本村凌二のレビュー一覧

  • 興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国

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    古代ローマ通史として、誕生から衰亡までポイントを絞って語られ概要をつかむ上での良書。他著もたくさん読んできたので、著者ごとの微妙な視点差を見出しながら読めたこともよかった。ローマ史、地中海史は最も好きな歴史なので、多分また読み返すことがあるだろう。

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    2025年02月28日
  • 地中海世界の歴史2 沈黙する神々の帝国 アッシリアとペルシア

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     ギリシャやローマについての歴史は結構詳しく学ぶ機会は多いのだが、トルコやパレスチナ、北アフリカを含めた地中海全体についての歴史はあまり学ぶ機会はない。したがってペルシア戦争はギリシャの立場から見てるし、ポエニ戦争はローマ側から見ている。
     この本はペルシア戦争の主役、ペルシャ帝国の側からも見ているのが面白い。今までなんで弱いペルシャが広大な領地を有しているのが良くわからなかった。次も読みたくなる良書だ。

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    2025年02月19日
  • 地中海世界の歴史2 沈黙する神々の帝国 アッシリアとペルシア

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     かつて神々の声が響いた地中海世界に新たな時代が訪れた。アッシリアは武力で領土を広げペルシアは寛容な統治で広大な帝国を築いた。
     この時代、アルファベットが生まれ文字はより多くの人々に広がった。貨幣が流通し経済が活発化する中、唯一神を信じるユダヤ教や善悪二元論を説くゾロアスター教が生まれた。
     インドでは思想が深まり中国では秩序を重んじる哲学が発展していた。世界はつながり文明は交わりながら進んでいった。
     神々の沈黙の中人々は新たな価値観を生み出し歴史を刻んできた。かつての帝国が残した遺産は今も私たちの社会に息づいている。
     歴史を明らかにすること、歴史に学ぶこと多し。

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    2025年02月14日
  • 地中海世界の歴史1 神々のささやく世界 オリエントの文明

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     神々のささやきに導かれ地中海世界の文明は歩みを始めた。シュメール人は都市を築きギルガメッシュの伝説を生んだ。アッカドやバビロニアの興亡もこの壮大な歴史の一部である。
     ナイルの恵みに支えられたエジプトではピラミッドが時を超えてそびえ立つ。シリアやパレスチナではヘブライ人が信仰を深め、フェニキア人が交易を広げた。
     それらを支えたのは自然への畏敬と「マアト」の精神だった。秩序と調和を重んじる考えが人々の生き方を形作ったのだ。
     文字が生まれ都市が発展し文明は進化した。しかし神々の声が遠のいた今歴史の物語にこそ人々の知恵と信仰が刻まれている。歴史を明らかにすること、歴史に学ぶこと多し。


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    2025年02月14日
  • 地中海世界の歴史4 辺境の王朝と英雄 ヘレニズム文明

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    地中海世界の歴史シリーズの第4巻。
    このシリーズ、なぜか表紙の写真に注目している。今回は見たことのない足の写真。これは一体何なんだ?(後ほど)

    この一冊でヘレニズム文明を堪能することができる。ヘレニズムを生きた英雄らの思いを想像するだけで何だかわくわくする。
    読み終わるのがとても惜しいと思える一冊であった。

    ヘレニズム時代とは、アレクサンドロス大王の東方遠征以降、プトレマイオス朝エジプトの滅亡までの約300年間をいう。著者はその開始期をもう少し前、マケドニアのフィリッポス2世が王位に就いた時期からとする。
    いずれにせよ、この時代、ギリシア文化が地中海東岸の都市を中心とする西アジア一帯に流入

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    2025年01月22日
  • 教養としての「ローマ史」の読み方

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    最盛期には地中海全域を支配するほど盛えていたローマ帝国。だが、次第にその勢いは衰退していき、最後には滅亡という形を取っている。では、何千年もの長い歴史を持った帝国がどうやって盛え、どうやって滅びたのか。本書では主に民族や地理的要因、思想の変化などの観点から独自に筆者の考察が描かれている。
    盛者必衰とはまさにこのこと。

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    2024年12月29日
  • 名作映画で読み解く世界史

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    面白かったー!
    昔の名作もちゃんと観ないとな...
    実際に起こった出来事や歴史と照らし合わせながら語られる。
    勉強になります。

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    2024年12月02日
  • 地中海世界の歴史3 白熱する人間たちの都市 エーゲ海とギリシアの文明

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    講談社選書メチエ創刊30周年特別企画3巻の本書。スパルタ、プラトン、ペリクレスなど古代ギリシアに代表される哲学者、指導者の私生活、政治的影響力について触れた一冊。

    以下メモ
    ヘロドトス…過去の出来事を説明した始めての作家「歴史の父」かなり正確なものだった。 調査研究する→ヒステリオ→ヒストリアイ(歴史)となった。

    テミストクレスVSアリステイデス
    友好関係を重んじる風潮からテミストクレスの反スパルタ的姿勢はアテナイ市民の共感を得られず
    テミストクレスは陶片追放の憂き目にあう。ペルシア王に救いを求める。そもそもペルシア王はテミストクレスの機略に痛めつけられての敗北だったので彼を捕まえた者に多

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    2024年11月23日
  • 興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国

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    帝国の起こり、そしてローマ帝国の興隆から滅亡まで、駆け抜けるように読めました。ローマ帝国についてさらに興味がわきました!

