藤本タツキのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ完結した時にネットで夢落ちだと批判されていたので全然期待せずに読んだけれど、新巻が発売されるたびに何周も何周もして読んでいたからか、ちゃんと筋が通っていて、全然夢落ちではないじゃんと思った。
この世界の法則(チェンソーマンが食べたものはこの世から消えることとか、デンジの普通の幸せが壊れると黒チェンソーマンが出てくることとか)が複雑すぎて、説明が一切ないので理解に時間が掛かるし、伏線をばら撒きすぎて回収しきれてない感は確かにあるけれど。
「すべてなかったことになりました、チャンチャン」、みたいな夢落ちでは全然なくて、ポチタがデンジのためにチェンソーマンのいない世界を作ってくれた結果、違う世界に飛 -
Posted by ブクログ
最後のポチタの言葉は
作者の心の叫びの現れ
なのかもしれない
第一部の
話づくりとしても
あまりもの完璧さに比べれば
第二部は
見劣りする部分はどうしても出てくる
どちらかといえば散文的
が
物事に「100%」というものは
そうそうあるものではありませんので
様々な苦悩や葛藤のある中で
物語を届け続けてくださった
感謝したい
最終巻を通して見て
コマ割り・擬音・描きっぷりの美しさ
健在だと思いました
そして
ラスト2話に繋げるための
最高の演出
(ここでこのセリフをこういう形で持ってきますか!)
どうかどうか
ゆっくり休養をとってください
次回作、心待ちにしています。気長に。 -
ネタバレ 購入済み
考察が捗る
賛否の否が多いのも理解できるが、私は考察が好きなので後からじわじわ面白くなってきて、また最初から読みたくなる。
2部が始まってからずっと作品世界の仕組みやチェンソーマンとは何者なのかという謎が徐々に明かされてきて、スッキリ謎が解けて終わりというのが大半の読者の期待だっただろう。
しかし最後にはチェンソーマンが自分を消し去って何が起こるか分からないカオス。
因果が崩壊し、1部のストーリーは書きかわり、2部の始まりでチェンソーマンの復活のエンドになる。
読み返すとやはり最初から計算されていたエンドなんじゃないかと思う。
読み返しが楽しい作品です。 -
Posted by ブクログ
ポチタが去り際に奇妙で独善的で不実な断言でもって一方的にデンジとの関係を打ち切ったのは、もちろんデンジに期待を持たせず、むしろがっかりさせ、困惑させ、遠ざけ、可能であれば嫌わせて、能動的に諦めさせるためだ。
悪魔の蔓延る人間社会におかれた「チェンソーマン」が永遠に奪い合われ熾烈な闘争を呼び続けるマクガフィンでしかなくなったならば、その被害をデンジに延々と負わせ続けている原因はポチタだということになる。
そうした嗜虐はポチタの本意ではなかったから、デンジに寄生し続けることを辞めると決めたのである。
でもそれを素直に伝えたら、デンジは決して聞き入れずにポチタを背負ってしまう。
だからポチタは、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ文字の本当に少ない漫画だった。
だけど、絵の細かいところで全部伝わってくる感じ。
京本が美大に行って、事件が起きる。
そして京本が亡くなってしまい、引きこもりの京本を外の世界に連れ出すきっかけを作ってしまった自分を責める藤野。
きっかけになった4コマ漫画をちぎって、その破片が閉ざされた京本の部屋に入ってしまう。
そこから、パラレルワールド。
結末は違うけれど、やはり事件は起きた。
そして、パラレルワールドの京本が描いた4コマ漫画が風に飛ばされてドアの隙間から外へ。
自分を責める藤本に届いたその漫画。
京本が亡くなって休載した漫画の連載を再開する決意を固めた藤本。
ここら辺みんな絵だけで伝えて -
Posted by ブクログ
『チェンソーマン』第11巻は、単に戦闘のクライマックスを見る巻ではない。これまでの物語の積み重ねが結実し、悪魔としての性質、存在意義、そして人間としての選択が同時に問い直される結末である。まずこの巻の位置づけとして、前巻までマキマとの決戦が進んでいた状況から、デンジとチェンソーマンの最終的な対峙とその後の世界への余波が描かれる。マキマは支配の悪魔として自身の計画を明らかにし、デンジは残された仲間たちとともに最終的な対立に臨む。 
巻頭では、戦いの余韻が日常と交錯する場面がある。コベニとチェンソーマンがゲームセンターで時間を過ごすシーンは、緊張の続いた物語の中で一息つく瞬間として挿入されるが -
Posted by ブクログ
『チェンソーマン』第8巻は、単純な「刺客との乱戦編」でも「主人公のひたすら強さ急上昇編」でもない。この巻で中心になるのは、デンジという存在が世界の多様な勢力に晒され、“力”と“存在意義”が相対化される局面だ。前巻までにテレビでその存在が露見したことで、日本のみならず各国が刺客を送り込み、デンジを狙う戦闘が巻き起こる。刺客たちの出自や戦い方の違いは、単純な力比べを離れ、価値観や戦術の衝突として物語を構造化する。そこに不気味なサンタクロースの介入が重なり、デンジたちは終盤で“地獄”と称される異質な空間へと引きずり込まれる。 
この巻では日常パートがほぼ存在せず、初めから最後まで戦闘と緊張が主軸