石川宗生のレビュー一覧

  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    歴史改変がテーマのSFアンソロジーって斬新。
    ただ元ネタをあまり知らなくて…もっと作品を味わえたはずなのに惜しいことをした。
    それでも、伴名練さんの『二〇〇〇一周目のジャンヌ』は楽しめた。
    よくあるループものも歴史改変を絡めるとこうなるのか!と。
    あの舞台設定と結末、好きだな。

    0
    2025年07月06日
  • 半分世界

    Posted by ブクログ

    斬新。すごく突飛だけど、「面白い」と「面白いのか?」の間をうろうろしてる感じ。

    『半分世界』今のSNS社会のことを言ってるの?と思うけど、サヤカちゃんに対しての描写がやたらキモすぎる…。

    0
    2025年10月09日
  • 四分の一世界旅行記

    Posted by ブクログ

    正直ですね~
    そう、今の世界一周は、『深夜特急』時代とは違う。どこでもATMから現地通貨をカード一枚で引き出せるし、Google翻訳使えるし、Googleマップあるから知らない町でもわざわざインフォメーションセンター探す必要もない。ホテルは行き当たりばったりでなくてオンラインで日本からでも飛行機の中からでも予約できる。だから、ちょっと仕事辞めて世界一周っていうのが結構居はる。
    本書の狙いは、と著者が書く。少し生意気をいうと、旅の仕方やバックパッカーの生態を克明に描き、旅にまつわる神話や幻想を木っ端みじんにしたいとひねくれたもの…だそうだ。
    長期旅行の経験者として、2、3週間海外をバックパッカー

    0
    2025年03月18日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    SFアンソロジー?
    最初の三人のそれはSFではなかったですね…最初の三人の作品はつまらなかった。
    小川さんと伴名さんのは面白かった。これをSFって言うんだよね…
    後半の二作だけでよかったなぁ

    0
    2025年02月16日
  • 半分世界

    Posted by ブクログ

    初宗生。短編集。まず「吉田同名」から、発想的には他にもありそうな印象を受けた。ただ吉田大輔自身が多趣味な人間だったので、困惑同調そして同化、していく過程が面白可笑しく表現されてて良かった。次に表題作。そんな家を見つけたらそりゃあ観察しますわ!笑 妙齢な女性がいるなら尚更。最終的に彼ら(ことフジワラー)は感化されて、自分の家まで半分にしてします…藤原一家恐るべし。
    他ニ篇は好みではなかったため割愛。

    0
    2024年05月09日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    「歴史改変」という言葉からはある一部分で歴史ががらっと変わって現代ではこうなって〜…てイメージだったけど、これは改編された歴史の一部分、場面に焦点を当てている。ちょっとコンパクトな歴史改変。
    でもそれぞれ正史の知識があったら比較が出来て楽しいんだろうな〜と思う。
    元々は「二〇〇〇一周目のジャンヌ」を読みたくて(webで既読していたけれど)購入したのだけれど、「一一六二年のlovi'n life」も面白かった。ラストであの歌が出てきたときはあっ、ここに繋がるのかて思いました。

    0
    2024年03月20日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    歴史改変をテーマにしたSF短編集。作家陣が豪華で手に取りました。伴名練「二〇〇〇〇一周目のジャンヌ」がお気に入り。

    量子計算機の発達により過去を高精度に再現できるようになった社会が舞台。歴史改変のターゲットにされたジャンヌ・ダルクは何度も処刑されるが、そのジャンヌも同じシーンを何度も繰り返し経験することで、歴史改変を目論む者の意図を意図せずくぐり抜けてしまう様が面白かった。

    0
    2024年03月09日
  • 四分の一世界旅行記

    Posted by ブクログ

    友達から旅のあらましを聞いているかのような紀行文。
    それも、なかなか行けないところを旅しているから、興味をそそられる。
    友だちの話も大抵そうだけど、百聞は一見にしかずで、旅をしている人の感じていることはなかなか入ってこない。
    それでもワクワクするには十分でした。
    秘境と呼ばれるような場所でも、行ってみたら旅行者がけっこういるんだなぁ、と思うと、私も行ってみたい!!この本の10分の1で良いので。

    0
    2023年11月06日
  • ホテル・アルカディア

    Posted by ブクログ

    ホテル・アルカディア支配人の娘、プルデンシアが突然コテージに引きこもってしまった。ホテルに逗留していた7人の芸術家たちは好奇心を惹かれ、扉の向こうに閉じこもるプルデンシアに向かって創作した物語を読み聞かせる。古今東西の文学にオマージュを捧げた連作短篇集。


    多国籍な登場人物と翻訳風の文体をあやつり、新旧あらゆる作品のオマージュがぎゅうぎゅうに詰め込まれている。それぞれの短篇にはっきりとした繋がりはないので、だんだん文体演習を読んでいるような気分にもなってくる。
    行間から衒いのない「こういうのが好き!」という気持ちがとめどなく溢れだしていて、世界のアトラスというより著者の読書遍歴を辿る旅のよう

