本村凌二のレビュー一覧

  • 教養としての「世界史」の読み方

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    歴史を順番に説明していくような教科書ではなく、「こういう切り口で各地域の歴史を比較してみると」というものなので、飽きずにわくわくして読めた。

    西洋と東洋で、君主に対する見方が異なるのが、なるほどと思った。西洋では、君主は民衆に姿を見せパフォーマンスをし、人気を集める必要があった。そのため、民衆に近い存在で、民衆は文句も言える対象だった。一方で東洋の君主は、姿を見せずミステリアスで畏怖の対象だった。
    この辺りの歴史が、いまの国民性の違いにもつながっていたりするのかな、とぼんやり思う。

    あと、3千年前の言語が確立されていない人間は、心の中に神の声を聞いていたかも知れないという説は、刺激的だった

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    2020年08月22日
  • 馬の世界史

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    面白いな、これ。
    馬と人類の歴史的な絡みを通史だけでなく、独自の視点でまとめています。
    何も全てを欧州の視点で世界史を俯瞰せんでもいいというのは、その通りと思うし、それに馬が果たした役割、という視点が面白いですね。

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    2020年08月10日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    四大文明の背景にあるのは世界の乾燥化。ローマ時代のトイレは、日本の江戸時代と同等の清潔さ。などなどかなり面白かった!

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    2020年05月07日
  • 30の「王」からよむ世界史

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     「30の歴史シリーズ」5冊目です。
     前作に引き続き世界史ということで、今回も世界地図と世界史の図表を隣に置きながら読みました。王の歴史は、近代までの歴史に通じ、王個人に迫ることは、その時代、国、その周辺に迫ることに繋がります。国家の創始者、国家の最盛期、国家の終焉の王など、それぞれ違いますが、その時代を彩り、体現した王を通して歴史を学ぶことは、これまでと一味違う歴史を見ることができると感じます。


    <目次>
    ハンムラビ王 -復讐合戦をやめさせた正義-
    ラムセス2世 -最古の講和条約を結んだ「建築王」-
    ダレイオス1世 -中央集権と寛容の文化-
    アレクサンドロス大王 -父から受け継ぎ、父を

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    2020年04月18日
  • 東大名誉教授がおしえる やばい世界史

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    うんこをしながら命令するルイ14世、ムチで拷問されすぎて気持ちよくなるロレンス…

    誰もがアホな一面を持ってバランス取ってるんですね。こういう本、好き^_^

    子どもにも薦めたい本だし、ヒトラーが入っていないのは著者の良心か。

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    2020年03月28日
  • 興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国

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    ローマ帝国史について、一冊で振り返るには最適の書。塩野七生さんのローマのシリーズにて、細かく読み進めていたが、久しぶりにこの一冊で振り返ることが出来た。
    地中海史は、奥が深い

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    2020年02月22日
  • はじめて読む人のローマ史1200年

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    この一冊にローマについて、コンパクトにまとめられています。大変読みやすく、わかりやすく解説されてました。

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    2020年02月17日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    以下、本書より。

    【かつて人は神々の声に従って行動していた】
    人間社会では、宗教は常に大きな問題です。
    宗教というと、神にすがって救いを求めるものという印象が強いようですが、歴史を見ていると、決してそれだけのものではない事がわかってきます。

    プリンストン大学の心理学教授ジュリアン・ジェインズは、著書『神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡』で、三千年前の人類は、実際に神々の声を聞き、その通りに行動していたという事を、ホメロスの『イーリアス』と『オデュッセイア』の記述をひもときながら検証しました。
    そしてジェインズは、こうした神々の声が聞こえていた時代を「二分心」の時代と称しました。

    人間の意

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    2019年08月27日
  • 東大名誉教授がおしえる やばい世界史

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    以前読んだ「やばい日本史」があまりにもおもしろかったので世界史も購入。
    相変わらず、歴史の中にはやばい人が溢れている……。
    誰もが聞いたことにあるエピソードから、「まさかこの偉大な人がこんなことを……」というエピソードまでたくさん載っています。
    もちろん和田ラヂヲさんの素晴らしいイラストも!
    歴史が苦手な方も是非読んで欲しい本です。

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    2019年08月11日
  • 教養としての「ローマ史」の読み方

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    ローマ帝国という
    同じ名前を冠している間に政治制度が何度も変わるという
    日本史付きの私からは奇妙に見えたローマについて興味を持ち、なぜ政治制度が変わり、強国になり、滅んでいったのかの理由が知りたくなり読み始めた。

    全部を通じて

    インフラの老朽化による経済の縮小、衰退
    トップの無能さによる国家の力の減少
    徴税の強化
    などのいろいろな理由が複雑に絡まっているではあろうけれども
    やはり自分に余裕があるときや、有利なときには他者には寛容になれるし、余裕がなくなるような荒れた時代であれば自分を最優先する為に非寛容にもなると私は読み取りました。

    そこから
    どれだけ辛くなったとしても他者に寛容である精

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    2019年07月06日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    非常に面白かった!
    「ローマ史には人類の歴史が全て詰まっている」ー読んでみてなるほど、確かにそういう一面もあったのだなという気がしてくる。読みやすい文章に説得力がある。
    古代の人々は神の声が実際に聞こえたのではないか、という考証は興味深かった。
    ただ、たまに検証された「定説」なのかこの著者の「主張」なのかが分かりづらいところがあったように感じた。
    確証のない仮説を事実として扱ってしまいかねないので、書き方には注意が必要だと思う。

