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Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作家、空前絶後のセミ・フィクション旅行記。2017年初夏。未発表の短編小説の原稿を携え、作家・石川宗生は日本を発った。中国、パキスタン、キルギス、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニア、トルコ、ブルガリア、ギリシャ、マケドニア、セルビア……。時には旅先で出会った仲間と、また時にはイマジナリーフレンドを道連れに、現実と虚構を自在に旅した半年間の物語。/【目次】パスポートナンバー TK49494949の叫び/落下の山村/笑いを灯す人/摂氏四五・一度の異邦人/世界の終わりとアンダーグラウンド・モスク/時の旅人たち/浴室/旅のゆくえ/ポータブル・ブコウスキー/オン・ザ・エンディング・ロード/特別対談 宮内悠介×石川宗生
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Posted by ブクログ
中国から始まり、パキスタン、キルギス・・・セルビアを約半年かけて周遊。
その思い出を綴った旅行記。
簡単に書けばそのようなことなのだが読んでいて楽しくて楽しくて。
私は石川さんのバックパックに「キーホルダー」としてぶら下がり
一緒に周遊していた気がする。
読み終えてすぐに再読。
p137
火山とは名ばかりの「マッド・ボルケーノ」
ガスがポポッと湧き出ている。
ツアー客とともに小山を見てまわるのだが
「ガスの点検みたいに」と表現されている。
黙々と、真面目に見てまわる姿が想像できてしまう。
ただ、きれいな風景が思い浮かぶだけではない
この旅行記が本当に好き。
Posted by ブクログ
正直ですね~
そう、今の世界一周は、『深夜特急』時代とは違う。どこでもATMから現地通貨をカード一枚で引き出せるし、Google翻訳使えるし、Googleマップあるから知らない町でもわざわざインフォメーションセンター探す必要もない。ホテルは行き当たりばったりでなくてオンラインで日本からでも飛行機の中からでも予約できる。だから、ちょっと仕事辞めて世界一周っていうのが結構居はる。
本書の狙いは、と著者が書く。少し生意気をいうと、旅の仕方やバックパッカーの生態を克明に描き、旅にまつわる神話や幻想を木っ端みじんにしたいとひねくれたもの…だそうだ。
長期旅行の経験者として、2、3週間海外をバックパッカーでうろつくと、旅が日常化してしまうのを知ってる。美術館も博物館も名所名跡も見飽きてくる。そんな様子が本書の途中から匂ってきて、うん、まぁ作者正直なんだけど、ここは文筆家としてはもう少し何か意見を掘り下げたりしてはどうかな?なんて読者としては思う。しかし、旅の幻想を木っ端微塵にしたいのなら、これでいいのか、いや…
旅の目的として、『人に会いたい』というのがある。特定の人ではなく、旅の途中に出会ったゆきずりの友人たちから意外な人生の示唆を得ることがあるから。その点、著者はホントによく人としゃべってるなぁと思う。(Google翻訳あったって、やはり見知らぬ人に話しかけることは冒険ですよ)けど、どちみち日本人旅行者ばかりとつるむのね。昔もそういう人は多かったけど、いや、スマホの機能、宝の持ち腐れじゃない?
Posted by ブクログ
中国からシルクロードを辿るようにコーカサスへ。バックパッカーおよび単独旅行者にまつわる幻想をふりほどく、教訓のない旅の記録。
最初に宣言している通り、ガイドブックやネットで拾える情報はわざわざ書かないしタメになるいい話も書かないよ、というスタンス。だから自然と語りの中心になるのは旅する土地ではなく出会ったバックパッカー仲間のことで、それも日本人が多い。そんな感じで色恋への期待が膨らむような書き方をされると、途端に懐かしの『あいのり』っぽくなるのが笑ってしまう。イマジナリー・フレンドのブコウスキーが暴れる章は澁澤の「金色堂異聞」みたいだった。もっと早くこの妄想爆発ノリがでてきたらもっと面白かったなー。読むの疲れそうだけど(笑)。
巻末で対談している宮内悠介は本書のスタンスをすごく褒めていて革新的だと言っているが、ブログやSNS世代の旅行記ではこのアンチクライマックス感含めてもう当たり前かなとも思う。内輪ノリを外向けに発信して笑いを取るとか、観光より学生時代に好きだったバンドのライブに感動するとか。
旅自体がイマジナリーになりつつある2021年現在と、2017年当時との差には思いを馳せざるを得ない。日本の状況を考えると、本書のなかで石川さんたちを迎えた人びとは今後も同じようによそ者を受け入れてくれるのだろうかという不安があるけれど、大陸の人たちはもてなしの勘を取り戻すのも早いんだろうな。
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小説・文芸
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