本村凌二のレビュー一覧

  • 教養としての「ローマ史」の読み方

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    「ローマ人の物語」のファンですが、本書を拝読し、初めて全体の流れに気づいた気がします。この本の内容を頭に入れてまた「ローマ人の物語」を読みたいと思います。しかしながら、ローマ帝国の盛衰があまりにも今日と似ている点が気になります。「寛容さ」。それを実行せしめる経済的な豊かさ。食べれる、養える、ということ。「個人主義」とやらがもてはやされる今日。それでよいのか?寛容さ、公共心がなくなる社会がどうなるのか歴史が示していますよね。歴史に学ばねば、と深く思った一冊でした。

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    2021年12月17日
  • 英語で読む高校世界史 Japanese high school textbook of the WORLD HISTORY

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    興味のある歴史のある時代を読むと効果的。英文が不自然と不満を言われる方がネットで見るが簡単な単語で良くまとまった情報が非常に整理された東京書籍の世界史の教科書が元本であり、同時代の地域の記載が多く国際関係、全体の流れを良く記載されていて好きです。また赤字でキーワードの訳が付いているのの便利。共同翻訳者、編者、企画に感謝。こんな良い本を使わないと損。オンライン英会話の各国の先生との話のネタにもなり、しかも世界史の復習にもなり非常に良い本です。

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    2021年09月13日
  • 独裁の世界史

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    共和政、独裁政その2つを軸に論理が展開されていく。

    その相反する2つの政治形態が、実は相互に絡み合っていることに、驚きを隠せない。

    最終章ではデジタル独裁について、記載されていた。

    このパンデミックの中で、人と人とのコミュニティが薄れていくことで、実はデジタル独裁に近づいているのか?と考えてしまった。

    歴史を学び、教える立場として、社会の変化に対応し、道を示すこの歴史学を大切にしていきたい。

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    2021年01月31日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    もっとアカデミックな内容かと思って読み進めましたが、歴史を通じて人間の生きざまそのものに対する示唆が随所に書かれていました!

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    2020年11月30日
  • ビジュアルマップ大図鑑 世界史

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    古代から現代2020年までの地図が当時の名称でカラーで載っていて最高だと思う。その時起こった大きな出来事や写真などもあり、わかりやすい。
    私は古代エジプトを見つかったから読んだのだけど、周辺地域(シナイ半島、カナーン地方、アムル地方、ヒッタイトなど)周辺地域も載っていたので気に入った。
    ついでに他のページも読んだけど、本当に面白い。アレクサンドロス大王やアッティラ大王の足跡を辿り、大航海時代のワクワクするような航路を探せる。近代になると奴隷船の桁違いな強制移住で人間のグロテスクさを感じる。19世紀からは人が大幅に移動できるようになり、国際問題も難しくなった。でも、古代から現在まで、地球を何周も

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    2020年09月27日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    ローマ史専門の先生が世界史を語る。
    ギリシャ・ローマ中心だけど同時代を平行に見るとか、わかりやすくて面白い。昔勉強したことが今では違う解釈になってたり、知らなかった情報も入ってきました。
    宗教の辺が特に興味深かった。

    ~宗教を抜きに歴史は語れない
    かつて人々は神々の言葉にしたがって行動していた。ジュリアン・ジェインズ「二分心」の時代。
    二分心は左右の脳が生み出したものらしい。すなわち、神々の声は右脳の声。
    言葉が発達するにつれ、左脳が発達し、次第に神々の言葉が聞こえなくなった。
    そこで人間が生きる指針として造り出したのが全知全能の唯一神なのではないか

    という説が面白かった。

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    2020年07月11日
  • はじめて読む人のローマ史1200年

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    ローマにまつわる7つの「なぜ」を解説しながらローマの歴史を概観している。扱われるのはローマ建国から西ローマ帝国の滅亡までの1200年。文章が非常に読みやすく明快なので、ローマ史の入門書として非常に適した一冊になっていると思う。参考文献が記されていないのが玉に瑕。参考文献欄は内容の根拠を示すだけでなく、初学者が次に読む本の手がかりともなるもの。この点は入門書としては残念。