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    2019年05月26日
  • 教養としての「ローマ史」の読み方

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    「ローマ帝国滅亡の原因」をこの本では、いくつもの事象が折り重なって起きたであろうという事から、交響曲の様だとして述べている。
    大きくは、3つ。経済の衰退、国家の衰退、文明の変質。

    「経済の衰退」では、メインに奴隷を据えて、戦争によって得た時代から、捨て子などによる供給、人口減少から一般人が小作人として使われ農奴となって行ったと。また、合わせてインフラの劣化、これは過去には貴族による出資で成り立っていたものが、労働力の枯渇で衰退。

    「国家の衰退」では、宗教を利用した権威付けから、軍に殺生与奪を握られ、辺境からの圧力への対応としての戦費と増税を繰り返して体力を落とし、曖昧な国境と異民族の軍への

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    2019年04月09日
  • 興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国

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    塩野七生のローマ人の物語はリアルタイムで読んだので、ずいぶん経ってからのローマ史復習だったが五賢帝の後〜ローマ滅亡までがわかりやすく面白かった。コンパクトでわかりやすく、登場人物も理解できた。
    ローマ人の物語は全巻通じて面白いけど五賢帝までが特に面白かった記憶がある。

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    2019年04月07日
  • 30の「王」からよむ世界史

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    古代から近代に至るまでに登場した30人の「王」から世界史を読み解く1冊。宗教的に寛容な王、有能な人材を身分に関わらず登用する王、勉強を欠かさず、教養を身に付けた王がいる国が発展しているのだなという印象を受けた。

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    2018年12月18日
  • はじめて読む人のローマ史1200年

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    ・ポンペイウス、クラッスス、カエサルの3人による三頭政治の均衡は、紀元前53年クラッススの死によって崩れる
    ・紀元前51年カエサル、ルビコン川(遠征軍が群を解散する「国境」に位置づけられていた北イタリアの小さな川)を、軍の編成を解かずに渡る。「賽は投げられた」

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    2018年11月04日
  • 興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国

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    ネタバレ

    わかっていたことだけど、『ローマ帝国』について一冊で何かを述べることが出来る訳無いのは仕方ないよね。
    それでも、通史でもやはり面白さは伝わるし、新たな発見もある。

    三頭政治のクラッスス、お前どっから出てきたんや?つうか誰や?って疑問について、一部なりとも回答が得られた感あり。

    そして、どうしてもローマ帝国の終焉として受けとってしまう時期についても、地方には豊かな部分もあり、新しい時代の序章でもある。そこら辺は気をつけたいなと。

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    2018年10月14日
  • 教養としての「ローマ史」の読み方

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    ローマ史の読み方と題する本で、各時代にどういうことに注目したらいいかを書いた本。
    ローマ史は長いので、流れをつかむだけでも大変だし、人名もわかりにくいが、いろいろな要素があり、かなりおもしろい。ちょっと最後まで長かったが。

    以下は読書メモ:

    ローマの共和政が500年続くのに対し、古代アテネの民主政は50年で機能しなくなる。
    民主政でも民主主義でも民が主ならその本質にはポピュリズムが含まれている。
    民主政を機能させるのに必要なのは「優れた政治家による意識的な努力」。
    ローマは2人の執政官(独裁)、元老院(貴族政)、民会(民主政)の絶妙なバランス。

    名将カミルス
    カウディウムの頸木
    ローマ対

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    2018年09月19日
  • 教養としての「ローマ史」の読み方

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    何よりも「教養としての」っていうタイトルが良い。教養の無い人や、教養を欲していない人は読まなくったっていいんだよっていう上から目線が「若干教養があるって思っている」人にはたいへん心地いい。

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    2018年06月02日
  • 英語で読む高校世界史 Japanese high school textbook of the WORLD HISTORY

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    読み応えがあった。英語はネイティブのそれではなく、ジャパニーズ・イングリッシュである。内容は定説そのものであり、従って英語でも、内容を理解することはそこまで難しくない。英書の樹海に分け入るのは日本人にとりハードであろうが、この本は日本の社会で通行している歴史の定説が内容だから、基本的な英文にある程度慣れているなら、読解はさほど辛いものではないだろう。裏を返せば、英語とはいえ、日本の外に出て外国に対峙するとは言えない読書となろう。よって、望むらくはこれを足がかりとして少しずつ外国に目を向けるのが良い。

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    2018年03月10日
  • はじめて読む人のローマ史1200年

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    国家の収入が不足すれば、徴税システムが見直され、増税されるのが自然な流れです。ところが、重税が課せられるようになると、これもどこの世界でも見られることですが、富裕層があの手この手を使って税を逃れるようになり、貧しい者の負担ばかりが増え、いっこうに税収が上がらない負のスパイラルに陥ります。
    (本文より)

    ...これは、2018年の日本についての文章ではなく、今から1500年以上前のローマ帝国についてなんです。
    どっきりですね。
    歴史は繰り返すというか…。



    「はじめて読む人のローマ史1200年」本村凌二さん。
    この人の「馬の世界史」が面白かったので、読んでみました。「ローマ帝国の歴史」っ

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    2018年01月02日