ばれる主人公が立ち向かう 熱いアクション漫画です。ジャンプらしい! よくあるバトル漫画に絶望感・消失感が加わったような。つい真剣に読み込んでしまいます。独特の世界観に浸れる。
悲劇の主人公にきっと感情移入してしまうでしょう。 -
壊れた主人公が魅力的な漫画
並外れた再生能力を持った主人公の壊れっぷりがいいです。まともなようでいて、全然まともじゃなくて、復讐に取り憑かれた鬼のごとく、暴れまわる姿は他の漫画の主人公とは一線を画しています。
重苦しい世界観とシリアスなストーリーは中毒性が高く、一度ハマれば病み付きになる魅力を兼ね備えた漫画だなと思います。 -
ネタバレ
過激です
過激な内容ですが、面白いです。
痛そうな描写や、残酷な描写があるので女性は読むのは厳しいかもしれません。
私も読んだ後は少し心臓がばくばくしてしまいました。
それでも読み進めたくなる何かがありますが、いつか過激すぎてそれ以上読めなくなる時がくるような気もします。
読めるうちは楽しんで読みたいです。 -
復讐劇は悲しくも迫力がある作品
復讐劇というと人を選ぶかもしれませんが、ファイアパンチはWEB漫画で昨年出た中でもかなりの実力を持っている作品だと思います。漫画的な描写もリアリティがあり一部グロい点などもあります。それ以上に復讐に囚われつつも旅をしていくうちに苦悩をする主人公に対して、魅力が湧いてくる作品だと自分は思っています。
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ネタバレ
異質な能力を持った兄妹のお話
この作品は生まれながらに奇跡を起こせる人間を”祝福者”と呼び、祝福者である兄と妹の物語です。この兄妹は肉体の再生能力を持った兄妹で、寒さで飢餓に苦しむ人々のために兄の腕を妹がオノで切断して人々に食料として提供しているというところからこの物語は始まります。
現代社会に生きる我々にとっては少しショッキングな物語であり、それだけでも怖いもの見たさで興味を惹かれるので一読の価値アリという作品です。 -
Posted by ブクログ
再生の祝福能力を持つアグニが「死ななければならない」と自分に課す虚無感。消えない炎を纏い、焼き殺される苦痛と再生を常時繰り返しているだけの状態でも理性を保つのは難しかっただろうが、アグニは何故発狂せずに済んでいるのだろうか。落ち着いて考える精神状態を常に奪われ続けた男の子が、肉体だけは成長しても、その精神面での成熟は難しい。人にさえ、自分にさえ望まれていない「生」を生きるとはどういう事なのか。
2巻の帯で石田スイさんが「藤本タツキくんは、自分自身が思っている以上に、ネジがぶっとんでいることに早く気付いたほうが良いと思います。」を書かれていたが、本当にその通りだと思う。
生きなければならない理由 -
Posted by ブクログ
第23巻は、「誰が正しいのか」がますます分からなくなる巻だった。単純なバトルの続きではなく、世界そのものが不安定になっていく中で、デンジやアサがどう立つのかが描かれている。
この巻で目立つのは、核兵器というキーワードが再び強く前に出てくることだ。戦争の悪魔ヨルにとっては、自分の力を取り戻すための象徴的な存在でもあり、物語のスケールが一気に大きくなる。これまでの「好き」「守りたい」「有名になりたい」といった個人的な動機とは違い、世界レベルの恐怖や破壊が話の中心に入ってくる。空気が一段重くなる。
一方で、デンジの反応はどこか淡々としている。昔のように勢いで突っ走るというより、状況に流されながら