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    2020年01月18日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    audiobookにて。

    「今を理解するために歴史が役に立つ」ということの意味を始めて理解できた。
    さすが専門家の丁寧な解釈はもちろん、それを一般の教養としてのどう読み解けば良いのかを丁寧に教えてくれる良書。

    学校で教わる歴史は、それぞれの時代、地域をぶつ切りにして覚えるだけの受験のための勉強。そうではなく、歴史を知り、今の問題はどの歴史と同じ流れになっているかという観点で比較することの方がずっと面白く役に立つ。

    締めに今のアジアの状況、中国の立ち位置まで踏み込まれている。今現在の国家間の問題が、歴史や地政学的観点から見てどう理解したらよいのかが分かって目からうろこ!

    こういう見方で世

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    2019年11月09日
  • 興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国

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    人類の経験のすべてが詰まっていると言われる古代ローマ史について。
    以下、本書より。

    【ローマ人の特異性】
    なぜローマ人だけがあの巨大な帝国を築く事ができたのだろうか。
    異邦人であるポリュビオスだけではなく、古代でも現代でも誰もが興味をそそられる問題である。
    ローマ人とはどういう人々であるのか、という問いかけは避けようもない。

    住民の数ではヒスパニア人より少なく、活力ならばガリア人より弱く、多才さではカルタゴ人に譲り、学芸ではギリシャ人に及ばない。
    そう指摘したのはキケロ。
    しかし、神々への敬虔さと慎みではいかなる人々にも引けを取らない、と述べたのもキケロ。

    万物は神々の力によって支配され

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    2019年02月09日
  • 教養としての「ローマ史」の読み方

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    ローマ史を概括 塩野七生氏の衰亡史へ行く前に全体像を理解することは大事
    偉大なローマ史も前半から5賢帝ぐらいで終わり 以降は蓄えを食いつぶしていた
    今の日本と同じようにも思えた 歴史は繰り返す
    歴史を学ぶ意義 必然のプロセスがある
    exローマは帝国になり、ギリシアは都市国家で終わった 知識レベルはギリシア高い

    1.国家の度量
    敗戦将軍を受け入れた ギリシアはダメ 日本も戦陣訓でダメ ここは大事 明治は?
    リーダーの品格・矜持 スピキオは捕虜女性を婚約者へ返した 身代金は祝儀!
    2.カルタゴの抹殺
    巨額の賠償金は軍事放棄が経済成長を高め、前倒しで実現
    カルタゴに対する潜在的恐怖心があった
    3.

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    2018年11月10日
  • 教養としての「ローマ史」の読み方

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    ローマ史に特化した本を読んだのが初めてだったせいもあるが、初学者にもわかりやすく、興味をそそる。頁数もやや多いが、読み始めると、あっという間。

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    2018年09月28日
  • 興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国

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    ローマ帝国史をコンパクトにまとめた一冊。

    単行本の時に読んだが、文庫化したのを機に再読。やはり非常に面白い。

    たぶん、単行本時代に本書を読んだのが一番最初のローマ帝国本だと思うのだが、それから何冊か類書を読んだためか、初読時よりさらに面白く読めた。

    そのうち再々読する予定。

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    2017年12月29日
  • はじめて読む人のローマ史1200年

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    塩野七生「ローマ人の物語」シリーズ読破を挫折した身として、1200年のローマ史を新書本1冊でまとめてくれるのは非常にありがたい。

    ローマはオオカミに育てられたロムルスによって、紀元前753年に建国される。東西に分裂し、紀元後476年に西ローマ帝国が滅亡。本書では、その期間をローマ史として取り扱い、起承転結の4期に分けて解説している。

    総括すると、ローマ史は変革の歴史だ。1200年続いたというより、続かせたといえる。君主制の時代もあれば、共和政もあるし、皇帝独裁もあるし、その皇帝が金銭で売買された時代もあった。それでもローマは滅ばない。全く異なる政治形態になってもローマは続いたのだ。その理由

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    2015年08月28日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    ローマ史を専門とする著者が、現代社会の教養として世界史を読み解く。歴史とは過去を知るだけではなく、現代を生きるための普遍的な真理や世界観を身につけるための指針だ。?

