内田春菊のレビュー一覧
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筒井康隆・原作『筒井漫画瀆本 壱』実業之日本社文庫。
筒井康隆の原作を17名の漫画家や芸能人がコミカライズしたアンソロジーの文庫化。『壱』というからには『弐』もあるのだろう。
大昔、筒井康隆にハマり、文庫本を読み漁った時期がある。SF、コメディ、ミステリー、ナンセンスと様々なジャンルで、その才能を発揮した筒井康隆の作品を漫画化するとどうなるのか……かつて、筒井康隆が自らの作品を漫画化した『筒井康隆全漫画』も読んだが、漫画家により解釈や表現の仕方に特徴があり、興味深い。
収録作品は、内田春菊『ムロジェクに感謝』、相原コージ『死にかた』、吾妻ひでお『池猫』、 いしいひさいち『大富豪刑事』、 -
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今夜は重いモノ避けたかったので、久々のコミック。
文庫版コミックの漢字が読みにくい年齢になってきたかな(苦笑)。
初版は20年以上前。初出は1969~1989年であるが古臭さはほとんど感じない。
今回のお気に入りは、日野日出志「はつかねずみ」、花輪和一「怨焔」、次点が諸星大二郎「小人怪」、大御所手塚治虫「バイパスの夜」って感じかな……?!なお、丸尾末広「電気蟻」は単行本『新ナショナルキッド』収録で何度も読んでいるので、対象外としました。
他の作家陣も豪華だし、一括りで「ホラー」と言っても方向性は様々。個人的には一作を除いて、全て及第点超え。
今回、BOOK・OFFの¥108コーナー、 -
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官能ワードを散らしまくっても
ラストまでこんなに軽快に走り抜ける恋愛が書けるのは
さすが内田春菊さん、という感じ。
決して弱いオンナではないキャリアウーマンの八寿美が
正反対のタイプであるはずの元カレと今カレに
縛られたり振り回されたりやられたりやり返したりを繰り返し
何年も経ってから
”男はなんでどうしようもないのか”のヒントを得ます。
その部分にはあたしも思わず「おおお」の声(笑)
確かに説得力がありますし
そう考えたらちょっとだけ男性に対して心が広く持てそう。
どんな男性と付き合っても
なぜだかどうしてだかいつも過剰に甘えられてしまう、とか
男性の古風な、男尊女卑にも似た思考にイライ -
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男女の関係に様々な制約が出来、めっきり窮屈かつ面倒になった社会から、
1980年代の日本へ飛んできた「もにか」が、
人間観察と実地体験によって「恋愛とは何か」を探る、
SF設定の短編連作マンガ。
この頃の絵ってかわいくていいな。
いやらしさを感じない。
ストーリーにも無理がないというか、読んでいて素直に頷ける。
しかし、作者はどうしても「mine(俺のもの)」って言われるのが
嫌いみたいですね。
言う側は「俺の」に重心を置いていて、
「もの」は単なる接尾辞としか思っていないだろうと、個人的には感じるのだけど、
「もの」という言葉に過剰反応する人なのか(笑)仕方ないな。 -
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単行本全2巻。
今のところ1巻がマンガではなく「本」扱いになっていて、
修正申告が面倒なので2巻だけ登録。
女好きな大学生コンビの生活ネタが綴られていくが、
ある女の子が登場した辺りから、自我の問題などが展開して
次第に変に深刻な雰囲気になっていく。
結果、途中まではニヤニヤしながら読めるブラックユーモア系4コマ漫画だったのが、
終盤は重い空気に包まれた変身譚に移行。
作者曰く、主人公は親に愛された実感を持たずに育った自分が、
仮に男だったらこんな人間になっていたかもしれないという恐怖感の投影像だった、
とのことで、
読者は「えー、そんな話だったの?」と、ポカーンとして終了。