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    2024年10月19日
  • 東大名誉教授がおしえる やばい世界史

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    やばい日本史と合わせて買った本。
    さらっと世界史のおさらいが出来、近現代史のリーダーたちも載っている世界史をざっくりと読むことが出来ました。子どもたちが近現代史に興味持ってくれることを期待したいと思います。

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    2024年09月18日
  • 教養としての「ローマ史」の読み方

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    いよいよ塩野七生先生のローマ人の物語を読んでみようと思い、その前におさらい(予習?)したくてこちらを手に取りました。物語調ではないですが一冊でローマの歴史が分かり著者の先生の見解も書いてありとても分かりやすかったです。

    歴史は好きでローマも結構好きな方ですが、これまでの認知が点と点(有名な出来事や人物を切れ切れに知ってるレベル)だったので、この本でひとつの流れとして理解できました。

    学校の世界史の授業は点と点でこっちの歴史やったと思ったら今度はあっちに行って…的な感じなカリキュラムで年号と地名人名を覚えて終わりがちですが、歴史は過去に学ぶものなので、こうやって流れで教わりたいものです。

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    2024年09月13日
  • 地中海世界の歴史3 白熱する人間たちの都市 エーゲ海とギリシアの文明

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    本村凌二著「地中海世界の歴史」の3巻。

    いよいよ舞台は古代ギリシアに。前3000年頃に始まるエーゲ文明(クレタ文明、ミュケナイ文明)、ペルシア戦争、アテネ、スパルタに代表されるポリスの時代を扱う。
    古代ギリシアの時代は、資料が豊富にあり、歴史の詳細を今の時代に鮮やかに伝える。

    まずは、吟遊詩人。我々は、ホメロスの『イリアス』『オデュッセイア』を文字で読むことができる。ホメロスは盲目の詩人。そもそもこの著書は音声からなる物語。この物語、口から口へと世代を重ねて伝承してきた。つまり、暗唱していたということだ。
    ちょっと待って、『イリアス』『オデュッセイア』は岩波文庫でともに上下巻あり、各巻40

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    2024年11月03日
  • 馬の世界史

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    馬という機動力が、世界にうねりをもたらしてきた、というお話で、たいへん興味深いが、ちょっと退屈なところも・・。

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    2024年08月19日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    まずはなんといってもローマ。
    ローマの歴史は全てに通ずる点を持っているように思える。ローマ史だけでももっと勉強してみたい。

    日本(江戸時代)の特性(武士道、誠実、技術信仰)が古代ローマの気高き精神と相通ずるという主張がとても気に入った。今日の日本人の大多数はそれを忘れ去ってしまっていると思うが、改めてアイデンティティとして大事にしていきたい。民主主義の危機、資本主義の限界に不安を覚える昨今だからこそ。

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    2024年08月12日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    ネタバレ

    思ったより哲学書

    2回目
    世界の歴史、宗教ができた背景、政治的な考え方の違いなどなど網羅的に分かりやすく解説されているからこそ、読み進めるほどもっと広く深く知識を身につけたいと思った
    「モラルが低下すると人は優しくなる」はその通りだと思う、、自分の弱さ甘さを正当化するためにある意味“優しく寛容に”なってしまってる自分がいることに反省した

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    2025年08月09日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    まさしく教養としての世界史がラクに読める本。さらに‥‥改めてギリシャ・ローマ通史を読んでも良いかな。

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    2024年06月16日
  • ビジュアルマップ大図鑑 世界史

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    世界史オンチでもオールカラーで見やすい、わかりやすい。
    日本海(東海)の表記は新版ではなくなっているらしい。
    気になる時代だけ見直すだけでも勉強になると思う。

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    2024年06月09日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    奴隷のせいでローマが衰退した、二分心、中国とEUの類似点、ローマやギリシアの欧米人の位置付けなどなど勉強になった。読んだあとでもローマよくわからん感がまだあるからまた別の本も読みたい。グローバルスタンダードの教養は古典と歴史だそうなので、古典にも触れないといかん。「ローマの歴史の中には、人類の経験のすべてが詰まっている」。人間が意識を持ち始めたのが、前3000年という話も面白い。

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    2024年04月06日
  • 名作映画で読み解く世界史

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    古代ローマ史が専門の歴史学者の語る映画。
    取り上げられた映画は21本。
    作品の歴史的背景の解説がわかりやすく、観たことのある作品は観直したくなるし、観たことない作品は観たくなる。
    日本映画からは『七人の侍』『幕末太陽傳』が取り上げられてます。『七人の侍』は当然取り上げられるよな、という感じだが『幕末太陽傳』を取り上げるところが、粋だねえ。
    文章からはこの先生、本当に映画が好きなんだなあと好感が持てました。
    【観返したくなった映画】
    ベン・ハー
    グラディエーター
    ブレイブハート 
    アマデウス
    アラビアのロレンス
    七人の侍
    幕末太陽傳
    薔薇の名前
    スティング
    カサブランカ
    【観たくなった映画】

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    2024年04月04日
  • 教養としての「ラテン語の授業」―――古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流

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    哲学の授業のようでスラスラ読めた。
    ラテン語を本格的に教えてくれる訳では無いが、ローマの時代の歴史などと絡めた説明がとても面白かった。

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    2024年03月24日