    なぜ、文明は大河のほとりから起きたのか。なぜ、産業革命はアジアで起きなかったのか。なぜ、民族は移動するのか。そうした理由を追求することで、人類はより良い環境や関係を築くことができ、未来につなげることができる。

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    2025年10月29日
  • 教養としての「ラテン語の授業」―――古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流

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    東アジア初のロタ・ロマーナの弁護士であるハン・ドンイル教授の初級ラテン語の授業を書籍化したもの。ラテン語の文法や名句だけでなく、関連するローマの生活とか歴史とか英語の語源など幅広い教養が語られている。さらに言えば半分くらいは人生訓だったり、学生への励ましだったり、自分の体験談だったり、学生に伝えたい人生哲学みたいなものが熱く語られていた。結局人に傷つけられたのではなくて、人から受け取った言葉を解釈して自分で自分を傷つけてるんだよなぁとか、耳が痛いのは自分の弱点をつかれているからで、それを前向きに受け止めるのが大事だよなぁとか、自分の心の持ち方や辛い人生に希望を持つ心のあり方を熱く語っている感じ

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    2025年10月03日
  • 地中海世界の歴史6 「われらが海」の覇権 地中海世界帝国の成立

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    グラックス兄弟の改革、民衆派マリウスと貴族派スッラの対立と内戦、カエサルの登場と暗殺、共和政から帝政へ。
    アウグストゥス、ティベリウス、カリグラ、クラウディウス、ネロ。

    このあたりの歴史は好き。流れも分かりやすくて良い。
    女性たちの動きとかも絡んで面白い。

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    2025年10月01日
  • 東大名誉教授がおしえる やばい世界史

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    古代から現代までの歴史の流れを踏襲し、時代後をの偉人を取り上げていたので偉人のエピソードではなく歴史の流れもざっくり把握できた。

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    2025年09月30日
  • 地中海世界の歴史2 沈黙する神々の帝国 アッシリアとペルシア

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    人類最大の発明、アルファベット、一神教、貨幣は神々の沈黙とともにもたらされた。
    騎馬遊牧民や「海の民」の影響を受け「強圧の帝国」とし周辺国を軍事的に圧倒したアッシリア。
    征服した諸民族の信仰や習俗を尊重した「寛容の帝国」を築いたアケメネス朝ペルシア。

    この辺りの歴史の話は好き。3つの発明の話はちょっと読むのがしんどい感じはあったけど、とても面白い。

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    2025年09月21日
  • 地中海世界の歴史3 白熱する人間たちの都市 エーゲ海とギリシアの文明

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    「海の民」の襲撃で崩壊したミュケナイ文明。その後の「暗黒時代」「前8世紀ルネサンス」で生まれた(新しい人間)とポリス。

    この辺りの歴史も大好き。奴隷が支えたポリスの自由やペルシア戦争、ペロポネソス戦争など読んでいて飽きない。

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    2025年09月21日
  • 地中海世界の歴史4 辺境の王朝と英雄 ヘレニズム文明

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    ギリシア北方「声なき高地の民」マケドニア。フィリッポス2世がギリシアの覇者になり、その子アレクサンドロスが東征を開始する。そこで生まれた学芸と思想。人類最初のグローバル化。宗教融合。

    この辺りの歴史は好き。フィリッポスのギリシア制覇からアレクサンドロス東征、後継者戦争と流れが分かりすくて良い。

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    2025年09月21日