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最近の作品に通じるものも感じる
今お気に入りのマンガ家の初期の作品集。
「佐々木君が銃弾止めた」や「シカク」には、最近の作品に通じるテイストを感じる。
ストーリーもそうだし、キャラ絵やキャラの何気ない仕草なども。
どの作品も一ひねりあって面白く、ファンにはぜひ読んで欲しい。
ところで、あとがきを読んでかなりの違和感を感じた。
「17歳で大学へ」とは、飛び級?
ただ、Wikipediaを見ると藤本タツキは1992年10月10日生まれとの事。
そして、あとがきには大学に入ったのは東日本大震災の直後とある。
となると、普通に18歳のハズ。
この単純な間違いが、わざとなのか、天然なのか。
それとも、この4編中の最初期の作品が「17歳時に描いたもの」であることからくる勘違いなのか。
こんなどうでもいいようなことがすごく気になる。
逆に言えば、そんなことが気になるくらい、いろいろ深く考えられて描いているマンガ家だということなんだろう。
「らしさ」全開
藤本タツキという漫画家のもう少し商業誌向けにこなれたファイアパンチやチェンソーマンを読んでいるから、この短編集も読んでみようと思えた。過去の作品なので当然荒削りだったり、作者独特の頭おかしい感じ(褒め言葉です)も濃すぎる気はするが、それなりに楽しめた。ただ、とっかかりとしてのチェンソーマンなどでの商業的な成功をしたものの独特の感性の作家だということを前提としているので、この短編集だけをいきなり見せられたとしたら戸惑っていたと思う。話によって分かりやすさの難易度に差があるが、基本的には全てを説明せずに読者に想像させる余地を残す構成になっていて、文学的な趣がある。
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