本村凌二のレビュー一覧

  • 独裁の世界史

    Posted by ブクログ

    ロシアのウクライナ侵攻のタイミングで読んでみた。独裁について、ギリシアとローマ、そしてロシアやドイツについて説明している。私は、独裁=悪い というイメージは持っていない。政治体制のひとつであり、民衆が求める独裁もあれば、権力者が暴走した結果の独裁もある。日本だって安倍総理大臣の時代はほぼ独裁といってもよいだろう。結局、よきリーダーがよき政治をするのにつきると思う。ロシアが独裁政になる原因は歴史からも分かる。そして、独裁を含めて共和政や民主政でよりよき政治を行うには、あらゆる政治体制を経験したローマや1000年以上も共和政を維持したヴェネツィアの歴史を知るべきだと強く思った。

    0
    2022年03月16日
  • 剣闘士 血と汗のローマ社会史

    Posted by ブクログ

    古代ローマの公認殺人競技である剣闘士興行。当時の熱狂はすさまじく、各地に円形闘技場が作られ、祝祭日などは民衆がこぞって闘技場に集うような最大のイベントであり、
    政治家も剣闘士興行の人気にあやかり、当選するための手段として剣闘士興行をいかに多く開催するか、いかに派手な演出を凝らした舞台を用意するかといった公約も考えて選挙に望んでいたようだ。

    剣闘士を構成する立場の人達は、下層奴隷や犯罪者といった人達が多く、それゆえに自分たちとは立場の違う人達の流血試合を催事として楽しむことに罪悪感はなく、むしろ高揚感の方が勝っていたのだろう。

    しかし、紀元前1世紀~紀元1世紀ぐらいの平和なローマ時代では、健

    0
    2022年02月03日
  • 東大名誉教授がおしえる やばい世界史

    Posted by ブクログ

    『やばい日本史』に続いてこのシリーズ2冊め。相変わらず「すごい」と「やばい」の落差が面白い。何事かを成し遂げる人は、ある面で才能が突出しているからこそ達成できるのだと思う。でもその分、どこか凹んでいる部分も持ち合わせていて、それらが「すごい」「やばい」と表現されるのかもしれない。強みもあれば弱もみあるという点で、「ジョジョ」のキャタクターたちを連想する。章間に挟まれている、テイストの違うマンガ「この時代のざっくりマンガ解説」が、ざっくり分かるし絵が可愛いくて高感度高し。

    0
    2022年01月22日
  • 教養としての「ローマ史」の読み方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ローマ人の物語」のファンですが、本書を拝読し、初めて全体の流れに気づいた気がします。この本の内容を頭に入れてまた「ローマ人の物語」を読みたいと思います。しかしながら、ローマ帝国の盛衰があまりにも今日と似ている点が気になります。「寛容さ」。それを実行せしめる経済的な豊かさ。食べれる、養える、ということ。「個人主義」とやらがもてはやされる今日。それでよいのか?寛容さ、公共心がなくなる社会がどうなるのか歴史が示していますよね。歴史に学ばねば、と深く思った一冊でした。

    0
    2021年12月17日
  • 英語で読む高校世界史 Japanese high school textbook of the WORLD HISTORY

    Posted by ブクログ

    興味のある歴史のある時代を読むと効果的。英文が不自然と不満を言われる方がネットで見るが簡単な単語で良くまとまった情報が非常に整理された東京書籍の世界史の教科書が元本であり、同時代の地域の記載が多く国際関係、全体の流れを良く記載されていて好きです。また赤字でキーワードの訳が付いているのの便利。共同翻訳者、編者、企画に感謝。こんな良い本を使わないと損。オンライン英会話の各国の先生との話のネタにもなり、しかも世界史の復習にもなり非常に良い本です。

    0
    2021年09月13日
  • 独裁の世界史

    Posted by ブクログ

    共和政、独裁政その2つを軸に論理が展開されていく。

    その相反する2つの政治形態が、実は相互に絡み合っていることに、驚きを隠せない。

    最終章ではデジタル独裁について、記載されていた。

    このパンデミックの中で、人と人とのコミュニティが薄れていくことで、実はデジタル独裁に近づいているのか?と考えてしまった。

    歴史を学び、教える立場として、社会の変化に対応し、道を示すこの歴史学を大切にしていきたい。

    0
    2021年01月31日
  • 教養としての「世界史」の読み方

    Posted by ブクログ

    もっとアカデミックな内容かと思って読み進めましたが、歴史を通じて人間の生きざまそのものに対する示唆が随所に書かれていました!

