あらすじ
「堕ろすって言ったのよ」「何でそんなこと言うんだよ」「あそこから出てくるの嫌なんでしょ。ゲロ吐きそうだって言ったじゃん」妊婦に冷たい夫は女と旅行に行き、妻は下着をつけかえて夫の後輩を家に呼ぶ。若い男女のリアルな日常をためらいなく描き芥川賞候補となった表題作ほか、過激な性愛の底に流れる心のせつなさと揺れる男女の愛を描いた作品集。「あたしの欲しいもの」「勃たなかった男」「シタダシレッテル」「バージン」「スローロリス螺旋」「夜の足音」「キオミ」収録。
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Posted by ブクログ
男と女の、愛と欲望の、どろどろした部分の、とてもリアルなお話。でも、読み終わったあとは何故かスッキリ☆
男ってこんなもんよね。女って怖いよね。
そんな感想しか出てこない…。
Posted by ブクログ
エロい。官能小説。
でも、それだけじゃなくって、女のドライさとかしたたかさ、飽きっぽさもちゃんと書かれてるから、女性が読めば「わかるわー」と思うところもけっこうあると思う。
男のひとが読んだときには性描写にしか目が行かんのやないやろか。
Posted by ブクログ
「夜の足音」だけ別の本で読んだのですが。心の奥底の表現の仕方が面白いと思います。女ゆえの欲、みたいな。
この人のは好き嫌いがあると思うけど私はけっこう好きです。
Posted by ブクログ
中学生の時に読んだ。なんだか見ちゃいけない世界を覗いてる気がしてドギマギしたのを覚えてる。少し成長した今、読んでみようと思ったのはあの時を忘れたくないと思ったからかも。読んで感じる事や考える事はあの頃と全然違うけど。やっぱり少しずつ自分でも気付かない所でかわっていってるんだな。。。
「あたしの欲しいもの」手に入れたいと思う。そう思うだけなら許されるのに実際手に入れると許されない。そこの境界線はどこなんだろう?イヤ、そもそも許す、許さない。とかないよ。自分で決める。そこには理性とかゆうものが働いてるのかも。そこを越える強さを持ってみたいな。とも思う。「バージン」やってる事は欲望むき出しの大人なのにナゼか純粋でキレイでカワイイ子供のように思えた。こんな二人が本当に自分の気持ち、周りの事、相手の事。。。見えてるんだと思った。きっと何もない。2人の間に不純物はなにもない。「キオミ」バカだよ!そんなのダメ!幸せになんてなれない。人を想えない人といても幸せになんてなれない。人を好きになる気持ちはすごく良いモノで暖かいけど、時にはやっかいで不幸で悲しいモノ。すべてを捨てて自分を傷つけて。そんなの恋じゃない。捨てるべきは恋。自分じゃない。
Posted by ブクログ
女性の掌で生きる男性 女の人って本当にすごいなって思った作品です。男は本当に情けない、女の人の手のひらでしか生きてないのかもなって思いました。ということは、女の人が読んだら当たり前の連続でおもしろくないのでしょうか?そんなことはないでしょう、気持ちが女の人の考え方でも、起こる事象が普通じゃないからおもしろいと思います。でも電車の中で読んでると人の目が気になるのでやめた方がいいと思います。
この作品集は、妊婦の冷たい夫が女性と旅行に行き、妻は夫の後輩を家に招くというストーリーを含んでいます。表題作は芥川賞候補にもなり、若い男女の日常をリアルに描き出し、過激な性愛の奥に流れる切なさや揺れる男女の愛を描いています。