    0
    2023年08月03日
  • Genesis 白昼夢通信

    Posted by ブクログ

    創元と関係が深い作者の作品を編んだSFアンソロジー。もっとも気に入った作品は松崎有理さんの「瘦せたくないひとは読まないでください。」だった。肥満の人には人権がないかのように扱われる健康先進国の日本で、デスゲームが行われる。肥満の人が5人選ばれて、食事をしたら殺されるゲームだ。極端なシチュエーションであるが、健康も行きすぎるとデストピアになる警鐘だろうか。エッセイの「アンソロジーの極意」を読んで、アンソロジーの楽しみ方を少し理解できた。

    0
    2023年05月30日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    最近よく聞く改変歴史SFってどんなの?と気になったら読んでみるといいですよと人に薦められる5人の作家さんによる短編集。伴名練氏の「二〇〇〇一周目のジャンヌ」が印象的だか、他の作品もバラエティに富んでいて、さくっと読めて良いです。

    0
    2023年05月17日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    SFは普段全く読まないジャンルだが、斜線堂有紀さんの『1162年のlovin life』が面白そうだったので購入。
    帥は本当に死んだのだろうか?それともタイムトラベラー的な何かなのか?なと面白く読めた。改変歴史と謳ってるが、私の教養が足らず元の歴史を調べながら読んだりしたが、最初の二篇はスラスラとは読み進めることができなかった。

    0
    2023年04月17日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    H

    購入済み

    歴史改変の6つの物語です。私は、最後の
    ジャンヌ・ダルクが楽しく読めましたが、残念ながらその他は少しもの足りませんでした。

    0
    2023年02月02日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

     そうそうたる執筆陣なので期待したが、今一つ物足りない。内容が軽いのだ。ラノベ系文庫のレーベルから出版されているし、表紙カバーのイラストもそれっぽい。

     そんな中でも、 小川一水氏の「大江戸石廓突破仕留(おおえどいしのくるわをつきやぶりしとめる)」は、お薦めできるかな。

    0
    2023年01月10日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    それぞれの作品は面白かったですし,確かに全作品"改変歴史SF"です.ただ,ちょっとまとまりが無い感じが気になりました.

    0
    2022年12月19日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    竹を加えた御三家以外の出版社から「SF」と銘打ったアンソロジーが出版されるなど、一昔前なら珍事の類いだった。この慶事をまずは言祝ぎたい。その上で、このメンツの中ではプロパーのSF作家と呼ばれるべき小川・伴名両氏の作が、出来においても、お題(改変歴史)に対する正面からの向き合い方においても、まずは一枚上と見なせること(まあ、好みもあるけどね)も上々吉と見た。いや、めでたい。

    0
    2022年11月13日
  • Genesis 白昼夢通信

    Posted by ブクログ

    どうしてみんなうなじにケーブルを接続したがるのか。脳に近いから?攻殻機動隊の見過ぎ?
    地獄を抜い取る、モンステリウム、痩せたくない〜が好き。

    0
    2022年11月10日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    改変歴史SFに特化した短編集。テーマが一貫しているので、SFアンソロジーの中でも読みやすい部類かと思います。

    中でも印象的なのは、伴名練さんの「20001周目のジャンヌ」。様々な思惑のもとジャンヌダルクの火炙りをシュミレート上で繰り返すという酷い話なのですが、結果としてシュミレーション上の歴史改変に止まらず、実際の歴史にも影響を及ぼすという流れがとても興味深かったです。ラストの展開も綺麗で、印象的な作品でした。

    異常論文に掲載された「解説──最後のレナディアン語通訳」もそうでしたが、こういった作風も描けるところが伴名練さんの大きな魅力ですね。他作品も素晴らしかったですが、この作品を読めただ

    0
    2022年10月25日
  • 半分世界

    Posted by ブクログ

    記録文体でまるで本当に起こっていたかのように記述するという手法はSFでは珍しくないが、それにしてもその記録対象が発想としてぶっ飛んでいる。逆に物語としては起伏に欠けるところもある。読む人を選びそうだが、まあたいがいのSF者はこういうの大好きかな(笑)。

    0
    2021年09月12日
  • 四分の一世界旅行記

    Posted by ブクログ

    中国からシルクロードを辿るようにコーカサスへ。バックパッカーおよび単独旅行者にまつわる幻想をふりほどく、教訓のない旅の記録。


    最初に宣言している通り、ガイドブックやネットで拾える情報はわざわざ書かないしタメになるいい話も書かないよ、というスタンス。だから自然と語りの中心になるのは旅する土地ではなく出会ったバックパッカー仲間のことで、それも日本人が多い。そんな感じで色恋への期待が膨らむような書き方をされると、途端に懐かしの『あいのり』っぽくなるのが笑ってしまう。イマジナリー・フレンドのブコウスキーが暴れる章は澁澤の「金色堂異聞」みたいだった。もっと早くこの妄想爆発ノリがでてきたらもっと面白か

    0
    2021年07月17日