藤本タツキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
再生の祝福能力を持つアグニが「死ななければならない」と自分に課す虚無感。消えない炎を纏い、焼き殺される苦痛と再生を常時繰り返しているだけの状態でも理性を保つのは難しかっただろうが、アグニは何故発狂せずに済んでいるのだろうか。落ち着いて考える精神状態を常に奪われ続けた男の子が、肉体だけは成長しても、その精神面での成熟は難しい。人にさえ、自分にさえ望まれていない「生」を生きるとはどういう事なのか。
2巻の帯で石田スイさんが「藤本タツキくんは、自分自身が思っている以上に、ネジがぶっとんでいることに早く気付いたほうが良いと思います。」を書かれていたが、本当にその通りだと思う。
生きなければならない理由 -
Posted by ブクログ
ルックバックを読んだ後、内容を全く知らずに読んだ。
映像化して欲しいくらいに良い作品だった。
と同時に"漫画"であるからこその、コマ割り、表現方法に魅了された。
同じカットを連続で流すコマ割り、空気感が伝わる空間の切り取り方、映画を見ているかの様に時間さえも表現されていて言葉が無くともひとコマづつ目で感じ取り追ってしまう。
これはルックバックと同様。
またこのコマは作品に使われるのか、等考えながら読み進めていたが、現実との境目が分からなくなるところも感慨深い。
そして絵梨のあるセリフが後に活きるシーンがある。それが優太の「半分自伝的」要素にも組み込まれており私はまんまと泣い