本村凌二のレビュー一覧
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古代から現代2020年までの地図が当時の名称でカラーで載っていて最高だと思う。その時起こった大きな出来事や写真などもあり、わかりやすい。
私は古代エジプトを見つかったから読んだのだけど、周辺地域(シナイ半島、カナーン地方、アムル地方、ヒッタイトなど)周辺地域も載っていたので気に入った。
ついでに他のページも読んだけど、本当に面白い。アレクサンドロス大王やアッティラ大王の足跡を辿り、大航海時代のワクワクするような航路を探せる。近代になると奴隷船の桁違いな強制移住で人間のグロテスクさを感じる。19世紀からは人が大幅に移動できるようになり、国際問題も難しくなった。でも、古代から現在まで、地球を何周も -
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ネタバレローマ史専門の先生が世界史を語る。
ギリシャ・ローマ中心だけど同時代を平行に見るとか、わかりやすくて面白い。昔勉強したことが今では違う解釈になってたり、知らなかった情報も入ってきました。
宗教の辺が特に興味深かった。
~宗教を抜きに歴史は語れない
かつて人々は神々の言葉にしたがって行動していた。ジュリアン・ジェインズ「二分心」の時代。
二分心は左右の脳が生み出したものらしい。すなわち、神々の声は右脳の声。
言葉が発達するにつれ、左脳が発達し、次第に神々の言葉が聞こえなくなった。
そこで人間が生きる指針として造り出したのが全知全能の唯一神なのではないか
という説が面白かった。 -
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audiobookにて。
「今を理解するために歴史が役に立つ」ということの意味を始めて理解できた。
さすが専門家の丁寧な解釈はもちろん、それを一般の教養としてのどう読み解けば良いのかを丁寧に教えてくれる良書。
学校で教わる歴史は、それぞれの時代、地域をぶつ切りにして覚えるだけの受験のための勉強。そうではなく、歴史を知り、今の問題はどの歴史と同じ流れになっているかという観点で比較することの方がずっと面白く役に立つ。
締めに今のアジアの状況、中国の立ち位置まで踏み込まれている。今現在の国家間の問題が、歴史や地政学的観点から見てどう理解したらよいのかが分かって目からうろこ!
こういう見方で世 -
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人類の経験のすべてが詰まっていると言われる古代ローマ史について。
以下、本書より。
【ローマ人の特異性】
なぜローマ人だけがあの巨大な帝国を築く事ができたのだろうか。
異邦人であるポリュビオスだけではなく、古代でも現代でも誰もが興味をそそられる問題である。
ローマ人とはどういう人々であるのか、という問いかけは避けようもない。
住民の数ではヒスパニア人より少なく、活力ならばガリア人より弱く、多才さではカルタゴ人に譲り、学芸ではギリシャ人に及ばない。
そう指摘したのはキケロ。
しかし、神々への敬虔さと慎みではいかなる人々にも引けを取らない、と述べたのもキケロ。
万物は神々の力によって支配され -
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ローマ史を概括 塩野七生氏の衰亡史へ行く前に全体像を理解することは大事
偉大なローマ史も前半から5賢帝ぐらいで終わり 以降は蓄えを食いつぶしていた
今の日本と同じようにも思えた 歴史は繰り返す
歴史を学ぶ意義 必然のプロセスがある
exローマは帝国になり、ギリシアは都市国家で終わった 知識レベルはギリシア高い
1.国家の度量
敗戦将軍を受け入れた ギリシアはダメ 日本も戦陣訓でダメ ここは大事 明治は?
リーダーの品格・矜持 スピキオは捕虜女性を婚約者へ返した 身代金は祝儀!
2.カルタゴの抹殺
巨額の賠償金は軍事放棄が経済成長を高め、前倒しで実現
カルタゴに対する潜在的恐怖心があった
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塩野七生「ローマ人の物語」シリーズ読破を挫折した身として、1200年のローマ史を新書本1冊でまとめてくれるのは非常にありがたい。
ローマはオオカミに育てられたロムルスによって、紀元前753年に建国される。東西に分裂し、紀元後476年に西ローマ帝国が滅亡。本書では、その期間をローマ史として取り扱い、起承転結の4期に分けて解説している。
総括すると、ローマ史は変革の歴史だ。1200年続いたというより、続かせたといえる。君主制の時代もあれば、共和政もあるし、皇帝独裁もあるし、その皇帝が金銭で売買された時代もあった。それでもローマは滅ばない。全く異なる政治形態になってもローマは続いたのだ。その理由 -
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東アジア初のロタ・ロマーナの弁護士であるハン・ドンイル教授の初級ラテン語の授業を書籍化したもの。ラテン語の文法や名句だけでなく、関連するローマの生活とか歴史とか英語の語源など幅広い教養が語られている。さらに言えば半分くらいは人生訓だったり、学生への励ましだったり、自分の体験談だったり、学生に伝えたい人生哲学みたいなものが熱く語られていた。結局人に傷つけられたのではなくて、人から受け取った言葉を解釈して自分で自分を傷つけてるんだよなぁとか、耳が痛いのは自分の弱点をつかれているからで、それを前向きに受け止めるのが大事だよなぁとか、自分の心の持ち方や辛い人生に希望を持つ心のあり方を熱く語っている感じ