    0
    2020年11月30日
  • ビジュアルマップ大図鑑 世界史

    Posted by ブクログ

    古代から現代2020年までの地図が当時の名称でカラーで載っていて最高だと思う。その時起こった大きな出来事や写真などもあり、わかりやすい。
    私は古代エジプトを見つかったから読んだのだけど、周辺地域(シナイ半島、カナーン地方、アムル地方、ヒッタイトなど)周辺地域も載っていたので気に入った。
    ついでに他のページも読んだけど、本当に面白い。アレクサンドロス大王やアッティラ大王の足跡を辿り、大航海時代のワクワクするような航路を探せる。近代になると奴隷船の桁違いな強制移住で人間のグロテスクさを感じる。19世紀からは人が大幅に移動できるようになり、国際問題も難しくなった。でも、古代から現在まで、地球を何周も

    0
    2020年09月27日
  • 教養としての「世界史」の読み方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ローマ史専門の先生が世界史を語る。
    ギリシャ・ローマ中心だけど同時代を平行に見るとか、わかりやすくて面白い。昔勉強したことが今では違う解釈になってたり、知らなかった情報も入ってきました。
    宗教の辺が特に興味深かった。

    ~宗教を抜きに歴史は語れない
    かつて人々は神々の言葉にしたがって行動していた。ジュリアン・ジェインズ「二分心」の時代。
    二分心は左右の脳が生み出したものらしい。すなわち、神々の声は右脳の声。
    言葉が発達するにつれ、左脳が発達し、次第に神々の言葉が聞こえなくなった。
    そこで人間が生きる指針として造り出したのが全知全能の唯一神なのではないか

    という説が面白かった。

    0
    2020年07月11日
  • はじめて読む人のローマ史1200年

    Posted by ブクログ

    ローマにまつわる7つの「なぜ」を解説しながらローマの歴史を概観している。扱われるのはローマ建国から西ローマ帝国の滅亡までの1200年。文章が非常に読みやすく明快なので、ローマ史の入門書として非常に適した一冊になっていると思う。参考文献が記されていないのが玉に瑕。参考文献欄は内容の根拠を示すだけでなく、初学者が次に読む本の手がかりともなるもの。この点は入門書としては残念。

    0
    2020年01月18日
  • 教養としての「世界史」の読み方

    Posted by ブクログ

    audiobookにて。

    「今を理解するために歴史が役に立つ」ということの意味を始めて理解できた。
    さすが専門家の丁寧な解釈はもちろん、それを一般の教養としてのどう読み解けば良いのかを丁寧に教えてくれる良書。

    学校で教わる歴史は、それぞれの時代、地域をぶつ切りにして覚えるだけの受験のための勉強。そうではなく、歴史を知り、今の問題はどの歴史と同じ流れになっているかという観点で比較することの方がずっと面白く役に立つ。

    締めに今のアジアの状況、中国の立ち位置まで踏み込まれている。今現在の国家間の問題が、歴史や地政学的観点から見てどう理解したらよいのかが分かって目からうろこ!

    こういう見方で世

    0
    2019年11月09日
  • 興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国

    Posted by ブクログ

    人類の経験のすべてが詰まっていると言われる古代ローマ史について。
    以下、本書より。

    【ローマ人の特異性】
    なぜローマ人だけがあの巨大な帝国を築く事ができたのだろうか。
    異邦人であるポリュビオスだけではなく、古代でも現代でも誰もが興味をそそられる問題である。
    ローマ人とはどういう人々であるのか、という問いかけは避けようもない。

    住民の数ではヒスパニア人より少なく、活力ならばガリア人より弱く、多才さではカルタゴ人に譲り、学芸ではギリシャ人に及ばない。
    そう指摘したのはキケロ。
    しかし、神々への敬虔さと慎みではいかなる人々にも引けを取らない、と述べたのもキケロ。

    万物は神々の力によって支配され

    0
    2019年02月09日
  • 教養としての「ローマ史」の読み方

    Posted by ブクログ

    ローマ史を概括 塩野七生氏の衰亡史へ行く前に全体像を理解することは大事
    偉大なローマ史も前半から5賢帝ぐらいで終わり 以降は蓄えを食いつぶしていた
    今の日本と同じようにも思えた 歴史は繰り返す
    歴史を学ぶ意義 必然のプロセスがある
    exローマは帝国になり、ギリシアは都市国家で終わった 知識レベルはギリシア高い

    1.国家の度量
    敗戦将軍を受け入れた ギリシアはダメ 日本も戦陣訓でダメ ここは大事 明治は?
    リーダーの品格・矜持 スピキオは捕虜女性を婚約者へ返した 身代金は祝儀!
    2.カルタゴの抹殺
    巨額の賠償金は軍事放棄が経済成長を高め、前倒しで実現
    カルタゴに対する潜在的恐怖心があった
    3.

