藤本タツキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ無料公開時に読んで衝撃だった。
涙が止まらなかった。
アニメ映画と実写映画を見て、今一度読み返した。
アニメの方は結構良かったが、
それでもやはり最初に読んだ漫画版が一番胸にずしりとくる。
小生意気な藤野が、本当生意気だし自信家に見えて
人に言われた言葉でぶれてしまって一度は漫画を
やめてしまう自信の無さがリアルに感じる。
京本は絵は上手いけれど、4コマ漫画にはなっていなくて
風景を切り取っているだけではあるのだが
小学生の時はそんなことより画力が目に入りがちだろう。
絵を描くのはオタクでキモいが、空手をやるのは褒められるの、本当に解せない。
本人が一生懸命やっていたらどっちでも偉いと思うのだが。
京本が自分の漫画を褒めてくれたのは、藤野にとっては
自分を肯定してもらえたくらいの強さだったろう。
やめていた漫画をびしょ濡れのまま取り憑かれたように描く背中の描写が秀逸だ。
台詞に頼らず黙々と時間をかけてふたりで漫画を描きあげるシーンが素晴らしいし
担当がストレートに褒めてくれてほっとするし
2人で雪をかき分けてコンビニへ行って受賞を知るのが
こちらまで嬉しくなる。
賞金で豪遊に出かけるのも、本当は外に出るのは怖いけれど
行きたい気持ちが勝っての京本の「うん!」が良かったし
京本にとっても藤野は4コマ漫画のライバルに留まらず
自分を外へ連れ出してくれた大事な人なのだと思える。
実際7本読み切りを載せていて高校生なのに
卒業まで連載チャンスが無いのは遅すぎる。
読み切り一本くらいで連載の話がきていたら、
京本も或いは一緒に連載をしていたかもしれないのにな
とは少し思ってしまう。
自信が無さそうに見えて、京本は絵が好きでうまくなりたい
という気持ちがとても強く芯がしっかりしている。
対して藤野は周りの言葉に影響されやすく、絵に本気になったのも
京本がいたからだし
だからこそ連載にこぎつけたのに離脱されるのは捨てられる子犬のように
心細くありえないことだったろうと思う。
それでも一人で描き続ける藤野。
どんどん単行本が増えていく表現力に脱帽する。
急に入った中継で手が止まるあのシーンは
何度読み返しても空気が張り詰め、世界の色がなくなる。
「京本死んだの私のせいじゃん」
という後悔の台詞に涙が止まらない。
どろどろに暗い、黒いコマが重たい。
違う、そんなことはないと言いたくなる。
それを、言ってくれるという救いがこの漫画にはある。
わかりやすく京本が生き残るタイムリープもののような
救い方ではない。
大学のタイミングで出会っていたら2人で描いていたかもしれない。
部屋から出してくれたこと、京本は嬉しかったし
藤野のことは尊敬していた。
if世界からのアンサー。
美大に行っても漫画を描くこともあったし
シャークキックは買っていたし、読者アンケートも出していた。サインもずっと飾っていた。
藤野のことを、忘れることはなかった。
京本の部屋で、京本が買って読んでくれていた単行本を読んで立ち上がる背中。
再び描き始める背中。
無駄な言葉の無い絵の力だけで、京本の感情の動きと強さを描く流石の終わり方だ。 -
Posted by ブクログ
顔の表情がでない後ろ姿がこんなにも物語るとはすこい。季節の移り変わりと、漫画に明け暮れている日々の雑然さをすごく丁寧に表現されていて心動かさられます。独特な画風、逆に私はチェーンソーマン見てなかったのでそっちも見てみたくなりました。
→映画みてきました、原画の良イメージを崩さず、なお感動を呼ぶ素晴らしい内容でした。必見です。後ろ姿と背景がたくさんのことを語っている感じ。数少ない振り返るシーンは2人の大きい転機なのかも。振り返らない背中には大きな決意をも感じさせました。
映画では音と無音の中で、ペンだけが走る音も描写されています、もう一度原作に戻って音も感じてみたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最高でした!
まずアメコミ風のダイナミックな構図が多用された作画が素晴らしかったです。近年、素体を使ったハンコのような作画も増えていますが、この作品は使ってないと感じました。
一人一人の性格の出た姿勢や着こなし、顔のアングルなどで物語が一コマで語られていました。コマなどの間の取り方もテンポが素晴らしいです。
さらにアクション映画あるある要素が満載で、オタク心をくすぐられまくりました。
その上でパワーちゃんとニャーコにハマりました。パワーちゃんだけでなくみんなを助けまくってくれたデンジがめちゃくちゃ格好良かったです。
理不尽と孤独に苛まれるデンジが最初、当たり前に憧れて埋没しようとしたけど、最後、幼い頃から叩きつけられて破壊されて這い上がった生命力、ドン底だからできる行為で話が回収されていく所に、救いようなさの諦めが感じれて良かった。
悪魔たちも、人間の恐怖の概念として存在するだけでなく、ほかの役割も果たす機能や平和な認識を持たされている子は微妙に性格が違うのかな、とか、想像するのも楽しかった。
近年、大義名分で戦うことに「無理だなぁ」と思ってたから、デンジが人との繋がりという根源的な欲望をモチベにぶん殴っているのをみるとスカッとしました。
彼は自分の欲望を自己中に昇華したかったようには最後まで見えませんでした。
デンジくん、最初から最後までお母さんが登場しなかったのが切なかったです。最後は、お母さんの愛を探してたように見え、デンジの境遇に泣けました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ完結した時にネットで夢落ちだと批判されていたので全然期待せずに読んだけれど、新巻が発売されるたびに何周も何周もして読んでいたからか、ちゃんと筋が通っていて、全然夢落ちではないじゃんと思った。
この世界の法則(チェンソーマンが食べたものはこの世から消えることとか、デンジの普通の幸せが壊れると黒チェンソーマンが出てくることとか)が複雑すぎて、説明が一切ないので理解に時間が掛かるし、伏線をばら撒きすぎて回収しきれてない感は確かにあるけれど。
「すべてなかったことになりました、チャンチャン」、みたいな夢落ちでは全然なくて、ポチタがデンジのためにチェンソーマンのいない世界を作ってくれた結果、違う世界に飛ばされたということだとすれば、最後のシーンはとても切なくて、涙がドバドバ出ました。
SNSでもあまりにも批判的なコメントが多いので泣いてる自分が変なのか?とまで思いましたが、この感動は大事にしたいと思います。
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Posted by ブクログ
最後のポチタの言葉は
作者の心の叫びの現れ
なのかもしれない
第一部の
話づくりとしても
あまりもの完璧さに比べれば
第二部は
見劣りする部分はどうしても出てくる
どちらかといえば散文的
が
物事に「100%」というものは
そうそうあるものではありませんので
様々な苦悩や葛藤のある中で
物語を届け続けてくださった
感謝したい
最終巻を通して見て
コマ割り・擬音・描きっぷりの美しさ
健在だと思いました
そして
ラスト2話に繋げるための
最高の演出
(ここでこのセリフをこういう形で持ってきますか!)
どうかどうか
ゆっくり休養をとってください
次回作、心待ちにしています。気長に。