    0
    2018年11月10日
  • 教養としての「ローマ史」の読み方

    Posted by ブクログ

    ローマ史に特化した本を読んだのが初めてだったせいもあるが、初学者にもわかりやすく、興味をそそる。頁数もやや多いが、読み始めると、あっという間。

    0
    2018年09月28日
  • 興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国

    Posted by ブクログ

    ローマ帝国史をコンパクトにまとめた一冊。

    単行本の時に読んだが、文庫化したのを機に再読。やはり非常に面白い。

    たぶん、単行本時代に本書を読んだのが一番最初のローマ帝国本だと思うのだが、それから何冊か類書を読んだためか、初読時よりさらに面白く読めた。

    そのうち再々読する予定。

    0
    2017年12月29日
  • はじめて読む人のローマ史1200年

    Posted by ブクログ

    塩野七生「ローマ人の物語」シリーズ読破を挫折した身として、1200年のローマ史を新書本1冊でまとめてくれるのは非常にありがたい。

    ローマはオオカミに育てられたロムルスによって、紀元前753年に建国される。東西に分裂し、紀元後476年に西ローマ帝国が滅亡。本書では、その期間をローマ史として取り扱い、起承転結の4期に分けて解説している。

    総括すると、ローマ史は変革の歴史だ。1200年続いたというより、続かせたといえる。君主制の時代もあれば、共和政もあるし、皇帝独裁もあるし、その皇帝が金銭で売買された時代もあった。それでもローマは滅ばない。全く異なる政治形態になってもローマは続いたのだ。その理由

    0
    2015年08月28日
  • 地中海世界の歴史8 人類と文明の変容 「古代末期」という時代

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ローマ帝国の混乱期、西ローマ帝国の滅亡期に多神教からキリスト教へと移行した心性を記述。
    ・①地中海世界の宗教観で、十字架上で生身の主が犠牲になるという物語、②社会の階層化が一層進む中で、抑圧された人々の怨念、③社会が混乱する中で、心の豊かさを求める禁欲意識がキリスト教が広く受け入れられた理由としている。
    ・ローマ帝国の衰退は、古代地中海文明の変容。神々が常に人間と共にあり生き方を示してくれる存在だったのが、一神教では、人間は個人として突き放され、「自分で考える」ことを求められる。

    0
    2026年01月15日
  • 教養としての「世界史」の読み方

    Posted by ブクログ

    歴史を点では無く、物語としての線と横とのつながりでも学べる。

    時代背景を知ることで政治体型なども、理論立てて教養として学べる

    ローマについてが中心なのでタイトルは変更する必要は感じました。

    0
    2025年12月31日
  • 教養としての「世界史」の読み方

    Posted by ブクログ

    ローマ史を専門とする著者が、現代社会の教養として世界史を読み解く。歴史とは過去を知るだけではなく、現代を生きるための普遍的な真理や世界観を身につけるための指針だ。?

    なぜ、文明は大河のほとりから起きたのか。なぜ、産業革命はアジアで起きなかったのか。なぜ、民族は移動するのか。そうした理由を追求することで、人類はより良い環境や関係を築くことができ、未来につなげることができる。

    0
    2025年10月29日
  • 教養としての「ラテン語の授業」―――古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流

    Posted by ブクログ

    東アジア初のロタ・ロマーナの弁護士であるハン・ドンイル教授の初級ラテン語の授業を書籍化したもの。ラテン語の文法や名句だけでなく、関連するローマの生活とか歴史とか英語の語源など幅広い教養が語られている。さらに言えば半分くらいは人生訓だったり、学生への励ましだったり、自分の体験談だったり、学生に伝えたい人生哲学みたいなものが熱く語られていた。結局人に傷つけられたのではなくて、人から受け取った言葉を解釈して自分で自分を傷つけてるんだよなぁとか、耳が痛いのは自分の弱点をつかれているからで、それを前向きに受け止めるのが大事だよなぁとか、自分の心の持ち方や辛い人生に希望を持つ心のあり方を熱く語っている感じ

    0
    2025年10月03日